こんにちは、コルコルの伊藤協子です。
分子栄養学を用いたダイエット法「オーソモレキュラーダイエット」の
健康状態タイプ別で
1.消化力低下タイプ
2.食後高血糖タイプ
3.慢性疲労タイプ
4.鉄欠乏性貧血タイプ
5.基礎代謝低下タイプ
があり、
前回は「慢性疲労」タイプをご紹介しましたが、
今回は4つ目の「鉄欠乏性貧血」タイプについてご紹介します。
鉄欠乏性貧血タイプのチェックリスト
鉄欠乏性貧血タイプは、
□成長期・月経のある女性
□疲れやすい
□甘いものへの欲求が強い
□肌・粘膜などが弱い
□喉の呑み込みが悪い(喉につかえた感じがある)
□頭痛・肩こりがある
□月経量が多い
□身長が急に伸びている
□気分が落ち込みやすい・泣くことが多い
□爪がもろく、へこみやそり爪がある
□赤身肉など動物性たんぱく質を食べることが少ない
□胃の状態が悪い(ピロリ菌感染・萎縮胃・胃酸抑制剤の服用など)
□動悸・息切れ・めまい
□氷などの固いものをかじりたい気持ちがある(異食症)
□妊娠中・授乳中
黒字リストに3つ以上に当てはまる
赤字リストに1つでも当てはまる
という方は「鉄欠乏性貧血タイプ」と考えられます。
鉄欠乏性貧血タイプのアプローチ
女性はこの鉄欠乏性貧血タイプのチェックリストに当てはまる方が多いと思います。
生理のある日本人女性の7割は貧血と言われていて、女性の多くがこのタイプに当てはまります。
モデル体型を目指して、ファスティングなどをして食事量を制限したり、肉や魚などの動物性たんぱく質の摂取を減らしたりしていると、体重・体脂肪を減少させる一方で、栄養素全般、特にたんぱく質、鉄や亜鉛などのミネラルの不足で、疲労感・肌やメンタルトラブル・月経不順・不眠など様々な不調の原因になります。
また、鉄不足や鉄欠乏がある女性はとても疲れやすく、すぐにエネルギーとなる糖質、特に甘いものへの欲求が異常に高まる傾向があります。
更に、鉄欠乏は脂肪肝やインスリン抵抗性、脂質代謝異常につながる可能性があるということも分かっていたり、メンタル不調を招くこともあるので、ダイエットを成功させたい場合は、この鉄不足を解決する必要があります。
対策としては下記がおすすめです。
・鉄欠乏の原因を知る:胃の状態・月経量・食事内容などの確認(摂取不足・需要の増大・喪失量の増大・吸収や利用障害)
・胃腸環境を整える:消化酵素サプリを取り入れる、ボーンブロススープや消化しやすいたんぱく質から始める、しっかり咀嚼、酸味のある食材を取り入れる
・酸味と一緒に摂って吸収率をアップ:レモン果汁・酢・梅干しなど・鉄を多く含む食材、特に動物性たんぱく質を食事に取り入れる:赤身肉やレバーを食べる
鉄欠乏性貧血タイプのダイエットの仕方
鉄欠乏性貧血タイプのおすすめのダイエットの仕方は消化力が弱いので、1回あたりの食事量を少なくして1日7~8回に食事を分食する
↓
間にボーンブロススープを飲んで腸のケアをしながら栄養チャージし糖質への欲求を抑える
↓
甘いものへの欲求がなくなってくる
↓
だんだんたんぱく質を摂れるようになってくる
↓
体感が良くなりアクティブになったり運動ができるようになってくる
↓
代謝が良くなってくる
↓
しっかり食べても太らない体になる・メンタル状態も良くなりコンプレックスもなくなる
という流れで、健康的な適正体重を目指し、健康的なダイエットができます。
鉄欠乏の原因は、鉄需要の増大、鉄の摂取不足、鉄喪失量の増大、鉄吸収・利用障害など様々です。
自分の鉄欠乏の原因が分からない方は、まずは婦人科・内視鏡検査・分子栄養学クリニックなどに行って調べてみることをおすすめします。
実は、私はバリバリこの「鉄欠乏性貧血タイプ」です。
50歳手前で不調が続いたので、健診・婦人科・内視鏡検査・分子栄養学クリニックなどであちこち調べてみたら、鉄欠乏の原因すべてが当てはまっていたほど重度の鉄欠乏性貧血ということが判明しました。
長年、しっかり食べない生活を送っていた上に、双子妊娠出産と更年期の月経不順で更に月経過多となったことが原因で重度になってしまったわけですが、
重度になると疲れすぎて動けなくなり、運動もできなくなり、ダイエットもできなくなってしまうだけでなく、仕事にも影響してきて社会活動も困難になってしまいます。
日本の一般的な検診の血液検査では基準値が緩めなので、「要検査」になった時はすでに赤信号です。
分子栄養学クリニックの血液検査は基準値がやや厳しめなため「黄色信号」の時に「危険ですよ」と教えてくれて、どのような食事や生活に変えたらいいかを教えてくれます。
ダイエットを優先しすぎて体を壊してしまっては元も子もありません。
人生100年時代、どのライフステージでも生き生きと美しく健康的に過ごしたい方は、早いうちに検査をして、自分の体と向き合って備えることをおすすめします。