小路幸也さんの『残される者たちへ』を読みました。

 

 


マンモス団地・方野葉団地の小学校出身の川方準一のもとに、同窓会の招待状が届いた。
幹事の名は押田明人。しかし、準一には押田についての記憶がない。
同窓会当日に押田に話しかけられた準一は、向かいの部屋に住んでいた1番の親友だったと言われるが…
一方、方野葉団地に住む芳野みつきには、事故で亡くした母の記憶が乗り移っていた。



漫画家の藤子・F・不二雄さんは、「SF」のことを「少し不思議」と言っていたと聞いたことがありますが、この作品もそんな物語。
親友の記憶がまったく抜けていたり、母親の記憶が宿ったり…
そんな「少し不思議」な話をさらっと書いてしまうあたりが小路幸也さんらしいなぁと思って読んでいたのですが、途中から「少し不思議」ではなく、「かなり不思議」になり、最後には「ついていけなくなるくらい不思議」な物語になってしまいました。

書いてあることはわかるんだけど、それを受け入れるのは難しいかなぁと…
小路幸也さんは、「少し不思議」くらいの物語を、さらっと書くのがちょうど良いんじゃないかな?って思ってしまいました。
 

 

 

 

過去の「小路幸也」記事

 

 

 

 

 

 


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