赤川次郎さんの『余白の迷路』を読みました。

 

 

 

定年を過ぎ、図書館通いが日課になった三木忠志が住む公団のアパート近くで、ホームレスの女性が殺害された。

女性の名は加納祥子、旧姓仁科祥子。三木の高校時代の同級生だった。

しかも、ホームレスとして生活しなければならないような身分ではなく、医師の妻だったことがわかる。

図書館で知り合った、学校に通えなくなってしまった女子高生・石元里織との即席54歳差コンビは、事件の真相を調べはじめる。

 

 

 

赤川次郎さんらしい軽いタッチで書かれたミステリーなのですが、話の内容は結構ズシンとくる重い内容が含まれています。

シングルマザーや定年後の生活、うつや不登校、浮気に愛人問題…

順風満帆の人なんて一握りしかいないんだと、己の身の不幸をもっと楽に捉えても良いんじゃない?って言われているような気がしました。

 

事件を中心になって調べる三木と里織は、機転の利く良い人。

そんな人たちの周りには、やっぱり良い人が集まってくるんですよね。

自分もそうなれたら良いなと思うのですが、自らの行いを考えると、まだまだなのかなって…

 

 

 

 

 

 

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