海街diary | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

なにやら「透明」がトレンドのようである。

 

透明ときくと、オレとしてはどうしても神戸児童殺傷事件の酒鬼薔薇が

犯行声明で自らのことを形容していた「透明の存在」か、もしくは若き頃の村上龍が描く

福生の光景がまっさきに浮かんでしまうが、ここで書くトレンドな「透明」というのは

ドリンクのことである。

 

よくしらないが最近は透明なコーヒーが発売されたとかされていないとか?

透明になった時点で果たしてそれがコーヒーなのかどうか微妙だけど、需要があるなら

オレのようなミジンコがガタガタいう筋ではない。

でもオレは飲むならばやはり黒いコーヒーを飲みたい。

 

やはり雰囲気というものは大事だ。

同じ味のコーヒーでも、アンティーク臭漂うカップで飲むか、大きく「清水寺」と書かれた

湯のみで飲むかという差だけでも人間の味覚や風情はそれなりに左右されるもんである。

 

透明になったドリンクといえばもうひとつ。

コカ・コーラ。

 

そうか。コーラもクリアになったか。

透明なコーラ? 

ん……、ちょっと待て!

それって、ひと昔前に販売されていた『タブ・クリアー』じゃないのか??

 

ひとことで『タブ・クリアー』といっても若い世代はわからないかもしれないから

簡単に説明しよう。

 

『タブ・クリアー』とか今からだいたい30年くらい前にコカ・コーラ社?が大きく

宣伝を打って発売開始した無色透明の炭酸飲料である。

俵孝太郎がCMに出演し、かなり話題になった新商品だった。

 

そう、話題にはなったのだけど、味的には既成のコカ・コーラがただ透明になって

その上微妙に味が薄くなったようなというインパクトの薄さもあり、あまり評判が良くなく

あっけなく生産中止になった清涼飲料水である。

 

だから今新発売となっているクリアなコカ・コーラもたぶん、タブ・クリアーの復刻版

みたいなイメージがあるので、あまり興味はないんだけど、CMが流れてくると、

「ああ、またやってる」とつくづく思う。

 

でもそのCMに起用している女優が綾瀬はるかであるところを見ると、かなりセールスに

力を入れているようである。

 

そういえば、綾瀬はるかってCMでよく見かける。

そして、同性(女性)からの人気がとてもあるようなイメージ。

 

男性からももちろん人気あるんだろうけど、オレの周囲ではとくに「ファン」だという男は

見かけない。

だが、女性の友人とかからは「綾瀬はるかはカワイイ!」という声をけっこう聞く。

 

ドラマはほとんど観ないので演技はまったくしらないんだけど、先日地上波で

「海街diary」という映画を放送していたので、なんとなく観てみた。

例の監督が新作で賞を獲ったから、それで過去の作品を放送という意図だったと思う。

 

 

 

演技や存在を観て、綾瀬はるかが同性から支持を得る理由がなんとなくわかった気がした。

 

バラエティ番組とかインタビューの受け答えを観ていると素朴な天然っぽいのだが、この映画の

中で演じている4姉妹の長女役では、すごくしっかりした姉を演じている。しかもまったく違和感ない。

 

オンとオフの境界がクッキリしてる。

本当の「プロ」っていうのは、つまり彼女のようなことなんだろうなと感じた。

なるほどね。

 

肝心の映画のほうは、鎌倉で暮らす3姉妹のもとに腹違いの妹がやってきて一緒に暮らすという

ハートウォーミング系の設定。

 

長女が綾瀬はるか。

次女が長澤まさみ。

三女が夏帆。

そして、腹違いの末の妹が広瀬すず。

 

若い女優ばかり4人。

黒人はみんなクロマティに見えるオバサンと同様、AKBやキャバ嬢はみんな同じ顔に見える

オッサンなオレだけど、この4人は一応見分けがつく(笑)

 

ちょっと気になったのは三女役の夏帆っていう女性。元モデル?

なーんとなくちょっと前にも目にしたような気がすると思ったら、すこし前に地上波で放送されてた

「22年目の告白」にも出演していた彼女ではないか。

すごい。イメージが全然違う。

メイクや髪型の違いももちろんあるんだろうけど、演技や表情で美人の役もブス寄りの役も

できる人なんだなと思った。もちろん褒め言葉。

 

ただ、ちょっと芸名がまぎらわしい(-_-)

モデル出身で名前の読みに「ほ」がつくということでは、カホだかシホだか。

「夏」という字が入る2文字の役者ということでは夏帆だか夏菜だか。

ま、このへんはオレの劣化の問題だろうけど。

 

末の妹役の広瀬すずについても、どうしても「千葉すず」といってしまいそうになる。

ご存じのとおり、オレはプロ野球以外のスポーツイベントにはまったく興味ないので

当然五輪も、そこでの水泳も興味ないのだが、千葉すずという水泳選手の当時の

インタビューの答えは印象に残っている。

 

国民にたいして「そんなにメダル、メダルっていうのならば自分でやってとればいい」

といったあのセリフ。

聞いてて、「なんて生意気なんだ」と思うと同時に「ごもっとも」とも思った。

 

なのでオレの中で

「漢字2文字の苗字」+ひらがなで「すず」

というと、どうしても広瀬すずよりも千葉すずが先に浮かんできてしまうのであった。

べつに好き嫌いは関係ないので、あしからず。

 

作品内容としては2,3時間のスペシャルドラマでもよかったのかなという感じはある。

でも鎌倉や湘南の風景を映しながら、進行してゆくスローな感じは良かった。