もう誰も愛さない×伊藤かずえ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

※心臓弱い人は今回最後まで観ないよーに!
 
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バブリーな時代ってあった。

おカネまわりに関してでなくイベントやテレビ番組とかでも。


美男美女を起用したトレンディードラマやサスペンスドラマも氾濫。

ストーリーや演出も派手でバブリー。

 

白昼の街中でハグしまくったりキスしまくったりとか、

登場人物をどんどん惨殺していったりとか、

昔、荒川近辺の中学校で命の大切さを語ってたセンセーを

猛スピードで走行してくるダンプの前に飛び出させて叫ばせたりと

そりゃ、もう大騒ぎ。演出規制は青天井。

 

基本的に、この辺のドラマとかって好きじゃないから観てなかった。

とくに純粋な恋愛モンは興味なく嫌いだったし。

 

だけど、この「もう誰も愛さない」に関しては再々放送くらいで見て

ちょいハマった。高校生ン時に夕方放送してたんだけど。

話題ドラマだったから今このブログ読んでて見てた人も多いんじゃないですか。

 

タイトルからして最初リアルタイムでやってたころは単なる恋愛モノかと思ってた。

でも、あとからドロドロのサスペンス色のほうが強いと知った。

 

観てみようと思ったキッカケとしては高校の部活の時に部室で後輩とかと

なんかの流れでドラマの話になって、2人の後輩が「もう誰も愛さない」を

好きで観てたらしく内容を話してて、そん時に

 

「伊藤かずえ が殺されてバラバラにされちゃうんだよな!アレ!」

 

と、言ってたのを聞いてサスペンス好きとしてはそのシーンを観てみたい

と思った矢先に再々放送が始まったから学校から帰ったあと見始めた。

残酷なのは苦手だが、まあ地上波だから目をそむけるほどじゃないだろ

程度に思いながら。

 

・・・・

ドラマを観てみたら、今考えるとありえないようなまさにバブリーな時代の

演出。

 

策略あり犯罪あり欲望あり憎しみあり禁断の愛あり騙しあり・・・

聞いたとおりドロドロである。

 

田中美奈子とが殺人犯だっけ?

で、A作と山口智子が絡み、さらにクセのある多くの登場人物も

巻き込んで話がすすんでゆく。

 

ヤっくんとか辰巳琢郎とか観月とかも出てたんだもんなー。

結構豪華。

 

そして、たぶん「ジェットコースタードラマ」って言葉が生まれたのは

このドラマあたりから。

 

とにかく展開とストーリー上の時間経過が早い。

用事があって1話見逃したり、ちょっとトイレに行ったりしてる間に

もう2年とか4年とか経過してA作が数歳、歳をとっている。

いつの間にか歳を3歳くらいとっているという能力は岡本夏生の

能力を超越している。

 

そして終盤が近づくにつれ、これでもかっていうほど人をどんどん

殺してくんだ、これが。

機関銃でハチの巣にされたり・・・・。あの思いきりはスゴイわ。

 

・・・

で、肝心の「伊藤かずえのシーン」なんだけど、

これを観たくていつだいつだと思いながらずっと観てたら結局最終回だった。

 

たしか、ずるがしこい悪徳オンナ弁護士の役で、伊武雅刀扮する悪玉親分から

カネを脅し取ろうと脅迫しに行って、カネを受け取り帰ろうとしたところ

親分の仲間達に首を絞められ殺される流れ。

 

そこで画面は切り替わって、朝のゴミ捨て場が遠目に映る。

画面がだんだんゴミ捨て場にズームすると、ゴミ袋の間のところどころから

バラバラになった手や足が・・・(ーー;)

 

そして最後に 「生首」!!!

 

かなり衝撃的なシーンであった・・・。

子供がみたら泣いてトラウマになるあれは。

あまりにも生々しいんで放送後、伊藤かずえのファンからクレーム電話が

殺到したらしい。その辺の流れからか、その後の再放送ではそのシーンが

カットされたようだ。

 

ただ、死体シーンで動くことなくメイクと表情だけとはいっても

評価するは演ずる伊藤かずえオネエサマのプロ女優魂。

 

迫力すんげえ!

 


昭和80年代クロニクル-いとうかずえ



 

あんだけ美人サンなのにああいう設定になる役を引き受けて

さらにあの不気味に固まった表情はさすが、かずえネエさん。