もう、何年も前にアメリカへ行った時の話。
たしかラスベガスの空港だったと記憶するんだけど違ったかもしれない。
飛行機を待つ間、同僚と空港内をウロウロと散策していたら、なんとなく喉が渇いてきた。
ふと目と鼻の先を見ると、ドリンクを売っているとおぼしき売店が見えるではないか。
そこで何か飲もうと思い、店の前まで行くと、店のオバサンが「ハロー」というので
こちらも「ハロー」。
上のメニューには数種類のドリンクが表示されていたが、よくわからないのもあったので
無難に「コーラ」を飲もうと思い、カウンターの中のオバサンに
「ワン コーラ プリーズ」と言ったら、オバサンが思い切りしかめた顏で
「ホワッツ!?」
と言って睨んできて、ビビった。
なんだなんだ!? オレの英語文法の不備があったか?
でも、あったとしても「ワン」と「コーラ」が並んでおまけに丁寧語の「プリーズ」が
セットになって聞こえれば、なんとなくニュアンスで「コーラひとつくださいませ」と
いいたいということくらいわかるんじゃないかと疑問に思いながらも、もしかしたら
聞こえなかったのかもと思い、もう一度「ワン コーラ プリーズ」。
そうすると再びモンのすごい顏で「ホワッツ!?!!!!!!」と好戦的(汗)
こんなところで小さな日米戦争が勃発するのかと危惧しながらも、なぜ言っていることが
通じないのかと疑問に思っていたら、一緒にいた同僚が原因に気づいてオレに耳打ちした。
「あ、これ、カップのサイズでオーダーするんだよ」と。
そういうことだった。
実際アメリカの空港のほとんどがそういうシステムなのか、その店だけがそうだったのか
までは知らないが、カウンターの外の横にカップをセットして自分でそそぐサーバーがありドリンクは一律で同じ金額なのだ。値段が異なるのはカップのサイズだけ。
だから、まずカウンターのところで店の人に「S」「M」「L」の中から
例えば「スモール ワン プリーズ」とか言ってそのサイズの料金を払い、そのサイズの
カップを受け取って、あとは横のサーバーのところで自分の好きなドリンク(1回入れ切り)
を注ぐというシステムだったようだ。
そこで「S」だとか「M」だとかサイズ名を伝えなければいかんのに、オレは笑顔で
商品名を言っていたから、店のオバサンは意味がわからずにアノ顏をしていたのだろう。
ただね、明らかにオレのミスで意味がわからんかったのは謝るけど、お客相手に
そんな表情するかっていうくらいの顏でしたわ。
そのしかめっつらを見た瞬間に、グーニーズで出てきたフラッテリー一家のボスであり
ママでもあるフラッテリーママを思いだしてしまったのを覚えている。
グーニーズはみなさんも見てますかね。
かなり有名で人気の冒険映画だったからねえ。
そこに悪役で出てきたどこか憎めない泥棒一家がフラッテリー一家。
ずっと前にもちらっとグーニーズ関連の記事書いた時に、知人から
「あのフラッテリー一家のモデルは、ラピュタに出てきた海賊ドーラ一家なんですかね」
というコメントを頂いたが、言われてみればたしかに似ている。
気が強くて太めのママがボスで、ちょっとマヌケな息子たちがその手下。うん、たしかに
似ている。
ま、フラッテリー一家の話はおいといて、映画本編
「グーニーズ」の話。
大好きだったなあ、この映画。
てか今でも好き。
海賊伝説が残る港町で、自分たちの町を地上げから守るべく、宝の地図をもとに
クセのつよい少年たちが冒険に出るストーリーだ。
当時、レンタルビデオで借りてきて、めっちゃ面白いと思い、その後お正月にテレビで
やったのをVHSビデオで録画して何度も繰り返しみた。
(ちなみに当時は画期的だった『コマーシャルカット』という方式で録画)
ぜんそく持ちだけど冷静でリーダー的な「マイキー」
おませでよくしゃべる「マウス」
発明好きな「データ」
おデブで、すぐモノを壊す「チャンク」
そしてマイキーの兄とそのガールフレンド2人。
あの頃はみんな若くて少年だったけど、今はもう立派な大人になったんだろうな。
マウスこと、コリーフェルドマンと、データことキーホイクァン(のちにジョナサン・キー)
はちょくちょく他の映画でも見たけど。
「ホームはローン」の軽金クンみたく、子役お約束の変わり果てた姿になっちゃったコも
そうだ。
マイキー役のショーン・アスティンなんてちょっとカルキンぽかったもんな(笑)
いやあ、でも「グーニーズ」はホントにハラハラドキドキの冒険活劇で面白い。
追いかけてくるギャングに、つり天井や落とし穴の罠、
そして地下に眠る「片目のウイリー」とその「海賊船」
泣けてくるシーンは、フラッテリー一家の息子でありながら、ただ一人虐待を受けて
顏が崩れてしまったスロースと、グーニーズ・おデブのチャンクとの友情。
製作総指揮のスピルバーグは自分があまり裕福でなかっただけに、障害やハンデがある人を
優しくえがくんだということを当時見た時に父親から聞いたっけ。
そんなグーニーズが大好きだ。
でも続編はやって作ってほしくない。
ハズスだろうから。あと、当時のメンバーを越えるメンバーは難しい。
ファミコンのゲームも面白かった。
シンディーローパーの歌う「グーニーズはグッドイナフ」がBGMとしてかなりよく
反映されていた。
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