ツタンカーメンの教え | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

『銀座アップルストアのアイフォン5』

『浅草初舞台の小向美奈子』

そして『上野の森美術館のツタンカ-メン展』

以上、「日本3大行列」。 嘘。


でも上野の『ツタンカ-メン展』はホントに大盛況とか聞く。

ツタンカーメンといえば歴史的には誰もが知ってる存在にて、

あの黄金マスクだから見たいかといえばオレも見てみたい。


幼少の頃、ツタンカ-メンの話を聞いた時は、ホントに呪いを信じていた。

いや、アレだけの事柄があったから今でも信じてはいる。ある程度は。


あのマスクにイタズラとかしたら、多分ホントに呪われるだろうとは思う。

もしオレが仲間と一緒に上野の森美術館に忍び込んで黄金マスクを盗んで、

家に帰ってからふざけて、そのマスクをかぶったりしたもんなら、そん時から

呪われるだろう。夜中にムクっと起きて屋根の上でヘンな踊りするかもしれん。

やがて警察が来て、マスク強奪罪で逮捕され手錠掛けられても、ふだんは

手錠のカギなんて簡単に破れるのに、強引に手首を引っこ抜いて手錠に血痕を

残し、逃走するかもしれない。

ワカラン人は??だと思うが、おそらくココまででルパン3世マニアは少し喜んでるだろうww


たしかにあのマスクって人を惹きつける魅力がある。

かなり前のモノなのにデザイン的にもかなりオシャレである。

ダイエー(現SB)ホークスが最初の頃使用してたツバの部分がクチバシになってる

トリの顏のデザインのヘルメットと、ツタンカ-メンのマスクと、どちらかを被って

渋谷センター街歩けといわれたら、ツタンカ-メンマスクを選ぶ。誰かわからないぶんだけ。

…いや、やっぱどっちも被りたくないか(ーー;)


でもまあ、キン肉マンでもツタンカ-メンをモチーフにしたミスターカ-メンもいたくらい

だから、やはり存在的にもデザイン的にも先の世紀にもたらした影響はデカイ。


ツタンカ-メンで思いだしたけど

ずっと前に何かの番組で「おぎやはぎ」の矢作がずっと昔付き合ってた彼女がちょっと

おバカだったというエピソードを話していた。


彼女に

「世界3大美女ってクレオパトラ、楊貴妃、あと1人誰だか知ってる?」

と聞いたら

「うーん…」と数秒間考え込んだあと、


「あ!わかった!! 『ツ-タン仮面』だ!」


と答えたらしい(笑)


ダブルで間違えるということはよくあることかもしれんが、

トリプルで間違えるというのはスゴイ…


まず『性別』が違う。

そして『名前』も違う。「ツ-タン」でも「仮面」でもない。

そして何よりそれ以前に『ツタンカ-メン』では無い!


オレも歴史上の人物にはカラッキシで、バイト時代『ヘレン・ケラー』の功績は

何かと知ってるかと言われ「スプーンを曲げて世間を騒がせた」と言って笑われた

ようなアホだからあまり人のこと莫迦に出来ないが、そんなオレを遥かに上回る

思考。


矢作サンの当時の彼女は、こういう答えを出せるということは逆に天才かもしれない。

教科書の載ってる当然の答えをそのまま憶えてることよりも。

狙っても、ここで「ツ-タン仮面」とは答えられない。


でも、おバカかもしれんけど、ヘタに歴史インテリ(とくにイヤミっぽい)で知識や教養を

ひけらかすヤツよりも、こういう人のほうが一緒にいて楽しいんじゃないかと思う。


少し前におバカブームなんてのもあって、オレはその辺はあまり好きじゃないのだが

日本人はそういうユーモアももうちょっと大事にする考えも持ったほうがいいと思うのね。

ガッチガチの正解ばかり求めるんじゃなく。


ほんの少し話がナナメにずれるかもしれんけど、もし日本がアメリカを見習わなければ

ならないトコロがあるとするなら、そのユーモア。


アメリカはクリスマスやバレンタインだけでなくエイプリルフールもすごい盛り上がって

皆が楽しむそうである。

でも日本はクリスマスやバレンタインは盛り上がるがエイプリルフールは盛り上がらない。

何故か。

それは『カネ』や『儲け』に結びつかないから。


クリスマスやバレンタインはそれにこじつけてプレセントを売るデパートや飲食店が

儲かるけど、嘘つく日は別に何も生まない。

アメリカはカネを生まないお祭りでも遊びやおフザケの精神を大事にするけど、

日本はなんだかんだで儲けにならないことには消極的。

それどころか、

「そんなカネにならないことやってるヒマあれば1円でも稼ぐことやれ」

が定番。

だから日本社会は余裕がなく荒んでくる。

心が荒めば、カネを稼ぐ気持ちも衰えるだろうに。


で、話はちょっと戻って、その矢作サンのずっと前の彼女サン、

その「ツ-タン仮面発言」は聞く人により、

「莫迦!ふざけんな!」と言うかもしれんが、違う人にはホノボノと癒しの効果や

笑いを与え役割を果たしてるかもしれない。


矢作サンがこのネタでウケを取ってた結果からしても

「ツ-タン仮面」は不正解だが、不正解でも、正解回答以上に価値のあるユーモアを

大勢の人に届けたかもしれない。


そう考えると、ツタンカ-メンは遥か先の地球上で、矢作サンの元カノがそういう

ボケを生み出すことを予測し、またそのための礎として、自らに「ツタンカ-メン」と

名付けたのかもしれない。


将来の地球人にとって、「童(わらわ)の名前がボケに使用できれば」と。

そして日本人に対して「もっとユーモア精神を持て」と。


テレビでツタンカ-メン展のCMであのマスクを見ると、マスクがそう語りかけて

きてる気がしてならない・・・


んなぁ、こたぁ無い!

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