大塚家具の一族 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

そもそも、高級家具には家の中の風景を静かで落ち着かせたように見せる演出装置といった要素もあると思うんだけれど、そういった家具を売る会社が家族内における「お家騒動」を起こすとは

まさにこれ以下に。


しかし、報道も騒いでいるのう。

インテリアや家具に関してオレ自身、高級志向がないせいかもしれないけれど、報道までもが

そこまで騒ぐことなんだろうか?


買い物や店における感覚に関しては、訪れる客それぞれの好みであって、どっちもどっちで需要はあるし、比較的、業績や収客が伸びるかどうかという問題だから明確な正解なんてないだろうし

あったとしても少し先に結果が出るまで、今の段階ではわからないだろう。


高級・会員制重視の父親か、それとも気軽に入れる雰囲気と価格重視の娘か?

世間に意見はほぼ均衡だけれど、わずかに「娘派」がリードしている様子である。


あまりというか、家具にも内部紛争にもほとんど興味ないけど、強いて言えばオレも「娘派」かねえ。

まずは「店」に入って見てもらわないと、客だってどんな商品があるかとかわからないと思うし。


朝の番組でオヅラさん(仲良くさせて頂いてる読者さん的表現w)が、


「大塚家具はビルまるごと店舗が多いから、一階や2階は娘さんのいうように気軽に入れる店にして、上のほうの階はお父さんのいうような高級品フロアにしようとかいう考えはないのかね」


と言っていた。


経営方針における互いの妥協含めて、あらゆる客を集める策としてはアリじゃないかと思った。


いいではないか!

客とすれば、購入まで至らないにしても1つのビルで高い物を探ったり安い物を探ったりと

まさに2通りの楽しみ方が出来るのだ。

これはまさに販売価格以上の価値がある。


その経営システムを採用した際には、店のキャッチコピーに


「お、ねだん以上 『2通り』」 


と言うのはどうだろう? 

ん? このキャッチはライバル店のキャッチと似ているから使えないか。


でも、このフロア分けって言うアイデアは、大塚家具サンの中でまず一回くらい出ても良かったんじゃないかななんて余計な助言をしてみたり。

まあねえ、たくさん収納できるタンスとか机とかを取り扱っている割に、アイデアの「引き出し」は

意外と少なかったのね。


お! オレ今、上手いこと言った!

大塚家具さん!オレに座布団一枚くれ! 

布団とかカーペットとか販売している日用品のフロアに高級な「座布団」がたくさんあるだろ!

1枚と言わず10枚くらいくれ!

新品の白い高級座布団の上で納豆を喰って、いきなりタレをこぼしてシミ作って、貧乏人らしく

ギャーギャー喚いてやるわ(爆)


でも、まあ、なんざんしょ?


今回の件はたしかに一族経営(?)の企業内店舗展開における実の父と娘の骨肉の争いに

違いないのだが、見聞きする限りはどちら側も、自分の利益や地位のためではなく、どうしたら

客のためになるかといった論争のように映るんで、醜くないとは言わないが、それほど不快な

感じもない。オレが大塚家具に行くことがないからなのかわからんが。


経営幹部である他の子供たちや世間の声は、さっき書いたように「娘派」が多いが、株主総会で

もし娘が権利を勝ち取ったとしても、結果として「大塚家具」の収益や評判が急落した場合、

マスコミも世間の手のひらを返したように「同族経営のオジョーさま」が好き勝手やって信頼を失墜させたとわめくような気がしないでもない。


真剣ゆえの騒動か自分勝手な感情による騒動か、と言った根本的な違いこそあるが、

「同族経営のオジョーさま」の経営方針や指導により発生した問題と言うと、やはり韓国のアノ大韓航空元副社長であるチョ・ヒョナによる引き返し事件、「ナッツ・リターン」がどうしても連想されてしまう。


あれで客に大迷惑を掛けただけでなく、企業のイメージも失墜させたチョ・ヒョナは

「ナッツ姫」という不名誉な称号を頂戴した。

飛行機内で客に出すナッツの扱い方に激怒して問題おこしたからナッツ姫。

副社長だから実質№2だ。

そして、大塚家具の社長も父親の次なので事実上の№2。


大塚家具の社長のほうは自分のことを第一に考えてではなく、企業と店舗のことを考えての

ことだから比べるのは失礼だが、共通点となる部分は少なくない。


もし……これで娘のほうが実権を握って会社がコケたら、マスコミや世間は彼女のことを

果たしてどう言うだろうか。ナッツ姫と同じく○○姫といった称号を与えそうだ。


ナッツの扱いで会社を失墜させたチョ・ヒョナを「ナッツ姫」と呼ぶのであれば

家具の取扱い方で会社を失墜された大塚家具の社長は、家具屋の娘だけに……


「家具屋(かぐや)姫」……とか。



ああっ! 座布団ぜんぶ持っていかれたぁぁぁぁぁっ!!


∑(゚Д゚) ガーン!!




おしまい