水木しげるの「水木サンの幸福論」 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

クタクタになりながら帰路の電車内で読み終えた本。

「水木サンの幸福論」


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「しげる」がうまく言えず 「げげる」 になり 「ゲゲ」という渾名がついて

それが「ゲゲゲ」の由来になったみたいですね。


小さい頃から「ゲゲゲの鬼太郎」とか「妖怪」が大好きだったなァ。


最近はHNKのドラマだか何だかで鬼太郎ブームというか妖怪ブームというか

なんかすごい流行ってるけど、オレとかみたいにずっと前から妖怪好きだった

人間からみると一緒にされそうになるとなんか悔しいです!ザブングル。


「一反もめん」とか「ぬらりひょん」知ってるくらいで妖怪ファンぶってはイカン!

妖怪ファンぶるなら、せめて「がしゃどくろ」「おんもらき」さらには外国妖怪の

「アササボンサン」「セントエルモの火」くらいは知っておけい!


ま、そんなオレでもまだまだ下っ端(-_-)。

水木&妖怪マニアにはキョ-ゴク先輩やアラマタ先輩などの男塾3号生も真っ青の

大先輩方がいらっしゃる。オレなど足元の小指の先にも及ばない。


さてさて、オレの妖怪愛な話はさておき、本の中の水木センセの話題に戻ろ。


水木センセは何十年にもわたり世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた

体験から見つけ出した7カ条というのがあるそうだ。


第1条

成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。


第2条

しないではいられないことをし続けなさい。


第3条

他人との比較ではない。あくまで自分の楽しさを追求すべし。


第4条

好きの力を信じる。


第5条

才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。


第6条

なまけ者になりなさい。


第7条

目に見えない世界を信じる。



第3条とかは

ホンキで夢中になれることならどんなアホなことでもいいからやるべし、

とのこと。周囲の目や評判を気にして「世間のルール」に合わせようと

してはいけないとセンセは語っている。

人は好奇心のカタマリであれ!奇人・変人であれ!と。

これはとても共感。


第6条においては

理想の怠け者は‘猫’と‘つげ義春’だと語る。うむむ、センセイらしいゾ。


皆さんもご存じだろうが、水木センセは戦争により片腕を失っている。

とてもいい方が難しく誤解を招くキケンもあるが、いいかたによっては

他の人よりもちょっと不便なとこがある。(決してハンデではない)。


だけど、上記の七カ条や発言をみると、それにかこつけて説教くさく

人生を説いたりしないおおらかさがある。乙武クンとかもそうだけど。


こういうとこはオレも習わないとイカンなァと痛感したわ。


しっかし、こうしてできる限りの世の中を見渡してみると

水木センセや乙武クンみたいな人は、人より大変だったり

不便な生活を送っててもエラソーな人生論とか言わないのに

なんかカネも居場所もあり、五体大満足なヤツに限り、

エラソーに人生論説いたり、「オマエは甘えてる」とか言うのは

なんでだろう。


みんなエゴ妖怪だね。


永田町にも妖怪がいるっていうし。

カネもうけ大好き会社には妖怪はいないけど怪獣がいる。

おカネ大好き怪獣・カネゴンが重役席に。

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