そうだ墓に行こう2013 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

今月はちょこまかと人と会ったり出掛けたり出費してたから、この週末は1人でおとなしく過ごす。

さて何をして週末をやり過ごそうかと考えた。金曜夜に。

そして2013年も・・・ 意外と読者サンの支持を得ている安上がりノホホン企画。


『そうだ 墓に行こう』


まだ行った事のない「春秋苑墓地」へ行くことに決めた。自転車で。

場所は神奈川県生田。

自転車での推定移動時間は2時間弱。

神奈川だけに決して近くはないが、オレにとって自転車で2時間までなら遠い距離でもない。


誰のお墓参りに行ったかは順を追って今から書き綴ってゆく。

読んでるうちにすぐわかると思うけど。


・・・


ところで皆さんは

「信州にあるモノを3つあげよ」

といわれたら何を挙げるだろうか?オレは

①温泉 ②スキー場 ③犬神製薬および犬神財閥


「中毒性のあるモノ3つ挙げよ」

と言われたら何を挙げるだろうか?オレは

①タバコ ②ラーメン二郎 ③犬がミケしっぽフリフリの一族


そうなんだよ。オレが個人的にその世界観が大好きだというのもあるし、

当然作品自体が永遠に語り継がれる名作だということもあるんだけど

犬がミケ・・・じゃなくて

『犬神家の一族』が大好きなのだ。

金田一耕助ファイル 5 犬神家の一族 (角川文庫)/横溝 正史
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リメイクや地上波上映するたびに見てしまう。

どういう発端で事件が起きるとか、誰が死ぬとか、湖から足が出てるとか、ぜーんぶもう

わかっているんだけどテレビでやるたびに観てしまうんだな、これが。

この「毎回観てしまう」ということ自体、このブログでもちょくちょく小ネタで書いてると思う。

そのくらい好き。

何度も引き寄せられるその魅力は不気味ながらも美しい映像と音楽だろう。


信州イチの大財閥・犬神佐兵衛翁の犬神家の元で怒る凄惨な遺産争い。

原作でと映画で「犬神製薬」と「犬神製糸」で使いわけている。

オレは原作も読んだし映画も見たが「犬神製薬」のほうで覚えているけど。

ここまでの前置きで、もう、「誰のお墓」に行ったかおわかりでしょう。
昭和80年代クロニクル-横溝墓


画像では墓石に刻まれた文字がわかりにくいが、

「金田一耕助シリーズ」でお馴染み

ミステリー文学の巨匠

『横溝正史氏のお墓』 である


カバンの中でお線香が折れてしまったから短い…(ーー;)

日本ミステリーの巨匠は意外にも比較的近くの神奈川に眠っておられたのだな。

最近知った。

お墓は高台の一番奥にあり、すぐうしろには街並みが広がるスバラシイ場所。

作家サンの墓はこうゆう場が多い。


前に山梨の「ほったらかし温泉」に行った時、歩いて向かう途中で「横溝正史記念館」が

あったのだが諸事情で立ち寄れなかったんで、今回お墓の方に来てみた。

とりあえずお線香を献上して手を合わせる。


横溝センセイ・・・

アナタのおかげで日本におけるミステリー文学は繁栄しました・・・(←偉そう)

にしおかすみこも「犬神家の一族」があったおかげで、1つネタに困りませんでした。

個人的にはアレはちょっと足を開き過ぎて、両足の角度が鈍角になりすぎてると思うが…


当時の小中学生も水泳の授業の自由時間や市営プールで逆さにもぐって足だけ出して

「スケキヨ!」ってやってるヤツいたもんな。

アレ、実際に水中でプールの底に垂直になるように逆さまになると、めっちゃ鼻の穴に

水が入ってきてツーンとして痛いから、それどころじゃないんだよな。←実はやっているオレ。

またネタバレで言ってしまうと正確にはアレはスケキヨでなくアオヌマシズマだ。


「犬神家」に関していえば稀なケースで原作よりも映像のほうが好きかも。

それもまた原作が秀逸だからこそありえるパターンだが。


10代の頃は「獄門島」も読んだが、そん時はまだ読むには若僧過ぎたかもで難しかった。

でもこれも映像のほうは強く印象に残っている。

お寺とかいって釣鐘をみるたびに、

「ああ、獄門島にて中に死体が入ってた大きい鐘だな」と毎回まず思うw


よく、流行りにドラマとかの中に登場する店の食べ物とかがテレビ局の売店とかで
売ってるというケースが最近多いみたいだけど、コアな横溝ファンや金田一ファンも

多いから、犬神家の舞台となった長野県とかは横溝遺族とタイアップして、信州の「道の駅」

とかで「犬神製薬」という会社名が入った目薬とかバンドエイドとか売りだしたら

結構売れそうな気がするんだけどな。

てか、実はもう存在してたりとか、もしくは薬事法で出来ないとか。

なんか「犬神製薬」って書いたシールはもう町に貼ってあるとかないとかウワサは聞くが。


墓前にて手を合わせ、そんな経ってないうちに横溝ファンらしき中年ご夫婦がおなじく

墓参りにきたんで、場所を譲った。

かるく微笑んでご丁寧にアタマをさげてくれた。こういうのは嬉しい。



さあ、撤収する前に、この春秋苑にて、もう一人お墓参りしておきたい人がいる。


ヒントは☞  船 船 船




昭和80年代クロニクル-ミフネ

「世界のミフネ」 三船敏郎である。


あの大物もこの墓地で眠る。

孫娘は旅サラダ収録で忙しいと思うんで、代理で墓参り(笑)



参考に

横溝正史の墓は 東特区6-1

三船敏郎の墓は 北区4-6-44