四万温泉・河原の湯 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

東京に行けばなんでもあると思っている人、

東京にないものはないと思っている人、

その考えは大きな間違いです。


東京になくて、東京ではないところに散らばる素晴らしい場所……

それは『無料公衆浴場』


そういうワケで今夜は、東京以外の良きスポットについて、

東京生まれ東京音頭育ち、悪そうなヤツからは大体からまれてきた

私、ケンがご紹介。 


過去に3回ほど群馬県の四万温泉は訪れたが、最初の2回は到着時間と出発時間の都合で

行けなかったが、記事に書いた先日の訪問でやっといけた無料浴場。


『河原の湯』

群馬県吾妻郡中之条町四万4228‐2


場所は四万温泉バス停のすぐ前。

四万グランドホテルのすぐ前でもあり、今回泊まった積善館からもすぐである。


四万川の川辺に面している場所に建てられている。


昭和80年代クロニクル-河原遠巻き

道路から階段を下りると、そこにある。


石造りのその佇まいは、まるで鬼太郎に出てくる異世界へ続く扉のよう。

正面で男湯と女湯に分かれている。


昭和80年代クロニクル-河原入口

無料共同だけあって、中の脱衣所は1グループぶんくらいのスペースだが

地元の人がとても丁寧に管理してくれているのか、驚くほどキレイだ。


イイ意味で、風情を出す感じで寂れているかと思っていた。


昭和80年代クロニクル-河原脱衣所

この脱衣所から、浴槽へ入る扉があるので、中に入る。


中は石造りで、熱気が保たれサウナのような空気になっている。


昭和80年代クロニクル-河原内湯

3人くらい入れそうな浴槽がひとつ。

温度は熱めで54℃。


季節によっては長く浸かっていられないかもしれないが、温泉というものを感じられる

とても質によいお湯だった。


このような良い場所を無料で使わせてもらえるというのはとてもありがたいことである。

だが、近年はこのような無料浴場・無料露天が次々と廃止になってきている。


タダだからと言わんばかりに、大勢で酒や食べ物を持って押し掛け、長時間ずっと占拠し

バカ騒ぎして、最後ゴミを散らかしたまま帰る連中もいれば、他の入浴客がいるのに浴場内で

欲情するバカなカップルとかがミョーな撮影会とか始めたり……

要するにマナーの悪い客が増えたということ。


ひとつだけはっきい言っておくと、そういう客は決して

「たまたま来たマナーの悪い温泉ファン」ではない。


温泉うんぬんじゃなく、単純に無料ではしゃげて時間潰せるところだから来たような輩だ(怒)


今はまだ繁華街や街でばかりで発生しているが、話題の「悪ふざけ投稿」が、そのうち、こういう

地方の無料浴場にも伝染してゆくのではないかと、ちょっとだけオレは危惧している。


地元の人がキレイに管理して、解放してくれているのだ。

感謝してキレイに使おうではないか。


そういうことで、これから涼しくなり地方に行く機会があったら、皆さんもぜひ

マナーを守って無料公衆浴場へ足を運んでみて頂きたい。