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男の料理 byハカセ

40代妻子持ちサラリーメン「ハカセ」のじわじわ来る料理ブログ

男の料理。本日のレシピは揚げ物3種。

このところ更新をサボっていたが、

気が向いたので再開した。

 

 

 昨日、妻が職場のお客さんから、冷凍のメンチカツとコロッケを頂いてきた。

今月は仕事が激務なご様子で、わたくしが夕食を担当する率が高い。

今日も担当はわたくしである。

 

妻から揚げ方の説明があった。

 

「メンチカツは自然解凍してから」

 

「コロッケはいきなり油に入れてもOK」

 

「浮いてきたらちゃんと揚がっている」

 

「じゃあ先寝るわ。おやすみ♪」

 

OKベイベ。昔、わたくしがティーンエイジャーだった頃、

和食レストランのバイトで天ぷら係をしたことがある。 

ノウハウは持っている。

完璧だ。

失敗など万にひとつもあり得ない。

いや、決してあってはならない。

たとえ地球が逆さになろうとも、わたくしの揚げる天ぷらはいつだって

パーフェクトだ。

もしノーベル天ぷら賞があれば、

わたくしが日本人初の受賞者になっていたであろう事は間違いない。

 

 

 揚げ方にはもちろんコツがある。

誰にでも出来るというわけではないが、

極めて再現性が高い方法だ。

 

もしあなたが本気で望むなら、それは決して夢物語などではないのだ。

科学が我々の生活を大きく変えたように、

天ぷらの揚げ方も進化しているのだ。

 

その進化の過程において身に付けた術は

何者にも替えがたい。

石の上にも三年という言葉があるが

現代においては三年もの年月はむしろ邪魔ですらあるのだ。

 

天ぷらには上手に揚げるコツがある。

最大の敵は時間であり、また同時に最大の見方でもある。

 

つまりこういう事だ。それはズバリ

 

「浮いてくるのを待つ」

 

という事に他ならない。

これは究極奥義とも言える秘匿性の高い情報であり、

長年の経験とカン。料理長の指導によって導かれた秘伝の回答であるがゆえ、

読者諸君におかれましては他言無用でお願いしたい。

 

 

 さて、アホなことを言っている間にも時は流れる。

 

気を取り直して

調理開始。

油を用意し火を入れる。

まずは期待度の高いメンチカツから

 

ドボン

 

パチパチと油の弾ける音。

 

よーし。浮いてくるまで待つんだ。

 

と思った時に妻の言葉を思い出す。

 

自然解凍

あ、完全に忘れていた。

トラブルの時こそ、男は真価を発揮する

脳内コンピューターはフル稼働だ。

 

ひらめいた。

 

失った時間を取り戻す。

自然解凍できなっかった無念を

「ちょっと長めに揚げる」事で帳尻が合うのではないか。

そう考えた。

 

料理は科学だ。

 

 

焦げた。

味は意外とまともだ。

 

コロッケのほうは普通に出来た。

「えらいこっちゃ。旨すぎて逮捕されたらどうしよう…」

子どもたちに不安を漏らすわたくし。

そしてさらにたたみかける。

 

(わ)「コロッケはおかわりあるで。見た目ハッシュポテトやけどな」

 

(次)「じゃハッシュポテトでええやん」

 

(わ)「じゃ、それで。ハッシュポテトはおかわりありまっせ」

 

(次)「明日食べるわ」

 

(わ)「さいだっか」 ※標準語訳(そうですか)

 

次の男(次男)との会話である。反抗期モリモリの次の男は

普段なら「明日食べる」など決して言わない。

 

つまりコロッケの呼び名が

ハッシュポテトに変わった事により

コロッケは昇華されて

おかわりの対象となったのだ。

当然中身はコロッケのままだ。

単純すぎてアホかと思ったが、

あえて放置する事にした。 

 

   

       合掌。