ここ最近の記事の中で自分で「ネッシ-」とか「宇宙人」とかいうワードを書いてて
ふと思い出した都市伝説関連…というか実在事件の話を思い出した。
すごい興味ある話だけど、おそらくまだ謎のままなのだろうか?
そういうことで日曜夜にロマンティック・ミステリアスな話題でも。
有名だけど
『メアリー・セレスト号の謎』
もう多くの人が知ってたり聞いたことはあると思うけど、昔、とある「A船」が航海中に
ポルトガル沖で漂う一艘の船を発見した。
別に暴走してるとかいうこともなく普通に漂ってるだけだが、なんとなく様子がおかしい。
その船を発見した航海中の船の船員たちが気になって自分たちの船をその船に横付けし、
乗り込んでみたら、人ひとり乗っていない。しかし船内のテーブルの上にはまだ入れたばかりの
ように温かく湯気が出てる飲みかけのコーヒーや、食べかけの食事が数人分ある。
ついさっきまで人がくつろいでいたような形跡のため、A船の船員はこの船の何処かに
乗り組み員が隠れてるか、もしくは病気で寝てるのではないかと思い船じゅうを探すが
何処にも人がいない。
もし急病かなんかで死んだとしても死体があるはずだが、それすらない。
いったいこの船で何があったのか?
乗り組み員はどこに消えたのか?
……
いやー、不思議なようでコワい。コワいようで不思議。
コワくて不思議なようで面白いけど、不気味。
もう世界的に有名な事件ですな。
この事件は、話題性は抜群なんで、これまでにミステリーやホラーを得意とする
あらゆる作家や漫画家が、この事件をモデルやモチーフにした作品を世に出している。
オレが読んできた作品の中でも数本パッと出てくる。
例えばミステリー小説だったら、叙述トリック作品でお馴染みの折原一。
彼の作品 「セーラ号の謎」は、この事件をモチーフにしている。
勘の良い人なら、タイトルみただけで「あ、あの話か」とピンと来る。
- セーラ号の謎―漂流者 (角川文庫)/折原 一
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漫画なら荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部の冒頭。
どっかの海上で盗掘団みたいな数人が海底から悪の化身DIOが閉じ込められた棺を
宝だと思い、海底から引き揚げる。
流れではフタをあけた瞬間、DIOに全員殺されるという設定になってると思うのだが、
その殺されたあと、無人になって飲みかけのコーヒーだけ残った船が発見されたという
エピソードがあった。
- ジョジョの奇妙な冒険 13 (ジャンプ・コミックス)/荒木 飛呂彦
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ゲームで言えば、ジャポネスクサバイバルホラーで人気の「サイレン2」
夜見島という異世界になってしまった島の中の森に突如現れた大型客船ブライトウィン号。
この船は実はかつて航海中に消息をたった船であり、島の中というあり得ない場所に
座礁するようなカタチで急に再び姿を現した。
最近気付いたのだが、船の名前こそブライトウィン号と、全く違うが、この船が現れた島内の
土地の名前は「瀬礼洲(せれす)」…
つまり「メアリー・セレスト」の「セレス」からきている。
「サイレン2」においてこの「ゴールドウィン号」の存在は不気味でなかなか良かった。
いわくつきで消息たったはずの漂流船なのに何故か電気がついているというのがホラー色を
後押ししていた。
あと、ひとつ。
たぶんもう20年近く前に放映されたヤツだと思うけど「世にも奇妙な物語」の1つの話で
タイトル忘れたけど永島敏行が出てるエピソードでも、海上自衛隊みたいな船が漂う無人船
を発見して怪異に巻き込まれるていう話もあった。
さっきの「セーラ号~」と、この「世にも~」に関しては読んで(観て)いて途中で
「あ、ひょっとして、この話……」
と思ったら、案の定 作品の中で登場人物が
「まるでメアリー・セレスト号のようだ……」と言って
その部下が
「メアリー・セレスト号?」
ときて、解説始める流れになるから、読みがビンゴ☆。
それだけよく引用されるってことは、やはりミステリアス具合からしても
魅力的な事件なんだろう。
時代を越えて使われ続けている。
「ホラー」「ミステリー」というだけでも人間の好奇心を突いてくるものがあるが
それ以上に舞台が「大海原」で、さらに動く密室である「船」というシチュエーションが
そそるのだろう。
「水」という存在は美しくもあり、怖くもある。「海」はその巨大版だ。
朝から夕暮れ時までに見る海はとってもキレイだが、夜の海はなんかちょっと不気味で
怖いものがある。湖も同じく。
学生時代、夜中に河口湖にドライブ行って、静かな暗闇の中、真っ黒な湖面を見てて
なんか怖かった記憶がある。
そんな無限の水の上に浮かぶ船をメインステージにしたミステリーはやはり極上である
船独特の不規則な設計の階段や、血管のように細かく伸びてつながる通路がミステリアス
とトリックの可能性を演出する。
ファミコンでは「ミシシッピー殺人事件」なんてゲームもあったな。
客室入ったらトラップでいきなりナイフが飛んできて死ぬとかいうムチャな設定もあったけど(笑)
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海上の船が舞台だと、地上のビルや別荘を舞台とした推理モノのように、途中、遅れて
舞台の場所に到着した人物が加わって容疑者が増えるとかいう設定はおそらくない。
最初から最後まで完全なる動く密室である。
それこそ、実は途中でゴムボートでこそっと船にアクセスして、乗りこんだヤツがいて
ソイツが犯人だったなんて反則技やったら、ミステリーファンの怒りを買うのは必至。
そんなことやったらトリックの何もない。何でもアリになってしまう。
そういうのがあまり出来ず、密室で始まり密室で終わるから「船モノ」は面白い。
話が推理モノのほうにスライドしてしまったが、
とってもミステリアスで魅力的な事件、
「メアリー・セレスト号の謎」
未だにまだ解明されていないのだろうか。
一説によると船を保有してる会社が経営困難で、保険金目当てで海難事故を偽装したとか
いう話もあるが、真実はいかに?
(もしかしたらもう解明されてたりする?)
いやー、とくに船マニアでもないし、知識もないけど、それでもやはり船を舞台にした物語って
面白い。
ちなみに「タイタニック」を恋愛映画と捉えてる方!
アレは「パニック映画」であり、「実在事件映画」です!!(笑)