日高屋攻略戦 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

先週、仕事が終わってから人生で2回目となる日高屋へ行ってみた。



日高や


2回目……この数字は飲食店チェーンが乱立する平成の世に生きる人間としては

果たして少ないのだろうか。

一回目の訪問はもう何年も前で、ただなんとなく入店した程度だったので、その時になにを

食べたのかも憶えていない。

もしかしたら、日高屋ではなくて、餃子の王将だったのかもしれない。

そのくらい朧な記憶だ。

(餃子の王将にしても今まで一度しか行ったことない)


あまり行かなかったことに関して、それほど深い理由はない。

前にいった時あま気にいらなかったなんてこたぁない。


ただ、オレの中で「日高屋」という店を「メニューの多いラーメン屋」と定めるべきなのか、

それとも「中華料理屋」として定めるべきなのかといった位置づけが明確に出来ていなかったからなのだ。


定食を食べても炒飯を食べても麺類を食べても何を食べても美味かった場合は問題ない。


ただもしも「ハズレ」や「その店では頼まないものがいいメニュー」が存在する場合には

ラーメン屋として見ていくか中華料理屋として見てゆくかと、何を食べるかで満足の度合は

大きく変化する。


知人の中に「餃子の王将」ファンが数人いるが、共通して言っていることは

「あそこは餃子と炒飯は美味いけど、ラーメンは絶対食べちゃダメ!という意見。


屋号に「餃子の」と入っているだけに、多くの人が「餃子の王将」に対して、あくまでも

餃子専門店としてみなしているとは思う、だが、一応は炒飯やラーメンその他サイドも取り扱っているメニューと看板を掲げている限り、ある程度の人間からは「中華料理屋」と認識されている

可能性がないとはいえない。


あえて「餃子専門店にラーメンを食べに行く」といった考えで出向いてラーメンを啜った場合は

ハズしたとしても「ああ、やっぱりここでは餃子を食べるべきだった」といった感じで自分を納得

されることは出来るだろう。


だけど、一般的に麺類をメインとして扱う「中華料理屋」だと認識を持って出向いてラーメン啜って

「うげ」と感じた場合は、頼んだ商品うんぬんの後悔よりも。まずその店に出向いたことを後悔することになりそうだ。


あれだけ店舗を増殖されている日高屋という店だから、基本は人気あってそれなりに美味しいんだろうけど、もしかしたら美味しいラインナップの片隅に、ひっそりと「頼んではいけない」モノも

あったりするのかもしれない。


ラーメンを食べるのだったら、中華料理屋だと認識して行ったほうがハズしてもそのダメージは

最小限に抑えることが出来る。

美味かった場合は得した気分になるし、あまり美味くなかったとしても「まあ中華料理屋だから

仕方ないか、きっとここは定食が評判いいのだ」と納得できるような気がする。


たけどラーメン屋と認識して行ってラーメンを食べて「うげ」となった場合は、その店に出向いたという時点から自らの判断を誤ったという現実を受け止めねばならない。


視点は大事だ。それによって成功の嬉しさは倍増するし、失敗の怒りも半減する。


たしか立川談志だったかな。

落語のネタかなんかで、女子高生の援助交際について


「女子高生が売春してると思うから、腹が立つんだ! 売春婦が日中勉学に励んでいると

思えば怒りはない」


とかいうようなネタを言っていたが、それと似た視点。いや、やっぱ違うか。

それ以前に飲食店を援助交際と並べるのは失礼だな。前言取り消し。ゴシゴシ。



さてと

前口上で多少の行数稼ぎが出来たところで本題に(爆)


でもマジメなハナシ、日高屋は実際にラーメンやなのか中華料理屋なのかは知りたいところだ。


看板には「熱烈中華食堂」とあるけど、何が熱烈なのかもワカラン。

「熱烈」と言われても「熱烈投稿」しか思い浮かばんわ。

(30代以上の男性読者様はささやかに懐かしがっているぞー、たぶん)


オレは考えた。雨の日も雪の日も。

導き出した答えは、やはり「中華料理屋」だ。

ラーメンに自信があるのならば、屋号にはやはり「ラーメン」と入れるはずだ。


と、いうわけでラーメンは回避して「唐揚げ定食」を頼んでみた。

680円。

いまだにスマホの操作がよくわからないから画像の両端が切れとる。



ていしょく

唐揚げにズームイン。


からあげ


味は平均的にウマイ(-_-)


でも、なんとなくロヂャースで売っている弁当に入っている唐揚げが一回り大きくなったような

という歯ごたえと味覚にも思えた。


ただ、値段にして量はちょっと物足りないかな。特にご飯が。


料金はいくらかあがるが、ご飯がおかわり自由なだけに「Y軒」における唐揚げ定食のほうに

軍配があがりそうな気がしないでもない。

ちなみに「Y軒」とか過去に遺恨があったことで、もうあまり行かないようにしようと一度は心に決めたが、おかわり自由の誘惑にどうしても惹かれてしまい行きたくなってしまったことで、オレの中で

勝手に終戦宣言をした。


うーん、どうだろ?

美味かったといえば美味かったかもしれないけど、金額とボリュームを比較すると再訪はあっても定食系はもう頼まないかも。


でもひとつ気になったメニューがあった。

それは500円のタンメン。

ふだんあまり摂取出来ない野菜がそれなりに入っているみたいで、メニュー写真を見る限りでは

美味そうに映った。


よし、いつかもう一回行って今度はタンメンを食べてみよう。



あと、店内の様子を見て感じたことを1、2点。


ガストのような大型ファミレスでもないけど、店内のコーナーにしっかりと喫煙ルームがあるのね。

でもガラス張りで入って吸ってても落ち着きそうもないし、食後や食前の一服をするような店でもないような。

ああいうガラス張りの喫煙ルームをみると、スタローンの「ロックアップ」という映画の中で

陰湿な刑務所長にいびられるスタローンが入れられた「消毒ルーム」を思いだす。



もう一点。


若い学生などの客は男女混合の集団が多くて、サラリーマンなどは一人でカウンター席にいる場合が多い。それは別にふつうかもしれないけど、それぞれの卓上にあるモノに目をやると、

学生の集団はたくさんのラーメンや炒飯のほかに一部だけアルコールがあったりする。

どちらかと言うと、夕飯をとりにきたというよりも飲み会感覚に見えた。


一方、一人で座っているサラリーマンたちはラーメンとか炒飯とかと言ったメインとなる食事を

あまりしていないように思えた。

つまみが盛られた小皿を数枚おいて、あとはジョッキを片手に持ち、それが空いたらまたジョッキを追加している。


学生たちの間では中華料理屋というよりも居酒屋として利用している感。

サラリーマンたちは飯屋というよりも屋台とか立ち呑み屋感覚で利用している感が強い。


なんだろう。最近の若い子は女子だけでなく、男子もアルコール離れしているとか耳にする。

風潮とは関係なく、もともとアルコールが体質に合わない人もいるわけだから、オレは呑めない人のことを批判するつもりはまったくないし、出世や付き合いの武器になるから呑めるようになったほうがいいなんていうことは全くいうつもりないのだが、酒を呑まない若い子が増えているという

現状から、今は居酒屋を集まりの現場として設定しても来ない人が多いのかなあとか感じる。


必然的に酒ばかりに囲まれた店に仲間同士で集まって話したりするよりも、あくまで食べ物メインで、呑みたい人には「酒‘も’ある」程度の店のほうが人が集まるのかもしれない。


実際、今回オレが行った日高屋にも8人から10人くらいが座れるテーブル席がいくつかあって

それぞれのテーブルに別々の学生らしきグループが座っていて、長い間食べたり飲んだりしながら、楽しそうにはしゃいで、まるで白木屋の座敷で行われる大学の新入生歓迎会のように盛り上がっていた。


そう考えてみると、ここ最近は広い居酒屋とかに行っても腹が立つくらいにうるさくバカ騒ぎしている大学生や専門学生の集団とかあまり見なくなった気がする。


ちょっと前までは学生集団のバカ騒ぎの声によって仲間内の会話を邪魔されたりした時、

店員を呼んで

「あそこの座敷の学生たちに、もっと静かにしろって言ってくれません?」

とかよく言ったものだが……


時代は変わったのかな……

なんていうオレもけっこう年をとったか(笑)