配列・オブ・カリビアン | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

うっかりしていた。

もともと行くことは出来ないし、相手がいないから行くつもりもないが

隅田川で花火大会があるということは周りが騒いでいるから知っていた。


しかし、地元の立川での昭和記念公園での花火大会も今日だということは

知らなかった。

隅田川など東京の右のほうは遠いから、なかなか行けない。

でも左の立川はすぐなのでチャリでも行ける。

花火は好きだし、それが近場とならば最高なので、記事にも書いたが

昭和記念公園の花火大会は去年1人で行ってきた。


今年もまた、立川での花火大会があるということは、アタマの中に入っていたが、

開催日を調べるのを忘れていた。

オレの脳ミソの中には、行く行かないは別として、行きたいラーメン屋の場所を記憶する

「麺ナビ」や、行きたい温泉のだいたいの場所を記憶する「湯ナビ」と同時に

花火大会の日時と場所を記憶する「花火ナビ」略して「はナビ」が内蔵されているハズだが

今年は作動しなかったようだ……。


昼過ぎにたまたま買いだしに行ったスーパー店内にて、

「本日は、立川昭和記念公園花火大会開催に併せまして……」というアナウンスが

流れていて、初めてハッとした。


オレは悩んだ。

さて……、どうするべきか。行くか否か。


今、気付いたという事実により、いくならもうすぐ戻って、数時間後に家を出なければならんし、

さらに隅田川のほうと同様、天気が荒れるとかいう予報も出ている。

とりあえず家に戻り考えた。


窓の外を見る。今のところ快晴。最近の天気予報は当たらないという例もある。

用事もなく、その公園で年に一回の花火大会。


行く。決めた。


一応、雨の気配が全くなかったが、一応折りたたみ傘をもって、夕方5時、チャリにて出発。

片道約40分掛けて、現地に到着。

荒天予報にも関わらず、やはり、かなりの人で混雑。


チャリを駐輪場に停めて、公園奥のメインの観覧場所(去年と同じ)まで歩く、入口から約10分。

去年は、人の合間をぬって、なんとか確保した場所が、実は花火の死角だったという過ちを犯した

ので、今回はしっかり花火の上がる方向を確認したうえで、ちょっと奥まで歩いたが、場所を確保

出来た。新聞敷いて開始を待つ。あと50分くらい。


ふと、向こうの空を見てみると……


昭和80年代クロニクル-空

まるで絵に描いたようなアヤシイ黒い雲のカタマリが、ゆっくりこちらのほうへ向かってくる。

ずっと前にフジテレビでやってた原田知世主演ドラマ「ねらわれた学園」のOP映像が

こんな感じだった気がする(古い)。


でも、なんだかんだでさっきまであんなに晴れてたし、ドラマみたく、花火開始時間と同時に

豪雨になるなんて、そんな出来過ぎた不幸はないだろう。と信じて、引き続き開始を待つ。


※以下の記事文章において、やらせや過剰表現、演出は一切ありません。すべて事実です。


さて、午後七時、開始20分前。空がさらに暗くなってきたところで市長による開会の挨拶。

「予定通り、20分後に花火を開始致します。(中略)皆さま、光と音の祭典を心から――」

ここで、狙ったようなタイミングで空が光り、ゴロゴロと鳴る。客の一部が笑っている。


客の多くも、雲行きがヤバいというのは気づいており、アチコチでざわざわ。


開始10分前。

空がさっきより暗くなり、ますます「ねらわれた学園」もしくは、デビルマンによるデーモン族襲来の

雰囲気になる。

そして、一筋の稲妻がビカッと走る。

誰だ!元ジャイアンツの松本匡史が1塁から2塁まで、光よりも早く、ラララ青い稲妻のように

走るなんて歌った奴は!稲妻のほうが松本よりもずっと早くほとばしっているではないか!


その光と轟音で会場が悲鳴やらなんやらで、さらに騒がしい。


開始7分前……何やらポツポツ。


そして、まるでコントのように花火大会(打ち上げ)開始に合わせて、1~2分前……


豪雨!


幸運の女神はやはり今回も笑ったようだ……オレの事を鼻で。


何時間も前から場所取りして、座っていた大勢の客も、さすがにこれは座ってられないのと、

もう中止だろうと判断したらしく、空襲から逃げるように撤収。

オレも撤収……。



昭和80年代クロニクル-撤収

自転車置き場まで戻る途中で、本日の花火大会は中止だというアナウンスが流れた。

中止はしょうがないとしても、ホントに、開始時刻を狙ったようなタイミングで天気が荒れたわ。

オレは1時間前に行ったからともかく、ずっと前から場所とって待ってた人は可哀そうだった。

浴衣の人も多かったし。



往復1時間半、待ち時間1時間とチャリ漕いだ体力を消費して家まで戻る。

やっぱ、行かずにとどまりゃあ、よかった。


花火一発も観れず、蒸し暑い中汗まみれで帰宅したから、浴びるように酒飲んだ。

買いだめしてたやつ。


カリブーンのラムコーラも初めて飲んだ。夏はやっぱコーラテイストが無難かも。


わざわざ出かけたのに、花火見れず、疲れて帰ってきて、飲んだくれている酔っ払ってる

オッサンは、卓の上に並んだカリブーンを筆頭とするアルコールの空き缶みて、

意味もなく呟く……



昭和80年代クロニクル-かりぶーん


『配列 ドクロ ・オブ ・ カリビアン……』 ……(._.)




おしまい。



(1発も見てないんだから、記事タイトルに『花火大会』という言葉はいれらんないわ!)