こんにちはコルコルの伊藤協子です。
先月、分子栄養学を用いたダイエット法「オーソモレキュラーダイエット」はどういうものか?
というお話をしましたが(コチラ)、
今回はタイプ別のダイエット法をご紹介していきます。
まず、分子栄養学でよくある健康状態タイプには下記の5つがあるとお伝えしました。
1.消化力低下タイプ
2.食後高血糖タイプ
3.慢性疲労タイプ
4.鉄欠乏性貧血タイプ
5.基礎代謝低下タイプ
今回は一つ目の「消化力低下タイプ」についてです。
消化力低下タイプチェックリスト
□食欲がない・食が細く小食である
□おならやげっぷが多い
□お腹が張る(膨満感がある)
□朝食はあまり食べられない
□毎日決まった時間に排便がない、時間がかかる
□肉やたんぱく質が多いと胃がもたれる
□逆流性食道炎と診断されたことがある
□発酵食品・食物繊維で胃腸の調子が悪くなる
□ピロリ菌感染があるor除菌した
□便秘、軟便・下痢など便の形状がよくない
□おならが臭い
□油物を食べると下痢や軟便になる
□便器にベタっと便が付く
□胃薬をよく飲む(胃酸抑制剤を服用している)
□胆石などで胆のうを除去した
黒字リストに3つ以上に当てはまる
赤字リストに1つでも当てはまる
という方は「消化力低下タイプ」と考えられます。
消化アプローチ
消化力が弱い方は、たんぱく質の消化力が弱く、肉をはじめとしたたんぱく質や油物を控え、炭水化物やノンオイルが多めの食事になっています。
そんな方が、急に炭水化物を減らし、たんぱく質や脂質を中心とした「糖質制限ダイエット」「ケトジェニックダイエット」「パレオダイエット」などを始めると、たんぱく質食材やプロテインドリンクを続けているうちに消化力を超えてしまい、腸内環境が悪化して不調に陥り、ダイエットに失敗するパターンになります。
このタイプは、まずは消化へのアプローチを優先することが大切。
・よく噛んで食べる
・酸味の食材を取り入れる:梅干し・酢の物・クエン酸・レモン
・消化酵素サプリを取り入れる:プロテアーゼ・リパーゼ・アミラーゼなどが記載されたサプリ
・ガス発生源となる「高FODMAP食」を避ける:小麦製品・乳製品・発酵食品・豆類・ニンニク・玉ねぎ・菊芋
・胆汁分泌を促す食品を摂る:ゴーヤ・ルッコラ・クレソンなど苦い野菜、杜仲茶、タンポポ茶、カモミール・ミントなどのハーブティー、ミルクシスル
・粘膜を修復するサプリメントを摂る:亜鉛・ビタミンA
・胃酸抑制剤の使用を控える
・ピロリ菌検査を受けて除菌する
これらのことを意識して、消化力を正常に戻せてきたらたんぱく質を補給していきます。
消化力低下タイプのたんぱく質の摂り方
・骨付き肉を煮だしたスープ「ボーンブロススープ」で腸内ケアをしながらたんぱく質摂取
・鰹節などの削り節や出汁などでたんぱく質摂取
・鶏ささみや野菜をミキサーで攪拌した「ポタージュスープ」などでたんぱく質を摂取
・豆腐・卵・魚など消化しやすいたんぱく質から摂るようにする
・ひき肉など消化しやすい形状から肉を摂る
・運動後のプロテイン補給はアミノ酸(BCAAやEAA)補給などから始める
・分子量が小さいコラーゲンペプチドやアミノ酸を活用する
これらの方法で徐々にたんぱく質を補給していきます。
消化力低下タイプのダイエット法
消化アプローチから始めて胃腸の調子が改善されると消化力が少しずつ戻り、
たんぱく質も徐々に消化できるようになってきて、
だんだんとたんぱく質食材も意識して食べられるようになってきます。
その結果、三食しっかり食べられるようになり
↓
体にバランスよく栄養が補給され
↓
空腹感がなくなり、お菓子などへの欲求が減って間食の頻度が減ってくる
↓
自然と食べ物の好みも変化し、体に良いものを選ぶようになる
体力・気力が出てきてアクティブになる
↓
体がスッキリする!
という流れになります。
これが「消化力低下タイプ」の分子栄養学的ダイエットアプローチです。
実は、私も消化力低下タイプに当てはまっていて、
糖質制限ダイエットをして、
始めてしばらくは結果も出ていたし続けられていたのですが、
たんぱく質の消化がうまくできなくなって胃腸の調子が悪くなって続けられなくなり失敗。
リバウンドしたという過去があります。
分子栄養学を勉強して、個体差というものを知り、
すべてのダイエットが万人に合うわけではないということを学びました。
今回は「消化力低下タイプ」のおすすめダイエット法をご紹介しましたが、
次はまた別のタイプをご紹介します。
尚、分子栄養学的ダイエット法について全部知りたい!という方は、
安藤麻希子先生の「魔法の7つの食習慣 オーソモレキュラーダイエット」を読んでみてください!