白いブラックサンダー | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

FOMAだとかMOVAだとか騒いでいた時代があったような気がする。


オレはいまだに、その二つがどう違うのかわかっていない。

だけど、そんな機械オンチのことなど気に掛けずに時代は流れてゆく。

スマホとアンドロイドって、どう違うのか、もしくは同じものなのかも今はわからない。

まして、自分のケータイがアンドロイドというものなのかもわからない。

たぶん違うんだろうとは思う。


オレはずっとドコモだから、持ってもいなければ興味もなかったんだけどずっと昔、

当時のauだったかが「cdma1」とかいう新機種を出してCMとかやってたような。

今もその商品名だけは引き継がれてるのかな、ひょっとして?


進化の早いジャンルだから、発売されて間もなく「cdma1」の新作、「cdma1‘2’」が

出るとかいう噂が出た。

実際に出たのか噂だけだったのかは憶えていないけど、それを聞いた時に

「1なのか2なのか、どっちだよ!」とほんの少しオチャメに憤慨したようなしなかったような。


また、少し前のニュースでも同じように「どっちだよ!」と思う件があった。


本などを自宅まで届けてくれることで有名な大手企業が、自社サイト内において

児童ポルノ商品の出品を黙認していた容疑の事件。

報道での見出しが


「アマゾンジャパン 家宅捜査」……だと。


アマゾンなのかい!ジャパンなのかい! どっちなんだい!!


あ、やば…… 芸人のパクリが嫌いなオレとしたことが、なかやまきんに君みたいに

なってしまった。


中国人に向かって、ある件の有無を訪ねたところ、返ってきた答えが

「ないアルヨ」

うーん、「ある」のか「ナイ」のかワカラン……って、そんな中国人、漫画か昭和ドラマの中に

しかおらへんやろう~。チッチキチー。大木こだまひびき。


そんな流れでやっと本題。

北海道の人が、仕事場に持ってきてくれたお土産。


「白いブラックサンダー」



ブラックサンダー1

「白い」のか!「黒い」のか! 一体どっちなんだ!といった品。


かつて読売ジャイアンツに所属していた俊足の松本匡史がこれを食べたら

「青いイナズマが白いブラックサンダーをかじる」といった言葉のカオスが巻き起こりそうだ。


言うまでもなくブラックサンダーとは、たった30円前後で購入できるチョコレート菓子で

コスパ&味とともに平成の逸品である。


それの地方限定ヴァージョンだ。「白い」という冠が付いていることから説明がなくとも

多くの人が北海道からやってきたとわかるだろう。


白いと形容されているとおり、こちらで有名な「ブラックサンダー」にホワイトチョコがコーティングされている。


ブラックサンダー自体がかなり完成された美味さであるだけに、さらにチョコレートで覆われた

「白いブラックサンダー」はさらにレベルアップされた美味さだ。

ガンダムで言えば、ただでさえ強いガンダムがパーフェクトガンダムに進化したようなもの。



断面

ぎっしりとしてスカスカでないのが素晴らしい。


このテの菓子はだいたいチョコというよりもビスケットの要素が勝っているのだが

ブラックサンダーはどちらかといえばチョコと認識出来る。


一番はじめにブラックサンダーを店頭で見かけた時は、なんとも昭和なダサいネーミングだな

と思ったけど、おそらくダサいのを狙ったんだろうな。逆にインパクトあるし。


そしてこの大きさと価格。買い物客の購買意欲に対して、見事な駆け引きの巧さ。

100円の板チョコ1枚ほどは食べたくないけど、10円のチロルチョコではもの足りない。

「じゃあ、何食べるの?」ときて、「ブラックサンダーでしょ!」という答えに行きつくのだ。

自分の引かせたいカードを観客に引かせるマジシャンのような手際。


発売している「有楽製菓」という会社は地味に勢力を伸ばしてきているように思える。

社名も地味だし、ネーミングもどこか古い(ごめんなさい)が、実はとんでもない潜在能力を秘めた

企業なのではないかと。

どこか地味で田舎っぽいと見下しているライバル企業は油断しているといつか喰われるゾ。

吉野屋がすき家に喰われたり、ヨドバシカメラがヤマダ電機に喰われたりしたように。


そうそう、この有楽っていう会社。なんの根拠もなくてっきり足立区とか葛飾区のほうとかにあるのかなあなんていうイメージを勝手に持っていたんだけど、数年前に家から西武ドームまでチャリで行った時、偶然にもその途中で「ユーラク」って書いてある本社を発見してなんとなく嬉しかった。


やっぱり、足やチャリで移動をすると思いがけない発見があって面白い。


と、いうことで皆さまも北海道に行ったら是非お土産に。


おしまい