ドナルド・トランプとビフ・タネン | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

タイムマシン・デロリアンに乗ってやってきた未来の自分であるビフ・タネン老人から、

未来のスポーツ名鑑を渡された高校生のビフ・タネン。


これから行われるあらゆる試合や競技の結果をその名鑑で知りえたビフ青年は、

それ以降ギャンブルなどを的中させ続け巨万の富と地位を手に入れる。


その地位をあますことなく使い、彼は街全体を牛耳り、自分の名前と顔写真(画)を

大きくアピールした巨大なタワーをおっ建てて、そこに住んだ。


街は一見すると繁栄したように賑やかだが、裕福なのはビフ本人と一部の権力者たち。


タワー周辺はスラム街と化し、治安的には最悪の街となった。


「この街の警察は全員、オレのいいなり」的は発言で、殺人を犯しても簡単にもみ消すことが

できると豪語する……



中学生の時、映画館に観にいった「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2」に登場するシリーズ

通してのヒール「ビフ・タネン」


そんな彼のモデルとなったのはアメリカ次期大統領に決定したドナルド・トランプである。


製作、公開当時は‘嫌われ成金’という風刺として、モデルにしたっぽいけど、結果として

風刺じゃなく予言になったようにメディアはとりあげている。


うーん、


でも、オレもかなり驚いたのは間違いない。


夜、帰宅してテレビつけたら、ニュースで「トランプ候補 勝利宣言」なんてテロップが

出ているもんだから。


なんだかんだでオレもやっぱり最後は安全策におちついてヒラリーになるだろうとは

思っていた。


周囲の人間もみんないっていたけど、安倍サンもぜったいに「ヒラリーだろう」と思っていた

と思う。


当選確実報道がでた直後、テレビカメラの前で「祝福する」と語っていたが、いつもと違い

笑顔がなく明らかに動揺してみえたし、その言葉からもそれがうかがえる。


アメリカ国民がこれほどまでにスパーン!とまっぷたつに分断されているのもはじめて

みた。

とはいっても、ほとんどが基本どちらも支持しない派みたいだが。


月並みな疑問だが日本への影響はどうなんだろうか。


オレも基本的には政治とか外交とかはあまり詳しくないから、なんとなくでしか書けないん

だけれど、日本にとってダイレクトなメリットはきっとないだろうな。

職場の人曰く、トランプはジャイアンだと。それは日本をのび太といっているのだろうか?


日本にとってなにかいいことをしてくれそうな気配はない。


ヒラリーからは与えられないだろうけど、トランプから与えられるものがあるとすれば

メリットじゃなくキッカケ。

アメリカとの付き合い方を考えるというキッカケ。


昔に基盤が固まってしまっているから、もうしょうがないとか、大きな影響がない部分だけを

ちょこまか修正するような、なあなあのつきあいを修正するというタイミングかもしれない。



大統領になったとして極端な表現で比較するならばヒラリーは日本にとって「過保護」。


ジョジョの奇妙な冒険4部のラスボス吉良吉影の言葉を借りていうならば、日本にとって

「深い絶望もないかわりに、激しい喜びもない」

というような流れになると思われる。


一方でトランプは「反面教師」にして、さっきかいたようにジャイアン。


外交や同盟における悪い付き合い部分に関してだけ絶交するには良い機会かもしれないが、

ジャイアンみたいにそれこそ使いようで、口悪くて粗暴だけれど、うまくおだてれば

一転して、その粗暴な部分を同盟国としての武器にまわせるかもしれない。

金もっているのはわかるけど、知能はどれほど持っているのかはしらないが。


熱狂的支持者もいる反面、ほとんどの人がアメリカの政治の現状にウンザリして、賭けで

モノゴトをはっきりいうトランプに投票した結果というのも事実だと思うから、アメリカ国民も

はっきりいって大統領としての資質や実力は未知数だと思っているはず。


彼はエンターティナ―でもあるから、あえて演説では過激な発言で注目をひいているだけで

職務についたら、おそらくしっかりやる、といっているコメンテーターなども多かった。



それがもし本当であって、トランプが国民を喜ばせるエンターティナ―であるならば

アメリカが生んだ大ヒットシリーズである「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2」も当然観ていて

それに登場する未来の大富豪ビフのモデルが自分であるということも知っているはずだ。



それをふまえていうと、オレがトランプ次期大統領に期待することはひとつだけ。

あの映画における予言をできる限り完全に再現してほしいのだ。


国民を喜ばせるエンタメっぷりを発揮し、いつか大統領専用車でコヤシがたっぷり積まれた

山に突っ込んでいただきたい。


それをやってくれたらば、オレは一転してドナルド・トランプの大ファンになるだろう。



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