もうひとつの天体ショー | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

先日は皆既月食をこの目で見ることは出来た。

派手に騒ぐまでではないような感じもしたが、それでも月の一部が黒に浸食し始められて

きた時はやはりちょっと興奮した。

滅多に見られるものではないということと、いわゆる作りモンの演出ではないということだけでも

見ておく価値はあった。あっという間だったけど。


「月食」を見上げた翌々日は、季節外れの「天の川」を見上げていた。

こんな風景。



らいんなし

「え? そんなモン見えてたのか?」


とお思いの読者様もおられるかもしれない。


正確に言えば見えていたのは「オレだけ」

そして見えていた場所は「オレの部屋」だけである。


なんとなくね、あの時期のあたりの月食フィーバーに影響されて、オレの中で

瞬間的に「天体ショー」がプチブームになった。いやホント一時一瞬だけ。


そこで「ああ、そう言えばオレの部屋にも宇宙を創生するマシンがあったではないか」と

いうことを思い出し、長いあいだ冬眠に入っていてすっかりホコリをかぶった‘アレ’を

引っ張りだしてみたのである。


(ドラえもんがポケットから秘密道具を出す音楽で)

テテテテッ♪

『HOMESTAR』!



はこ

説明しよう。

『HOMESTAR』……

それはいわゆる「家庭用星空投影機」、簡単に言うとプライベートプラネタリウムである。


所持していることに関しては別件記事の中でちょくちょく書いていたかもしれないが

メインテーマで書くのは今回初めてである。

今までも何度か紹介しようと思ったことはあったが、ガラケーで撮った投影画像だと

画面がまっくろくろすけになってしまうから断念したが、スマホになった今なら多少はわかり

やすい投影画像がとれるかもしれないと思い、ちょうど月食ネタの時期でもあったので

記事にすることに踏み切ったのである。


そうそう、買ったのはもう何年も前なんだけどね。

「どうせ数回使ったら飽きる」と解っていながらも衝動買いしてしまった。


衝動買いと言っても、発売して世間に知れ渡った当初は「なんか面白いなあ」という

感想はあったものの、とくに欲しいとまでは思わなかった。


だけど、なんかある日急に思いついたように欲しくなったんだよな。

癒しを求めていたのだろうか、「マイ夜空」をこの手に欲しくなった。


正月まっただなかだったから、営業している店もすくなく、チャリで走り回り府中駅の「トイザラス」

でやっと1機だけ発見。

ホントは色はシルバーが欲しかったんだけど、けっこうHOMESTAR自体けっこう人気で売れてた

らしくシルバーは品切れ。まあいいやと思って上に貼った黒を購入。


「月」のあとは「星」を見よう。フェイクだってかまわない。

そう思って、しばらく使ってなかった「HOMESTAR」を引っ張りだして稼働させる。


おり姫とひこ星だって年に一度は逢うわけだから、オレの部屋のHOMESTARの出現率(稼働率)

と言ったらそれよりも低い。ある意味レア(笑)


あかりをつけた状態の部屋と天井はこんなんだが……



へや


電気を消してカーテンを閉め、小宇宙創造マシーン「HOMESTAR」を発動させると……



へや2

こんな感じで天井に星空が出現する。

本来は完全に真っ暗な状態だけど、最初の画像と比べてどんなふうに映るかわかりやすくする

ために、あえてガラス戸の上から光を漏らさせて撮影した。


リアルさを演出するなら、この「ラインなし」盤ディスクを入れて投影するのがいいが、

リアルな星空よりも、プラネタリウム感。アミューズメント感を出したいときは「ライン入り」のほうの

ディスクを本体に入れて天井や壁に投影させる。

下のような感じになる。



らいんいり

窓とカーテンを開けても、汚染されて曇った首都圏の空に星は瞬かない。

だけど窓もカーテンもしめて電気を消すと見える星のシャンデリア。小野正利のヒット曲かっ。

フェイクではあるけれど、自分だけの「マイ夜空」がそこにある。

天井には星屑。その下のベッドにはただのクズ( 一一)


映し出されるその星の数は10000……

その鮮明度は調整可能である。

北温泉の泳ぎ湯に浸かって見上げたら、無数に散らばっていた星の群れが思いだされる。


そこまでテッテー的によく出来ているわけではないけれど、たまにはこうして使ってみて

フェイクの星屑に酔ってみるのも悪くはない。


現実主義の人にはおすすめしません。

空想好きな人やプチロマンチストの人には、まあ悪くはないかも(笑)。