2ちゃんねる宣言 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

地域図書館にリサイクル図書というのがある。

古くなったり消耗が激しい書籍等をご自由に持ってってくださいということ。

そんなようなもんなんで、それほど読みたい!って本はあまりないが

時間潰しに読みたい程度の本はたまにある。

最近、読書ペースが早くなってきたんで、すこし前に頂いてきて読んだのが

コレ。


『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』

版元は大手の文藝春秋だ。

2ちゃんねる宣言 挑発するメディア/井上 トシユキ
¥1,550
Amazon.co.jp

今でさえ、ネット系に疎いアナログマンだが、この本で「2ちゃん」の

多少のルーツがわかった。


初めて「2ちゃんねる」の存在とかを知ったのは10年位前かな。

10年近く働いてた出版社に入社したばかりの頃、最初の部署での朝礼で

当時の副部長が「2ちゃん」に関する発言をしてたんですよ。

簡単に言うと


2ちゃんねるは宣伝にも使えて面白い。自分もたまに読者のフリをして

‘○○出版の雑誌って面白いよね!’って書き込んだりしてます。

見たコトない人は1回サイトを見てみてください。


と言っていた。ま、簡単に言えばネット上のサクラを宣言してたってことだけど。


で、俺は「2ちゃんねる」というものをその時初めて知り見たこともなかったんで

会社のPCで自社のスレを見てみた。 すると言ってた通り・・・

‘○○出版のムック(本)は最高に面白い!’ の書込みを発見!


だが、すぐ下の、そのコメントに対する返信で

‘↑身内、自演乙’


だっはっは!!即バレしてんじゃん!書き込んだのはコスプレファイターか(笑)! 

まあ、あんな単純な書き込み内容じゃバレるわな。


しかし、「2ちゃんねる」も昔から現在まで、熱狂ユーザーからは強い支持で

知識人からは悪評すね。


俺もね、あまり根拠のない中傷とかデマ流しに使うのは基本反対なんすよ。

だから問題は使い手のほう。2ちゃんねるには罪はない。


以前の会社に勤務してた時ね、結構スレが立ってたんですよ。

でも、その情報が それなりに事実だった。

しかも、役員クラスが隠して下に伝えなかったりした重要な情報ね。


この本によると、とあるキャスターやらなんやらが「2ちゃんねる」のことを

「便所の落書き」って言ってたらしい。

でも、その沢山ある便所の落書きの中に真実が紛れてることもあんのよ。

便所の落書きを片っ端から見て言ったら、隠された真実が紛れていた。・・

結構なことじゃないすか。

見てるほうもある程度は真実とデマを見極める能力が付いてくんですよ。


改めて言っておくけどオレは別に2ちゃんねる信者でもないし、

カタを持つわけでもない!


だが、 じゃあ果たして識者や重役が唱えてる論や社訓のほうが正しいかって

言えば大クエスチョンだわ。

極限まで来てるのに、力を合わせれば乗り切れるとか、社員を大事にするとか

そういう発言こそUSO800ですよ。


「便所の落書き」を信じるか「高級スーツ着た詐欺師の忠告」を信じるかは

その人しだいですけどね・・。


本にも書いてあったが「2ちゃんねる」の特権は利益や保身を抜きにして

平等の立場で本音と真実を発信できるということ。

もちろん、ふざけてデマや根拠なき中傷を流す輩が出てくる副作用はある。

どうやって感じ受け取るかでその情報は劇薬にも特効薬にもなるんですよ。


本の中で田原総一郎氏が対談をしてて、そこでこう語ってる。

「既存メディアに対して‘2ちゃんねる’が監視の役割を果たすというのは

とてもイイと思う」


そう!なんだかんだでメディアも組織も都合の悪いことや面倒なことを

隠してんですよ。だからsengokuさんじゃないけど真実を知ってる人間が情報を

知る権利のある人に伝えるツールはあったほうがいい。


あと、こちらから悪事を働いてる上司や、自社の悪行を一般に告発することも

できる。 さきにも言った通りネットというのは公平に誰でも主張、発信出来る

ものなのだ。だから自社がブラック企業の場合はこういうツールを使って役員を

迫害するのもいいだろう。ただし真実ならね。ウソの情報や名誉棄損はダメ!

このネットを使った告発論に関してはマイケルムーアが言ってました。

俺じゃない←(逃)。

アホの壁 in USA/マイケル・ムーア

¥1,680

Amazon.co.jp