鬼子母神は呼ぶ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

先日のサンシャイン水族館をあとにした時の話。


せっかく池袋まで行ったんで久しぶりに寄りたいとこがあり寄った。

雑司ヶ谷の『鬼子母神』

風情ある神社・お寺好きなモンで。


正式には『鬼』という字の上のツノはないのだが変換出来んからそのままで。

あれって前になにかでホントは「きしもじん」と読むと聞いた気がしたから

それからずっと「きしもじん」だと雑学王気取って言ってたんだが、池袋周辺の

標識にはローマ字で「KISHIBOJIN」って書いてあったぞ?

どっちが正解だ?


なんともダークサイド・ジャポネスクな匂いのするネーミングです。鬼子母神。

風土臭プンプンなのはいかにも日本てな感じで好きだけど。


この「鬼子母神」ていう字の並びを見るたびに、どうしても「丹古母鬼馬二」

思いだしてしまうんだな、これが。


「丹古母鬼馬二(たんこぼ・きばじ)サン」知ってます??悪役紹介の俳優サン。

ずっと前に一世を風靡した番組の『風雲!たけし城』に出てたんですよ。

たしか登場する難関(ゲーム)の名は「悪魔の館」だか「悪霊の館」だかそんなような

ゲームで、ストロング金剛サンと一緒に悪魔の役で迷路のようなとこに入った挑戦者を

捕まえて顏のスミ塗るのね。懐かしいな。


閑話休題


で、 『鬼子母神』



昭和80年代クロニクル-鬼子母神

実際には前にはコノ鬼子母神の境内には入っていない。

周辺をまわっただけ。


当時、この近くに「梅もと」っていう民家アレンジ風の有名なラーメン屋があって

そこに喰いに来たワケ。


てっきりまだあるのかと思っていたが実は池袋方面に移店したようだ。

けっこうオサレな店になってしまったらしい。

この場所でアノ佇まいだからヨカッタというのはあったのだが、まあ通ってたワケでも

ないからエラソーにいうのも失礼か…



だけど塩原温泉の明賀屋本館(行ったことないけど)とかもそうだと聞くが

この鬼子母神も同じくこういう純日本を感じるところってのはヘタに快晴の時よりも

こういう小雨とかに煙ってる時のほうがなんか風情あって和むものである。


敷地内には妖しくも見事なの連続。まるで合わせ鏡。



昭和80年代クロニクル-鳥居

このブログでも1,2回書いたけど、あの椎名林檎の「歌舞伎町の女王」 のPVを

撮影したのがココね。


これは当然くぐって歩いた。抜けた時は「千と千尋」のように別世界に出れば

面白かったが、さすがにそれはない。


この手前に駄菓子とかを売ってる昔ながらの売店があるのだが、この日は

閉まっていた。

もう夏だし、こういう場所でセミが鳴く中でもお祭りは楽しそうだ。


そういえば日本のヤンキー少年少女は音楽や遊戯やファッションに関し、

演歌や歌謡曲よりヒップホップやラップなどアメリカカブレ的なモノを好むのに

祭りや神輿に関してはヤケに好きで進んで参加するのはなんでだろう。

あんなにドップリとモロ日本的なのに… おしえて池上彰先生。


オレは神社や寺が似合うオトコになりたい。


ブランドスーツが似合う男や流行の可愛い服が似合う女性もそれはそれでいいこと

だと思う。・・・・だが なんか「薄っぺらい」


重なり合う木々の枝のフィルターを抜けて降りてきた太陽光を体に受けながら

境内を歩く姿が絵になる人間ってのは老若男女問わず、「ホンモノ」のカッコよさを

持ってる人だと思うんだよね。


ほっとする空間や日本的な建造物に興味ある人ってのは、境内での歩き方とか

まなざしとかがやはり落ち着いてて、その場所のオーラを自然に体にまとわりつけてる

って感じがする。


「寺とか神社なんて面白くねーじゃん!」とかいうような人てのは、もう「つまらん臭」が

プンプンだから、それが撥水加工のようになってその場のオーラを見事に弾いてる。


オレはオトコでもオンナでも多分そういう種類の人間とはウマく付き合えないだろーな。

寺とか神社とか見るよりも体を動かしたり、ゲームやったほうがいいよとかいう人たちとはね。


嗚呼、境内を歩く姿が自然に似合うオトコになりたい。


このようなマイノリティな価値観を持ってるオトコにでも気持ち理解していただける人が

いたら嬉しいです。


ベスト オブ 寺院ニスト。