濱嘉之さんの『警視庁公安部・青山望 最恐組織』を読みました。

 

 


東京マラソンに参加していた銀行員が、給水を受けた直後に死亡した。
さらに、三社祭でも、暴力団員5人が死亡する。いずれも、致死量の覚醒剤を飲んだことによる急性覚醒剤中毒だった。
青山望ら同期カルテットは、チャイニーズマフィア、コリアンマフィア、ロシアンマフィアが絡む犯罪に挑む。



「警視庁公安部・青山望シリーズ」12作目にして、シリーズ最終作です。
もっと続きが読みたいなぁと思う一方、4人が昇進しすぎて、小回りが利かなくなってきていた感もあったので、世代交代といったところでしょうか。

キャリアの人たちは、同期の1人が警視総監まで上り詰めると、一斉に退職するという話をこのシリーズで知りましたが、青山らノンキャリアも、ここまで上り詰めると、上に用意された椅子の数が足りなくなってしまうんですね。
上に上がって国家公務員になると、給与が下がるしということで、同期カルテットもセカンドキャリアを考えているようです。

この作品が書かれた時点では、東京オリンピックは2020年に開かれることになっていますし、マラソンも東京を走ることになっている。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻もまだなわけで、これらの事象を取り入れた作品がどうなっていくのか、楽しみでしかたありません。

どうやら、「警視庁公安部・片野坂彰シリーズ」というのが現在進行形のシリーズのようですが、まずは完結している他のシリーズから攻めていきたいなと考えています。

 

 

 

 

 

 

過去の「濱嘉之」記事

 

 

 



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