中学校時代、僕は卓球部だった。
卓球・・・・。
今でこそ、福原愛ちゃんらのお陰で、
華があるが、当時はお笑いのネタにされ、
「暗い」「地味」の代名詞のようだった。
あるお笑いタレントが
「壁を向いてひたすら素振りをしている」
と言っていたが、僕が通っていた
中学校では違う。
1年生は先輩がプレイしている背後、
約3m位でひたすら素振りをする・・。
・・だった。
タマ拾い兼任で・・。
タマを取りっぱぐれると、
先輩からの叱声が聞こえる(汗)
それにより、動体視力が培われる。
卓球のタマは、よっぽどの事が
無い限り、自分の背後へ行かない体となる。
(タマ拾いに関してのみ)
タマ拾いに集中し、素振りが止まっても
オコられた。
タマに、バレーボール部の球が
飛んで来て、女子にそれを取って
上げたりした時、
先輩の卓球ダマを逃そうもんなら
叱声は倍化するのだった。
この中学校卓球部のシキタリとして、
1年生は1年間、上記の練習と肉体トレーニング
以外できなかった。
卓球台に触れられるのは
先輩の練習準備と
片付ける時だけだった。
後はこぼれダマが飛んで来るまで
ひたすら・ひたすら素振りだ。
1年間・・。
結構忍耐のいる行動だ。
単純作業との戦いだった・・。
だが、素振りは野球、
ゴルフ、テニス、バドミントン、
シャドウボクシング、剣道等々、
基本中の基本だ。
それを怠ると、体が覚えない・・。
それでも・・・。卓球台で実践している人と
素振りオンリーの人が対決すれば、
実践している人が大体勝つ・・。
泳げない人に
水泳の平泳ぎの型を陸上で1年間、
体に染みこませ、「じゃあそろそろ」
と言う事で海にドボンされたら・・。
・・・おぼれる・・。
2年生になって、ようやく卓球台で
練習できるようになった。
だが、シキタリで3年生以外は
台の半分しか使えない・・。
卓球台を2年生が4人で使う。
その後、すぐに新人戦のようなのが
あった・・。
当然の事ながら、さんたんたる
負け方をした・・。
勝負と呼べるものではなかった。
柱に向かってツッパリ稽古しか知らない力士が
いきなり土俵に上がるようなものだった。
その時は卓球部でいながら、卓球台を見ると
緊張し、舞い上がる中学生だった。
基本と実践のバランスは重要だ・・。
しかし、先輩から初めて
「ちょっと打ってみろ」
と卓球台の前に立たされた時の
嬉しさは忘れられない・・。


