2016年のダカールラリーの出発点とゴール地点が決定した。
1月3日の出発はリマ、ゴールはアルゼンチンのロサリオで、1月16日になる。
なんでもチチカカ湖を渡ることになるらしい。
同レースはフランスのパリから
アフリカ、セネガルのダカールまで向かうレースだったのが、
アフリカでのテロをきっかけに
2009年、南米に舞台を移し、現在に至っている。
過去、2012年、2013年とペルーは同ラリーのコースになり
2012年には観光促進効果が45000万ドル、
ホテル、移動費、食料補給など直接の影響が7090万ドル
があったとされ、
2013年には経済効果は2億7800万ドル、
190カ国に12時間のレースの放送をしたことによる収益が3億5900万ドルだった。
http://elcomercio.pe/deporte-total/automovilismo/rally-dakar-cuanto-gano-peru-ediciones-anteriores-noticia-1804513
しかし一方で、
レースに参加した車が
ルートにあったナスカの地上絵の一部の上を通って地上絵を損傷したり、
また観衆が乗りかかったことで
地上に露出していたクジラの化石も損傷したりするなど
文化財の破壊も報告されている。
レースのコースのペルー南部はパラカスやナスカといった
先コロンビア期の古代文化が存在した場所。
またまだ調査されていない埋蔵文化財を損傷する可能性も否定できない。
こうしたことから、
レースに反対する勢力もあるが、
ラリー主催者のASO、ペルー通商観光省、ペルー文化省が文化財を保護できるように
レースのルートを計画するとしている。
http://elcomercio.pe/deporte-total/automovilismo/rally-dakar-2016-como-se-protegera-patrimonio-nacional-noticia-1804644
同レースに反対するもグループとして
ナスカの地上絵を保護するマリア・ライヘ協会がある。
過去、2回のレースでレースの参加車、観衆がいかに地上絵を損傷したかを
そのFACEBOOKで検証しているので参考にして欲しい。
https://www.facebook.com/AsociacionMariaReiche?pnref=story
ココからは個人的な意見だが、
ラリーのコースになることによる短期的な経済効果も重要だが、
観光大国となっていく上で、
ダカールラリーを招致しないことで
エコロジーでクリーンなイメージ、
過去の歴史を大事にする国というイメージを作ることも
長期的な観光の発展としても必要ではないか・・。
ウマーラ現大統領の任期が終わる2016年、
同政権で経済成長が鈍化したのを
ダカールラリーの経済効果で国内総生産をアップさせて、
国民を満足させて任期満了をしようという
政治的思惑が見え隠れしているようで
なんだか嫌な気分になってきた。
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ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 (文春文庫)
1/43 HINO 500 ダカール・ラリー2013 SP-83 [日野・ヒノ]