東○大 下暗し。
通っていた大学の近くでもあり、また小さいころから何度も前を通っていた地元でもあるのに
隠れたドンブリの名店だとはずっと知らなかった店があった。
4年間も近所の大学通っていて、その情報はどこからも入ってこなかったのも不思議だ。
そして今回訪問に至る。例によって今日じゃないが(笑)
ちなみに「灯台下暗し」の「灯台」とは岸壁にたたずんで海に向かって光を照らすあの灯台
ではなくて、昔の人が寝床で本を読む時に使っていた枕元にたてたローソク台のことである。
店は駅前の西友がある通りを新宿方面にすすんでいったところの線路沿いにある。
「淡淡(たんたん)」
東京都国分寺市本町2-4-5千成ホテル1F
詳しくはココ 。
この建物も小学生のころから何回も見ていたのに入ったことはなかった。
看板は中華料理店だけど、B級グルメとして有名なのは「焼肉丼エッグ」という丼とのことで
何かのバラエティー番組でも最近紹介されたらしい。
中に入ると、ご主人と女子の店員のかたの2人が切り盛りしていた。
外の看板にも「人気№1」と書いてあった
「焼肉丼エッグ」650円
を注文。予定通りである。
まつことしばし。卓に登場。
これがウワサの「焼肉丼エッグ」だ。
ドンブリの中の世界を覆うようにかぶさった結合された2枚の目玉焼き。
この2つの黄色い太陽を囲んでいる積乱雲のような卵白の白をさくようにして箸を入れ
突きぬけた先の視界には、肉の大海原が展開するのだ。
この肉の「甘辛さ」がまた絶妙であるのだ。
さらにそこにニンニクのアクセントが付属し、うま味が加速する。
「辛さ」と「甘さ」という2つの二次言論対立的な味覚が互いに和解し、手をとりあった時に
生まれるその味がこんなに偉大だったことに改めて腰が抜ける(大袈裟)
卵・肉・米という3段構造をかき回して一つに世界にして、口の中にかき込むのだ。
美味い。
国分寺で丼モノといえば、「すた丼」しかないと思っていた……
だけどこんな名店が隠れていたとは。
もしかしたら、別に隠れてもなくてもともと有名でオレが勝手に気付かなかっただけかも
しれないけど(ーー;)
その値段と味からしても、そこにある程度の商業性と家庭性がしっかり混在しているから
リーズナブルでイヤミがない存在の丼。
嗚呼、もっと早く出逢っていればよかった。
ご飯の量は「すた丼」よりも少ないと思うけど、肉の量は多いように感じられた。
飲んだあと小腹が減った時に、すた丼はちとヘビィだという場合にはベストな量かもしれぬ。
今回この店の「焼肉丼エッグ」の存在を入手したことは非常に大きいことである。
オレと同じように、このヘンに馴染みがあったりもしくは過去になじみがあったけど
「淡淡」は知らなかったという人がいたら、今度是非訪問して頂きたい。