こんばんわ、鏡竜太郎です(古)
しっかし毎日寒いですねえ・・。こんな寒い日は温まるスープでも飲みたい・・って
思ったら、突発的に思い出したんですよ、
『海亀のスープ』の話を。
原型の話は数パターンあるようで、「世にも奇妙」とかでもアレンジヴァージョンが
製作されてましたわな。それなりに有名なハナシのようで。
オレも詳細はうろ覚えで、ちょっと違って記憶してる箇所もあると思うけどご了承頂いて
聞いたコトない方のために、ちょっとこの場で紹介しませう。
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元船乗りのある男性Aが街を歩いていて、ふとある店の入り口のメニューを観ると
「海亀のスープ」って書いてあったんですよ。
で、その男性Aは懐かしくなり、久々またアノ味を感じたいと入店したのです。
席に着き待ってると、注文した「海亀のスープ」が来たのでさっそく一口すすったのです。
そしたら「これは海亀のスープじゃない!」と、記憶していた味と違うことに気がついたのです。
シェフを呼び、「これは海亀のスープじゃないだろ」と聞いたところ、
シェフは「間違いなく海亀のス―プ」だと言う。
男性はちょっと何かを思い出し考えたあげく、スープをそれ以上飲まずに店を出た。
そして後日、自殺した・・・。
なぜ自殺したかというと、その理由は男性Aの過去にあったのですよ・・。
その昔、船乗りだった男性Aは仲間である男性Bと男性Cと海に繰り出したのです。3人で。
そして漂流した・・・。漂流は長期間におよび、さらに悪天候。
当然、広い海の上で食料もないわけです。
漂流何日目かで男性Cが衰弱しついに死んだ。Cの遺体は船の隅に寝かしておいた。
残るは男性Aと男性Bだが、当の男性Aもかなり衰弱して、かろうじて意識はあるが
立つことが出来ず横になったままの状態である。
男性Bはなんとかしっかりと動ける状態。
男性Bはなんとか2人でも生き残ろうとAの命を救おうと必死である。
だが食料がなくずっと何も食べてないので、ともに餓死寸前である。
Aが横になった状態で「もうダメだ・・・」と思った時、
まだ動けるBが来た。海亀を捕まえてそれを入れたスープを作ることが出来たと言い、
スープを持ってきた。これを食べて生還する体力つけるんだとのこと。
AはBが作ってもってきてくれた海亀の肉が入った暖かいスープを毎日食べさせてもらい
生き延びた。そして数日後、2人は発見され無事保護された。
Aは寝たまま搬送されたんで、直後Bとも会ってないしCの遺体も見ていない。
数年後、海上にて介護してくれたBも病気かなんかで亡くなった。
Aは現在に至る。
以上がAの過去の出来事。
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で、再びここで「店に入ってスープを口にした時のA」の話に戻ります。
Aはその場で漂流時に食べた「海亀のスープ」と今食べてる「海亀のスープ」の味が
全く違うことを不思議に思ったんです・・。
それであるひとつの真実に気づいてしまったわけです。
あの時、たしかに海上で食料がなくこのままでは餓死寸前というとこだった。
動くことが出来た仲間のBはなんとしても何かを食べて体力をつけ2人とも生き抜こうとした。
Bは「海亀」を捕まえたと言ったが、よく考えてみるといくら海の上とはいえ、
そんな簡単に海亀なんか捕まえられるわけがない・・・。
でもBはどうにか寝たまま弱っている自分にも食べ物を与えたかった。
だから「海亀のスープ」を作ったといって食べさせた・・・。
今この店で食べた「海亀のスープ」の味が本物の海亀なら、
あの時に食べたスープに入っていたのは何だったんだ・・・
あの船の中で簡単に手に入れることの出来た肉といったら・・??
・・・!!!
もう、おわかりですよね。
そうです、男性Aはその事実に気づきショックと罪悪感で自殺してしまったのですよ。
あらあら、温かいお話をしようとしたつもりが逆に余計凍りつかせることになってしまった
ようですね、フフフ。
それではまた、奇妙な世界でお逢いしましょう・・・・・
ちなみにワタクシの今日の晩御飯は「海亀スープ」でなく「ニチレイ冷凍炒飯」です・・・。
※オレの文章構成がヘタなんで、読んでもオチが分からないって人はコメくださいww。