BORN IN THE JAPAN / KEN74
国のトップは宣言した。
「国を救うために弱者は死んでくれ」と
住む場所もない弱者が溢れる世間に
増税という理不尽な原爆が投下されようとしている。
ダムづくりにかかわるエライ人は言った。
「経済の発展のため一部の犠牲はやむを得ない」と
何も悪くない地元を愛する人たちがすべて奪われ宙ぶらりんに。
履き違えた資本主義に目がくらんだ経済大国。
大勢の命より、札束の方が重い国。
日本國で生まれた
俺は日本國で生まれた
俺は日本國で生まれた
日本國で生まれた
プラットホームで鮮血を浴びた女が悲鳴を上げる。
友達(ダチ)が電車に飛び込んだ。
マジメにコツコツと人を陥れず生きてきて、待ってたのは裏切りだった。
幼い頃から不器用に苦労し生きてきて、世間がイヤになったのさ。
そんなダチに多数派の馬鹿が放った言葉は「努力が足りない」だった。
偽物の識者がまかり通り、聖者が自殺する経済大国。
日本國で生まれた
俺は日本國で生まれた
俺は日本國で生まれた
日本國で生まれた
どの国よりも美しい伝統と季節をもつ國
どの国よりも幸せそうな顏と前向きな意見を強制される國
俺は日本國で生まれた。
俺は滅びゆく国の、誇り高きクールな負け犬さ。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
すべての曲を知ってるわけではないが敬愛するロックンロール界のボス
「ブルース・スプリングスティーン」の『BORN IN THE U・S・A』 にならって
オマージュソングを作ってみた。
【スプリングスティーン本物CDジャケ】 【今回自作画像】
- ボーン・イン・ザ・U.S.A./ソニーレコード
- ¥2,039
- Amazon.co.jp
一部はフィクションだが聞いた実話のアレンジではある。
政府にも、組織にも、そして自分自身にも怒ることが多すぎる。
どんな時でも振り返らないとかいう声もあるが、それは過去の栄光にこだわらない
ということのほかに、自分達の過ちを無かったことにしたり見なかったことにするという
卑怯な意味でもあると思う。
笑顔やポジティブもいいけど、これだけの弱者や自殺者がいるという現実はしっかりと
受けとめるべきだ。
本当に将来を考えれる人間は過去を振り返ること(後ろを見る)が出来るはず。
前しか見ないのは言い方かえれば「逃げ」である。
渦の中にいるとマヒして気付かないが日本は相当重症である。
でも、この国が好きだ。
憎んでもいるし、好きでもある。 だからこそブルースの歌にならって執筆してみた。
ブルースのように…
オレは政治的活動も宗教もやってないが、
今回は見てくれた一部の方が引くのを覚悟(笑)で
このような構成を試してみた。
表現者ブロガ―としていろんな形式を試してみたいタイプなんで、
ヘンな方向に行ったのではないかという心配はゴム用。