中山七里さんの『有罪、とAIは告げた』を読みました。
日中技術交流の一環として、東京高裁に中国が開発した「AI裁判官」を導入することになった。
過去に書いた判決文と習慣を入力すると、その裁判官の判決を再現できるという。
そんな時、18歳の少年が飲んだくれの父親をめった刺しにして殺害するという事件が発生した。
この事件を「AI裁判官」に裁かせると、死刑という判決が出た。
今日に相応しいテーマ、内容ではないでしょうか。
AIは人に取って代われるのか? AIは人を裁けるのか?
非常に気になる内容です。
しかし、それに対する中山七里さんの答えは、ちょっと意地悪。
日進月歩の情報化社会において、答えを出すのは難しいとは思うのですが、やっぱり意地悪。
中国が開発したAIというところが、1つの懸念点になっていると思うのですが、これが国産だったら、別の結末を見ていたのか?
考え出すとキリがありません。
「どんでん返しの帝王」らしい結末でしたが、AIに関係ないところのインパクトが大きすぎたかなぁと感じました。
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