8月9日は国際先住民デー 「インカの子孫」は先住民ではない | PERU day by day改めKansai day by day

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17年住んだペルーから帰国してスペイン語の全国通訳案内士デビューしました。インスタグラムシェアしながら、日常生活や日本の面白いところを紹介していきます。
趣味はランニングとペルーの国民舞踊、マリネラ・ノルテーニャ。

世界90カ国に3億7000万人の先住民がすんでいる。

2010年の時点でラテンアメリカには4500万人、地域全人口の8.3%もの先住民が存在しています。このうち先住民は826もの先住民部落があり、うち200が自発的に孤立した部落を形成しています。

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全人口に対する先住民人口比率
ボリビア 62.2% 620万人
グアテマラ41% 590万人
ペルー 24% 700万人
メキシコ 15.1% 1700万人

先住民部落数
ブラジル 305
コロンビア 102
ペルー 85
ボリビア 39

意外にパナマに先住民が多い。
ただ、こういった先住民というのはDNAで決定したわけではないく、顔つきや居住状態などの状態を見て決め付けたり、自己申告であったりするらしい。

ペルーなどでは褐色の肌を持った一見、先住民でも混血であることが多く、クスコでも街中の人間は自分たちはメスティソ(混血)といい、山合いに住んでいる農民をインディオもしくはインディヘナ(先住民)とみなすことがある。
また田舎のほうにいっても、地主階級の中には色がかなり白いメスティソがいたりする。
観光で訪れた外国人はそのあたりの観念がわからず、褐色の肌をした、一見先住民系の人々をみなインディヘナと思いがちだが、実際にはそうでない場合が多いのでご注意を。

先住民っぽい顔の人を
「あの人は先住民ですか?」
と私も訊かれたことがあるが、
「はっきりとわかりませんが、たぶんメスティソでしょ」
と答えるほかなかった。

クスコによくある傾向として、「俺はインカの子孫だ!」といいながらも、「インディオではないメスティソだ」とも言う。
「俺はインカの子孫だ」「でもうちの曾おばあちゃんはイタリア人で・・」
とヨーロッパの血が入っていることを誇ったりする。

今語られる「インカ」というのは人種でも民族でもない。インカといわれた王族自体はアンデス先住民の中で真っ先にスペイン人たちと婚姻関係を結び、メスティソになった。

今言われる、「インカの子孫」というのは人種でも民族でもなく「インカ文化を引き継ぐもの」として「尊重されたい」という態度を示すと考えてよい。

最後に8月8日に100歳の誕生日を迎えたマリア・ロストウォルスキーのがペルーのアイデンティティについて語った言葉を・・。

「我々はスペイン人であることを否定できないし、黒人やアンデス人であることも否定できない。それがペルーの未来なのです。(この混血性がペルーの未来なのです。)」


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インカ国家の形成と崩壊

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