豪華!芥川賞&直木賞FESTIVAL | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

いろんな作家や出版社のサイトを波乗りしていると、レアなイベント情報を入手することがある。



ちらし

文学や小説好きにはなんともたまらんイベントが開催されるという情報を数日前に入手したのだ。


なんと、これまでの有名人気芥川賞作家と直木賞作家を集めたトークショーが開催された。

今日と明日の二日間にわたって行われるのだが、メンツが信じられないほど豪華だ。

これはウルトラマンの放映回で言えば、ウルトラマンタロウにて合体怪獣タイラント(腹はべムスター)が登場し、兄弟がそろって登場した「ウルトラ兄弟を超えてゆけ」の回に匹敵するくらいの

オトク感である。

これは行くしかない。

場所はこうゆう機会がなければ絶対に行くことがないであろう、東京駅丸ビル内のマルキューブ。

オープンスペースなんで観覧無料である。

ちなみに座席も50席ほどあり、希望者は前もってメール応募にて抽選だったのだが見事に外れた(笑)



明日は行けないので、とりあえずは「とって出し!」。今日の報告。

本日のラインナップはこちら。



① 綿矢りさ × 道尾秀介

② 桜木紫乃 × 島田雅彦

③ 宮部みゆき × 桜庭一樹 × 北村薫

④ 朝井まかて

⑤ 北方謙三 × 川上弘美


あまり小説を読まない人にとっては、半分から三分の一が誰だが知らないかもしれないが

本好きからすれば、ここまでのメンツが一気にしかも無料で目の前で見れるなんてことは

滅多にない。(てか、これを逃すともうないような)

しかも明日も別の作家がくるし。


言ってみれば今回のお目当ては、綿矢、道尾、桜木、宮部、桜庭 かな。 女性が多い。

少し早目に会場に行っておく。最初はすいていたがだんだん人が増えてきた。



会場外と中には受賞者の写真や展示物などもある。文藝春秋主催だけにそれらしいイベント。







ショーが開始したら当然撮影禁止なんで、開始前にステージをパシャリ。



立ち見ではあるが早くついてたおかげで、最初の回はほぼ一番前のステージすぐ横あたりの

場所がとれた。目の前で作家の顏が見れる位置だ。


午前11時。最初の回スタート。

① 綿矢りさ × 道尾秀介

テーマは「作家とは幸せな職業か」

両氏ともそれぞれの受賞作はかなり前に読んだ。道尾秀介のほうは他にも数作読んだかな。

道尾氏のほうは写真だとやけにクールっぽい感じだが、実物はいい意味で普通ぽく、写真より

とっつきやすかった。

そして綿矢サン。 ……やっぱカワイイではないか。 うーん、オレの背中蹴ってほしいな(爆)


いろんな話があったが、道尾氏のトリビア的なもので、コンビニで売っているサラダの上に乗っているカットされたゆで卵は、実はゆで卵じゃないとか(驚)

あれはロングエッグという人工のモノで、いかにも黄身と白味らしく作ったタマゴもどきらしい。

ホンモノだとコストも時間も追いつかないそうだ。へえ。


一回のショーが終わると毎回一時間の休憩が入る。この時間をつぶすのがたいへんだ。

ちょうど昼どきなんで、せっかくだから東京駅ラーメンストリート行くことも考えたが混んでそうで

次まで戻ってこれるかわからんかったからやめた。(斑鳩は朝見た時から行列だったし)


ベンチで総菜パンかじって沢木耕太郎読んで、時間を経過させることにする。



厳しい雪山を登る夫婦の本。スタローンのクリフハンガーっていう映画を思い出した。


一時間経ち、再び会場へ。



② 島田雅彦 × 桜木紫乃

テーマは「小説の中の男と女」

島田氏に関しては失礼な認識の仕方ながら、それなりの功績がありながらも芥川賞委員から

敬遠され受賞したことがない有名な人ということでお名前だけは存じているが、実はまだ本は

読んだことがない。

桜木サンに関しては、まだ皆さんの記憶に新しいと思うから言うまでもないだろう。

今回わざわざ北海道から出てきたようだった。

いやー、テレビで見たままでサービス精神旺盛でとても好感的でステキな女性だった。

トークは官能についてがメインだったかな。


この回が終了して再び1時間のインターバル(汗)

また空いてるベンチを見つけて読書の続き。



ボキャブラ天国で「クリフハンガー」をボキャブって、「栗ご飯がぁ~っ!」ってやってたのを

思いだす。


15分前くらいになって早めに次の回の場所取りに行っておこうと席を立ち、二階から会場の状況を

チラ見したら、1回目2日目と比べモノにならないほどに、もうギャラリーがステージ周辺を埋め尽くしているではないか! これは油断した。

大盛況の理由は想像つく。おそらく「宮部みゆき」だ!


と、いうわけで

③ 宮部みゆき × 桜庭一樹 × 北村薫

テーマはこれだけちょっと違って、おすすめ本紹介みたいな感じの「ビブリオバトル」


実はオレは宮部氏も好きだが、それよりも桜庭サンが好きで、この回は是非近くで見たかったが

前の2回と比べると、ちょっと遠い場所しか確保できなかった。


桜庭サンに関しては2年半くらい前に本の記事で「私の男」 の記事を書いたかな。

今回それが映画化されるということもあっての登壇だというのもあると思う。

ただ、すごく個人的なこと言わせてもらうと、この桜庭サンは女性としてもけっこう好きなのね

(ポッ♡)

ショーは少し離れて見ることしか出来なかったけど、終了後会場前のカフェでインタビューや取材

やってて、その時近くでお顔を拝見出来た。いやあ~お美しいのう(爆)

でも、会場の反応見ると、見に来た人の多くはやはり宮部みゆきファンだったかなって感じた。

もちろん、宮部サンもすごい作家サンには違いない。「RPG」とか「人質カノン」とか他にもいろいろ

読ませてもらったし。

北村薫サンというセンセイはたいへん失礼ながら初めて拝見した。お顔は見たことあんだけど。


3回目終わって、ここでまた時間をつぶす。今回はその場で会場内をふらつくことにした。

芥川賞や直木賞受賞作原稿のレプリカもたくさん展示してある。

画像は村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の応募時のレプリカ原稿。

久しぶりに福生に行くたくなってきた。


原稿

展示なども見終わり、まだ時間が多少あるので会場入口あたりで立ちつくしていると、

オレのきているダウンジャケットの前部をかするくらいにスレスレに、ジャケット羽織った

ちょっとイカツイおじさんが横切ってゆく。通り過ぎたあとに改めて見ると、このあとに登壇する

予定である、北の方からきたケンゾーさんだったりしてちょいビビる(笑)


5時に一度、この前に直木賞を受賞した朝井まかてサンのちょっとしたインタビューを挟み

この日のトリ、


⑤北方謙三 × 川上弘美

テーマは「作家として書き続けること」

はっきり言うと北方氏の作品はまだひとつも読んだことがないし、川上氏の作品も

「なんとなくな日々」という本を一冊読んだだけだ。

でも、せっかくの大御所二人の対談なんで見てゆこうかと思った。

北方氏に関してはなんとなく体育会系な意識を持っていて苦手な部分はあった。

実際話を聞いているとやはり体育会系は体育会系であったが、それでも今までよりはなんとなく

好感を持たせて頂くようになった。


本当は桜庭サン&宮部サンまで見たら、早めに切り上げるつもりだったが、結局朝の11時から

午後6時までフルで観覧していた。

本好きにとって実に嬉しいイベントだった。


ちなみに明日のメンバーは下の通り。好きな作家が出る人は今からでも遅くはないので

是非、マルキューブに出掛けてみてはいかがかな?
(桐野夏生見たいから出来ればオレもまた行きたいけど、月曜に備えて日曜は家にいたい

のと、オレのほうの執筆の締切も迫っているから断念(>_<))


3.2ラインナップ