羽村まいまいず&青梅ムーヴィーズ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

世の中には職業病というか、仕事にまつわるクセというものがある。

以前TBSのバラエティ番組で、元マラソンランナーの松野明美に関するこんな検証を行っていた。

 

とある陸上競技場の入り口前でロケをしていた松野明美の目の前で女性がカバンをひったくられる事件が発生。

 

犯人はカバンを奪って、競技場の中へと逃走する。

 

その様子を見た仕掛け人のスタッフが足の早い松野にたいして、「松野さん!追って捕まえて

ください!」と促す。

 

それを聞いた純粋な松野はすぐさま犯人を追って、すぐ後ろにある競技場の中へと走ってゆく

のだが……

 

みなさんもご存じのとおり、陸上競技場というのはだいたい楕円形であり、その外周の沿うようにして

トラックというものがある。

 

ひったくりの犯人はなぜか場内を、そのトラックに沿って律儀に逃走している。

トラックなど無視してショートカット場内を縦断すれば、トラックを逃走する犯人にすぐ追いつけるのだが、

かつてマラソンランナーだった松野は、アスリート独特のそのルールに乗っ取った職業病により、入口入ってからショートカットで犯人に追いつこうとせずに、律儀にトラック上を走って追って捕まえようとするかどうかといいう検証だった。

(オレは説明がヘタなので、しっかりと伝わっているかどうか不安)

 

結論はしっかりとトラックに沿って走って犯人を追いかけるというものだった。

純粋ゆえの天然だが、あの番組の企画意図からして、ヤラセ演出ではないと思う。

 

この設定がひったくり犯追跡ではなくて、リングの貞子からの逃走だったらどうだろうかと考えたりした。

 

貞子が井戸から這い上がって、迫ってくるとする。

 

よくある一般的な井戸だとしたら、這い出て、まず外にでてそのままこちらに‘一直線’に歩いて向かってくるだろう。逃げるヒマはあまりない。

 

だけど、もし井戸を出てから、そこにある道がグルグルと渦を巻いている道だとしたら、果たして貞子はしっかりと道に沿って歩いてくるのだろうか。

 

律儀に道に沿って迫ってきたら、自分のところまで来るのに時間が掛かる。

設けられた道の上など関係なく、直線でショートカットで向かって来られたらこちらとしては

逃げ損じるかもしれない。

 

こんな井戸から貞子が出てきた場合、道に沿って近づいてくるならば、貞子がグルグルと歩いてくる間、我々は逃げる時間を稼ぐことができる。

 

JR羽村駅近くにある「まいまいず井戸」

 

 

画像だと全景が見えていないが、すり鉢状の窪みの底の井戸があり、そこから上に上がるまでが

直線の歩道ではなくて、渦巻き状になっているのだ。

 

小学校の頃、社会の教科書で見たことがある人も多いと思う。

 

あるいは、都内の人間ならば社会科見学で奥多摩方面に見にいった人間もいると思う。

 

オレも小学校の頃、社会科見学でこのまいまいず井戸を見にゆくという日があった。

ただ、オレの場合その日に限って朝から高熱を出してしまいいけなかったのだが(爆)

 

すぐそばには井戸を説明する看板もある。

 

 

「まいまいず」というのはカタツムリ🐌。

 

ウルトラマンシリーズの中にもカタツムリをモチーフとしたキングマイマイという怪獣が登場したのを

ご存じの方も多いだろう。いや、多くないか……。

 

つまりは渦ということである。

 

小学校の社会科見学で見れなかった「まいまいず井戸」を、たまたま発見できたのは嬉しかった。

 

しかし、改めて思うけど、カタツムリもナメクジも背中に貝を背負っているかいないかだけの違いでしょ?

 

カタツムリは可愛らしいイラストとかでよく描かれたりしているけど、それに比べて貝を背負っていないだけのあのナメクジの嫌われようといったら……

 

命の大事さがどうからとか、外見よりも中身だとかいう人間の身勝手な価値観のむなしさをナメクジは

我々に訴えている気がしないでもない(笑)

 

そんな名所「まいまいず井戸」のある羽村駅のちょっと先は青梅駅。

 

青梅駅周辺は今、映画の街として力を入れており、街中に古き良き時代のレトロな映画看板が

掲げられているのだ。

 

 

これは褒め言葉だが、青梅周辺は昔からどことなくレトロな風情があり、その風景の中にさらに

レトロなカルチャーを上手く潜り込ませている。

 

青梅市のこの試みは見事だと感心してしまう。

 

 

 

 

バス停も見事この通り。

 

 

 

 

下は赤塚不二夫会館だニャロメ😸

 

 

 

映画看板ロードから、ちょっと路地に入ったら、吉田類も収録で訪れたらしい青梅最強といわれる

路地裏酒場も偶然発見。

 

 

タイムトリップが味わえる街、青梅。

 

昔の映画をウリにしたエリアとしてからははじめていったけど、なかなかよい風景が

広がっていて、おすすめ。

 

ということで、今回は都内に残る風情あるエリアをちょこっと紹介。

 

 

この記事をアップしたのが今日、土曜日。

伊豆に続いて、今度は落ち着く都内を週末散策して楽しんできたとお思いの読者様も多いかも

しれない。

 

ひとことだけいっておこう。

悲しいけど、これ、平日仕事で移動中の風景なのよね……(-_-)