ラーメン ぜんや | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

暑いのう……(._.)  だけどラーメンネタw


ラーメン評論家や神的マニアが監修した硬派な本から、広告費メインの軟派な本まで

あらゆるラーメン紹介本の中で「埼玉エリア」のくくりには何年も前から必ず紹介されている店だけにずっと一度行ってみたいとはおもっていた店だった……。

だけど、なかなか行く機会がなかった。


理由はいくつかあるがまずひとつに(ちょっと失礼かもしれないが)その駅で下車することが

ない。ラーメン屋だけにためにそこまで行って降りるのもまた抵抗が……。

また、もしそれだけのためにわざわざ電車に乗って「NEW SEAT stashion」で降り立って向かったとしてもあまりの行列だったり、もしくは品切れ閉店だとそのダメージは計り知れないと

危惧して避けてきたというのが現実。


だが!

前回記事に書いた「りっくんランド」に行く際に、地図で経路を調べたところ新座駅からでも

歩いてゆけることが判明したので、当日新座駅に集合し、そこで昼食にラーメンを食べてから

戦車を見に行こうという計画にしたのである。


その有名なラーメン屋とは、ご存じの人も多いと思われるが


「ぜんや」


という店である。


ぜんや外観

いつもならメンドクサイながらも住所を表記するのだけれど、今回店に行ってみたら

告知の紙が貼ってあり、この夏に少し先のところに移転するということで住所は変わる

ようなので所在地表記は省かせて頂く。


今の所在地は新座市の野火止というところで、駅からもわずか数分のところだが

移転と言っても、本当に数十メートル先か100m先くらいらしいので、それほどの差はないと

思う。

石原真理子が石原真理絵に改名した差のようなもんだ。その改名の件ももうみんな忘れている

っぽいけどねん。


十二時ちょいすぎにダメ元でいってみたら、待ちは出来ていたが意外とすくなく友人と相談して

せっかくだから訪問決行。


外からでもわかるようにメニューが貼ってある。


ぜんやメニュー

この店は「塩ラーメン専門店」である。

ホントかどうかはわからないがラーメン本によっては、ここが「塩ラーメン」の元祖と

書かれている。


そして、これもまたラーメンファンの間ではとても有名は話だが、ここのご主人。

もともとは「通産省の元官僚」である。


通産省で勤務していたが、ラーメンの道に入ろうと退職して、この「ぜんや」を開店した。

かなりの経歴のご主人である。

そういえば、なんとなくそういうきっちりとしたオーラというか接客態度でおられた気も。


ちなみにあとになって、この店を訪れた色んな人のブログを廻ってみたら、そのご主人、

どうやらオレの大学の先輩らしい……その情報が確かならば。


さて、外のベンチで待って20分後くらい経って店内に案内された。

なんだか楽しみだ。こんな世の中での楽しみは酒とラーメンと温泉と読書くらいしかない(笑)


オーダーは

「ぜんやらーめん」 750円。 友人は大盛りを。


塩専門だから、基本メニューは塩のみであとは量の違いと、トッピングの違いだけである。


ぜんやラーメン並

黄金色に揺らめくスープの水面が美しいではないか。


ヘビィで丼の底が見えないくらいにギトギトの豚骨系もいいけど、川底まで見える四万川の清流や

オレの心のようにこうやって澄んで透き通ったスープのラーメンもオツだと思う。


清流の水を手ですくうように、レンゲでひとすくいして口に入れると、さっぱりというイメージのある

塩味にしてはコクがある。


友人が「ホタテの出汁を感じる」と言っていたが、たしかに貝柱を出汁に使っているようだ。


チャーシューは2枚あるが、それぞれモモとバラの2種類と演出がニクい。


ご主人の経歴は元官僚といったように超カタイのだが、麺はカタすぎず、かといって

柔らかすぎずに塩ラーメンの麺にしては斬新なくらいに良い具合にかたくて噛みごたえがあった。

オレの言い回しは全然ウマくないが、ラーメンはウマいのでご安心を。


今回訪問して、名店と呼ばれるその理由がわかった。


人気店だけに夕方前には品切れ閉店で、わざわざ来たのに肩を落として帰る人もいるよう

なので訪問はお早めに。