北朝鮮金正男の系譜 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

今夜のテーマは特にボケどころがないんで一番始めにイッパツかましときます。


「貝だー!貝だー!貝だー!貝だー!貝だぁぁぁーーーー!!!

かいっ!かいっ!かいっ!」

アニマルはまぐり (-_-)


よし、本題。


ずーっと前から読みたくて、図書館で予約が20人くらいいて待ち続けて

やっと在庫中になったんで借りれた本。読みやすくてオモロクてすぐ読了。


父・金正日と私 金正男独占告白/文藝春秋
¥1,470
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マナーの悪い隣人どものせいで巻き込まれなくてもいいご近所トラブルに巻き込まれてる

我が日本。


今の時点でだが、日本人としてはどこに対しても不愉快だ。当然。

そういやKARAが日本を悪く言わんから韓国で叩かれてるとか。

そりゃ、日本マーケットでここまで露出してりゃあ、悪くいえないだろう。

いったらどーなることやら。


アジア隣国それぞれ「国単位」で言えば良いイメージの国はあんま無いが、

家系とか歴史とか、その人物の国の体制とかを抜きにしてあくまで人物だけみれば

正直、この人は好き・・・かも。

『金正男(キム・ジョンナム)』


言うまでもなく金正日の長男である。


オレもそれほど歴史や政治に詳しいワケではないから、そのへんに詳しい人が聞いたら

怒る?かもしれんが、この本を読んでて人柄が伝わってきた。


「父上は厳しくても愛情が深かった。「三代世襲」」にはもともと否定的でした。

祖父に容貌だけ似ている弟の正恩が、どれだけ北朝鮮の人々を満足させられるか疑問です」

(オビより)


親子としての感情はしっかり持っているが、国のトップとしてのやりかたには冷静な目で

見ている。そして父親が重視した軍事力よりも国民の暮らしのことを優先して考えている。

容貌のイメージと離れて冷静である。


メールとインタビューのヤリトリを見ても、礼儀正しく文章構成のところどころに気遣いが

見られる気がする。


日本には5回くらいきて新宿で焼肉食ったり、新橋のおでん屋にもよく行ったとか。

文化にも関心があり、各国の温泉に行ったが熱海の某温泉が素晴らしくて忘れられない

というところと、赤坂の飲み屋にカラオケで長渕の「とんぼ」をカラオケで歌ったというところに

「日本愛」を感じてなーんか嬉しくなってしまったオレがいる。


日本の脱原発への動きや自殺率の高さにも興味を持って参考資料となる本とかも

けっこう読んでるようである。もともと読書家らしいが。

日本人はみな礼儀正しくて勤勉だとも評価していた。


この人はまともだと思う。間違ったことや独裁者のキケン性を分かっているんだと思う。

だから「後継者争い」から脱落させられたのだ。


やはり「国」や「組織」のおいては外国でも日本でもそうなるのだろう。


「正解」というのものは組織の中に入ったら「不正解」になるのはよくあること。


正直なことを言う人間、間違ったことや独裁を批判出来る人間が排除されて、

間違ったことに見ないふりを出来るヤツと洗脳されやすいヤツが組織の中で生き残れる

という縮図を彼に見た気がする。

たぶん彼は後継者争いからはハズされたが人間としては正解の道じゃないかな。

北で彼だけは応援したい。



すごい面白いとか、すごいタメになるってほどじゃないけどこの本は一度読む価値アリ。

是非。