大衆が選んだ「ハナにつくビジネス用語」 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

「都議会選挙の結果が、のちの国政選挙に影響をおよぼさなかったことはない」

 

これは都議選後に石橋ゲル(仮名)氏が、自らの党の反省をこめていったひとことである。

 

が……

 

今回は小池Y合子グループ失速により、結局流れはまたあっちに戻ってしまった。

どちらの党の味方もするつもりもないが、まあなんとやらといったところである。

壮大な茶番だった。

 

小池女史も昔に比べたらいくらかは好感度を増したのは事実だけど、それでも

あの横文字乱発には鼓膜がアレルギー反応を起こしそうではあった。

 

レガシーやダイバーシティあたりはまだ許容範囲内だったが、ワイズスペンディングとか

熟語になると、ちょっとイラっときたり。

 

日本人はなんでもないことでも知的な表現するのが好きな民族なのかもしれない。

英語変換でも同じ日本語変換にしても。

 

漫画の「こち亀」の中で、主人公両津の同僚であり令嬢でもある麗子が大会社ヨトタ自動車

(元ネタはトヨタ)の社長の息子からプロポーズを告白されたことを話した際、

 

「世界のヨトタ財閥の御曹司」と麗子が説明したのだが、難しい言葉が苦手な両津はそれにたいして

「難しいいい方しやがって。簡単にいえば『車屋のせがれ』だろ!』」

 

と答えたのだが、いわれてみればたしかにそうである。

 

たかが言葉といえば所詮それまでだから、選挙の結果までに影響は及ぼさなかっただろうとは

いえ、もうちょっと横文字をセーブしたならば、小池女史の好感度もまだ上がったかもしれない。

あくまで、ア・リトルだけだが。

 

でも、ハナにつく横文字を使う人間は政治家以外にもウジャウジャいるのだよ。

石を投げればあたるほど。

佃煮にするほど。

 

ちょっと気になったのは、この前、某情報番組の中で、

『ハナにつくビジネス用語ランキング』

というのをやっていて、ちょっと興味深かったから観てしまった。

 

感想から先にいってしまうと珍しくナットクゆく1位だった。

 

この世はアンケート天国。

「抱かれたい男アンケート」とか「夏に海辺で聴きたい曲アンケート」とかさまざまな

アンケートが氾濫しており、その結果としてはじき出されたランキングと、世間一般でいう

変わり者であるオレの価値観の温度は、まさに高低差激しくて風邪引くようなものだったが、

この『ハナにつくビジネス用語ランキング』においては珍しくオレが秘めていた思いと、結果と

してでていた1位が合流した。

 

たまにはこういうこともあるのだな。

 

世の中もまだまだ捨てたもんじゃないなと感心した←偉そう。

 

 

本来のランキングをまだ観ておらず、1位をしらない人のために発表!!!!!!

 

……と、その前に。

 

人の価値観はそれぞれ。

たとえ大好きな親友や家族であっても、その中でちょっとヤな部分や直してほしい部分は

あって当然である。

 

同じように、オレの友人やこのブログの読者様の中にも、今から発表する言葉をよく使っている

人がいるかもしれない。

だけど、気を悪くしないでいただきたい。

嘘偽りなく先にいっておくと、

「その言葉を使っている時のアナタ」だけはあまり好きじゃないけど、「基本的なアナタ」は好き

だということは間違いないので(笑)

 

とフォローだけ先にしておいたところで、栄えある『ハナにつくビジネス用語』の第1位は……

 

デラデラデラデラデラーー  (ドラムロールの音)

 

 

『Win-Win (ウィンウィン)』!!

 

 

 

 

これにかんしては世間一般とオレの感覚が本当に珍しく一致した。

 

この言葉、ホントだいっきらいだ。

ハナどころが鼻骨が腐敗しそうである。

意味としては双方にメリットがあるやり方ということらしい。くだらん。

 

知識人や評論家よりも、意外と普通の企業の管理職やリーダークラスが使いたがる

ビジネス用語。

 

テレビで評論家たちが使ってもハナにつくのに、一般人があたかも知的ぶったり

できるビジネスマンぶったりして使用しているのを聞くと余計にハナにつく。

 

テレビ局勤めでもメディア関連でもない人間がフジテレビのことを自然に‘CX’とかいっている

のを聞いた時と同じくらいハラがたつ。

 

いくらか前にちらっと勤めていた会社の営業リーダーも当たり前のようにこの言葉を連打して

いたんだよな。

 

不思議だ。

 

職場やコミュニティの中における会話の中で、この言葉を使えばまるで自分が出来るオトコ、

オンナといったような気分になれるある意味、自己陶酔の呪文のような言葉なのだろうか。

 

今まで見てきた経験だと、人にたいして「ウィンウィンなんだよ!」と熱く語る人間って、なんかドヤ顔

&ナルシストに映る。

 

自分の言葉というのを持っていないのかな?

説得力もなにもない。

 

かっこいいどころか、荒木飛呂彦が描く漫画の登場人物風の口調であえていわせてもらえば…

 

 

『さっきから聞いてりゃ、ウィンウィン!ウィンウィン!って、うるせぇーんだよォオォ!

てめーら全員、スイッチ入れた『おとなのおもちゃ』か!この野郎ォォォーー!!』

 

って、ところだ。

一部表現に不適切かもしれない部分があったことをお詫びしようかと思ったけどしません(爆)

 

でも、とりあえずオレはこの言葉を使用する人は上司や戦友として尊敬はできそうもない。

世間の論に流される人や、言葉自体を使っている自分に酔っている人といった印象が強くて。

 

重ねていうが、友人や読者様でもしこの言葉が好きな人がいたらごめんなさい。

今後の会話や記事の中で使いづらくなると思うので(笑)

 

 

ちなみにハナにつくビジネス用語の2位は『リスケ』

 

ハナにつく、つかない以前に、この用語そのものをしらなかった(笑)

 

サッカー好きじゃないけど、ゴン中山とかいう選手がいたのはしっていて、そのお父さんが

昔よくテレビにでていたからそのお父さんの名前かと思った。

……

って、それは『リスケ』じゃなくて『儀助』だっちゅーの。

 

パイレーツと儀助の懐かし連続コンボはまあ、どうでもいいか。

 

 

ついでに3位は『ベスト・エフォート』

 

エフォート=努力。

 

リスケ同様こちらもWin-Winほど世間で耳にしないのう。

 

横文字にするまでもなく、日本語のままでも努力という言葉はきらい。

リリー・フランキーがいうように、努力ってなんとなく下品だから(笑)。

 

疲れた体にはエフォートよりも甘いアルフォートがいい。

 

それでは、今日はこんなとこでアディオス。

素晴らしい明日へセイルアウェイ。