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この記事のO社長がわかりやすい例ですが、
時折、他人の経歴の上辺っ面やスペックを断片的に見てやれ「もったいないだろ」だの「おまえは社会にもっと積極的に出ていくべきだろ」だの説教じみたことをするようなウザい奴を見聞きするので、今日はそのことについて書きたいと思います。

私見としては、上記のような言動を軽々しくするような奴については、
【オマエはもう少し組織論やマネジメント論や社会構造論等を自分なりに勉強しなよ、俺よりも社会経験あるんでしょ?(→今までの社会経験から一体何を学んできたんだよテメーは)】
というのが率直なところですね。

換言すれば、
【当人のスペックが良い・優秀だからといって、必ずしも積極的に社会に出ていったり、組織の中ででしゃばるようなことをする必要性も義務も道理もサラサラない】
と思われます。

例えば、劉邦が項羽よりも戦闘力が劣っていたにもかかわらず、楚漢戦争において最終的に項羽に勝てたのは、
【会社でいうところの「バックオフィスアシスタント」を含めて、優秀なスタッフに恵まれていたから】
ではないかと思われます。
現に、当該戦争の一番の功労者は「蕭何」(総務部長格)と言われてましたからね。「オマエ(戦闘部隊)らがそれなりに戦線を維持できたのは、補給部隊がしっかりしていてきちんと補給ができていたからだろうが」みたいなことを劉邦自身も言っていたようですし。

また、私の近親者に本田技研工業に勤務していた人間がいた関係で、編入前の大学でレポート等を書く際に、特に本田技研工業初代社長の本田宗一郎氏に関する書籍をかなり参考にさせていただいたことがあるのですが、
私見としては、
【本田技研工業があれだけ発展できたのは、初代専務の藤沢武夫氏の貢献度合いもかなり高いだろうな】
ということでした。
現に、本田社長もそのことを認めている節がありましたし、本田技研工業の関係者の回想録でも「結構しんどくて重要な場面で藤沢氏が裏で適切なフォローをしてくれて非常に助かった」という主旨の記述もありましたので。
藤沢専務は本田社長とは対照的な人柄で、経理等の総務事務にあかるく、非常に物静かで会社のイベントにもほとんど姿を見せなかったそうです。前述の劉邦陣営で例えるならば、藤沢専務は張良と蕭何を兼ね備えたような感じのお方だったのだろうか、と推察します。

これらのことを踏まえて更に私見を展開すると、前述の他人の経歴の上辺っ面やスペックを断片的に見てやれ「もったいないだろ」だの「おまえは社会にもっと積極的に出ていくべきだろ」だの説教じみたことをするようなウザい奴は、
【張良や蕭何や藤沢専務みたいなお方に対してまでも、やたらと叱咤激励して公の場に引きずり出したがるようなことをしているに等しい、非常に傲慢なダサい人間
とも言えるのではないか、と考えます。

つまるところ、組織が発展していく上では、裏方のブレーン役である優秀なスタッフも必要不可欠なんですね。言い換えれば、他人の経歴の上辺っ面やスペックを断片的に見るだけではなく、当人の人柄や職業適性も含めて総合的にみて、裏方のスタッフ(バックオフィスアシスタント)に適材適所に配置していくことも必要不可欠になってくるわけです。
まっとうな社会経験がある方ならば、上記のことはきちんと弁えているハズではないかと思うのですが、特にこの記事をご覧になっている社会人の方々はどう思われますか??

それに、特に経理事務の場合には、その場の状況等を弁えずに、やたらと自己主張をワーワーしでかして変な形で自分を出すようなことをしてしまったら、数字が合わなくなってしまったり他の職員の仕事の邪魔をするようなことをしてしまったりして、業務の停滞を招くリスクが生じることも否定できないわけですよ(会社によって会計処理の仕方が異なることも往々にしてあるわけですし)。
法律関係のお仕事についても似たようなことが言えるわけで、その場の状況等を弁えずに、やたらと自己主張をワーワーしでかして変な形で自分を出すようなことをしてしまったら、まとまる話もまとまらなくなるリスクが生じかねないでしょうし、クライアントや相手方や裁判所等からウザがられてまともに相手にされなくなる等して業務自体に支障を来すリスクも生じかねないのではないでしょうか。

ちなみに、上記のことを本田技研工業に勤務していた私の近親者に話したら、「藤沢専務みたいな人に対して、やたらと叱咤激励して公の場に引きずり出したがるようなことをやらかしたら、九州の僻地あたりに即刻左遷されるぞ」と一刀両断していました。

以上により、
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この記事でネタにしたO社長は、至極無能で社長としての器すらないダサい社会人ではないかともいえるわけです。


私自身、本田技研工業に関する書籍を参照すればするほど、「俺は本田社長みたいには到底なれないな。むしろ藤沢専務みたいな立ち回り役の方が断然合ってるだろうね」と思わざるをえませんでした。自分で言うのもなんですが、私はどちらかというとNo2・参謀タイプですし、目立ちたがり屋みたいなタイプとはほぼ正反対のベクトルを向いているタチですのでね(学生時代はスクールウォーズの「大木大介」と3年B組金八先生の「加藤優」とスラムダンクの「流川楓」と映画「グッドウィルハンティング」の主人公と映画「梟の城」の主人公を適度にブレンドさせてかなり地味にしてニヒルにしたようなキャラだったように思われます)。あるお方からは、「君は自分で思っている以上にアクが強いし、他人の反発や反感を買いやすいから、あまり目立つような地位・ポジションにはいない方がいいんじゃない。最悪の場合、ケネディや井伊直弼みたいなことにもなりかねないよ」という趣旨の忠告までされたことがありますし。