羅生門 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

ずっと前に友人ふたりとオレの男3人で、福島県のほうにバス旅行に行った時、

移動時間中の車内で、友人が持参した『逆転裁判』というゲームをプレイさせてもらった。


今もアニメ化されているほどの人気ゲームらしいのだが、これがまたなかなか面白かった。


オレは反射神経が鈍いので、シューティングゲームとかやってもすぐに死んでしまう。

子供のころ、付き合いでゲームセンターにゆき、今はもうめっきり見なくなったテーブル型のゲーム機に、なけなしの小づかいを投入して、あっという間にゲームオーバーになったトラウマがあるから、基本課金があるゲームはやらない。


だからこういった家とか移動中にじっくりやる推理ゲームとかパズルゲームのほうが好みだ。


プレイしたことがある人はわかると思うし、オレもちょっと記憶があいまいになってきては

いるのだが、つまりは仮想裁判。


自分が弁護士?になって法廷にたち、相手の検事と答弁で対決するゲーム。

だったと思う。違ったら教えてください(笑)


相手側の検事が自分たちの有利になるようなことをしゃべるので、「オカシイ!」と思ったところで

「異議アリ!」と叫ぶ。


オカシイ部分を見過ごしてしまうと、相手側のいいように裁判が進んで負けてしまう。


頭脳ゲームだと思うがかなり好きなジャンル。

偏差値は省エネの脳みそだが、発想とか違った角度からの視線には多少の自信があるので。



でも実際の法廷とかに巻き込まれるのはいやだな。あたりまえだけど。



刑事事件とか冤罪に巻き込まれるのがいやなのは当然だけど、裁判ていうものははっきり

いってしまえば、あれも1種の討論ゲームだと思う。


だって実際に事実を証明できる人がいないから、第三者である裁判官にその判断をゆだねよう

というわけでしょう?


たとえば、裁判官には特殊な能力があって、犯罪をおかしたという容疑をかけられている人間が

事件当日にどこにいてなにをやっていたかというその場面を見ることができるというのならば

わかる。


だけど裁判官はそんなこと知らない。あくまで最終判断するだけ。


じゃあ、どんな材料をもって判断するかというと、被告人や弁護人、そして検事の発言を材料にするだけなのだ。


だから、オレのなかではどうしても実際に無実かどうかというよりも、弁のたつ弁護士、

あるいは検事のいるほうが勝つ可能性がある流れになるのが裁判なんじゃないかなって

思えてならない。


確実に無実の罪で訴えられた人がいたとする。

だけど、その人は気が小さくて説明ベタだから、法廷で何か訊かれてもはっきりと答えられ

なかったり、誤解を招くような説明をしてしまう。

それに加えて雇った弁護人も弁明がヘタ。


その一方で原告側の検事がめちゃくちゃ気が強いやり手だったら、はっきりいって裁判官は

有罪判決を出してしまうんじゃないかなっていう不安があるのだ。


かといって力のある弁護士を雇うとなると、それなりにカネがかかる。


だから結局は真実がどうであるかよりもマネーゲームなんじゃないかなっていうのが裁判に

対するオレの印象。


それをふまえてだが、先日初めて黒沢映画というモノを観た(遅い)


芥川龍之介原作の「羅生門」


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タイトルは羅生門だけれども、短編を映画化する際によくある例で内容は同様に芥川原作の

「薮の中」という作品がベースである。


こちらは4年以上前に本の記事で書いているので、ここにきてリブログ初の試み(笑)

途中、幼稚園児なみのネタも入っているが、これも若げのいたりということでつつみかくさず

修正ナシで。




そうね。


アマゾンのレビューでもリブログでも簡単に内容記してあるけど、とある森のなかで

検非偉使の男が殺されるのだけれど、その場にいた「強盗」と「殺された検非偉使の妻」と、

イタコによって呼ばれた「検非偉使の霊」の証言がすべて異なるというミステリー。



いったい誰の証言が真実なのか。


本も映画も読んだけど、それでも難しくてオレはよくわからない。


だからこそいいんだろうな。





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