曽根崎心中 後半之章 | ベルのブログ

ベルのブログ

観た映画や、読んだ小説などの感想を勝手気ままに書いてます。

4月になったら

 

福島に住む姪っ子が我が家に

下宿することになります。

 

 

関東の専門学校に通うんですって。

 

 

そーなると、お昼はお弁当。

 

 

 

うちのマミーが

あたしが作る!」

っと

妙に張り切ってますが…

 

 

大いなる危惧を抱くワタシ。

 

 

 

 

 

 

何故ならば、私が高校生の頃

 

毎日のお弁当のおかずが

そりゃぁーもう

散々だったんですもの。

 

 

マミー作のお弁当。

 

 

 

 

 

 

白飯×さんま1匹

とか

 

 

白飯×カニの足3本

とか

 

 

白飯×焼いたスルメ

などなど

 

 

 

 

1回フタ開けて またフタ閉める!

っておかず満載。

 

 

 

 

 

毎日、毎日、お昼時に

スリルとサスペンスと悲哀を

味わってました。

 

 

 

 

 

 

はいっ。

 

そんなわけで、本日は

 

 

私のお弁当ぐらい

スリルとサスペンスと悲哀を

お腹いっぱい味わえる

 

 

 

 

「曽根崎心中」の後半イキますよー。

狛犬に隠れてる芽衣子かわゆい!(*'д`*)ポッ

 

 

 

 

 

 

愛するお初と夫婦になるために

奮闘していた徳兵衛。

 

 

 

叔父さんに勧められた縁談も

キッパリお断り!!(`・д・´)キリッ

 

 

 

継母のもとへ勝手に納められた

結納金・銀二貫も

キッチリ返そうとしておりました。

 

 

 

 

継母から罵倒されまくっても

親子の縁を切られても

 

 

なんとか取り返した銀二貫。

 

 

 

 

んがっ!!!

 

 

 

 

友達の九平次に頼まれ

その銀二貫を貸すことに。

 

 

 

 

返済日が過ぎても

一向にお金を返さない九平次に

 

業を煮やした徳兵衛が

返済を迫ったトコロ

 

 

日本語が通じないフリされて

お金返さないうえに

 

逆に詐欺師扱いされて

フルボッコの憂き目にあった前回。

 

 

 

 

 

前回の詳しいお話しは→コチラ

 

 

 

 

徳サマのフルボッコ現場に

居合わせたお初は

 

 

必死に周りの人に助けを求めますが

だぁーれも助けちゃくれない。

 

世知辛ぇっス。(´;ω;`)シクシク

 

 

 
 
 

 

 

しまいには

一緒にいたお大尽が

 

 

「お初は金のかかったオナゴや!

 ケガさしたらワシが損する!!」

ケチくせぇこと言い出して

天満屋へ強制送還!

 

 

 

 

天満屋に戻った後も

 

 

心配でずぅぅっと外を眺めてます。

健気なんだじょ…。(ノω;`)シクシク

 

 

徳サマは無事なのか

居ても立っても居られない状態のお初に

 

同僚の遊女たちが

お客から聞いた噂を教えてくれます。

 

 

 

 

遊A「徳サマが何やら悪いことして

    たんとぶたれなさったそうじゃがホンマか?」

遊B「騙りやって、くくられたそうじゃの」

 

 

 

 

遊C「店番して踏みつけられて…死なんしたって」

店番して死ぬってなに?!ってなるお初。

 

 

他人ってのは

好き放題言うもんです。

 

徳サマの根も葉もない噂は

聞きたくもないので

 

 

無惨サマっぽく「黙れ!」と威嚇して

遊女たちを黙らすお初。

 

 

 

お初が

無惨サマになってるとこへ

 

 

旦那殿から

「話しあるからみんな帳場へ集合!」

と号令かかります。

 

遊女たちが

「はぁ~やれやれ」みたいな感じで

旦那殿のとこへ行くけど…

 

 

お初だけ行かない。

┣¨━━━━((゚Д゚; ))━━━━ン

 

 

 

旦那殿の呼び出しには

絶っっ対に応じないスタンス。

 

 

 

 

しびれを切らした旦那が

お初のとこへ来て

 

「話しがあるゆうたやろ!何で来ん!」

言われてもガンムシするお初。

 

 

旦那殿のお達しは

“徳兵衛が捨て鉢になってるから気をつけろ!”

でした。

 

 

公衆の面前で

詐欺師扱い&フルボッコにされて

生き恥をさらした徳サマ。

 

 

みんなの前で

「死んでお詫びします」宣言をしたとか。

 

その旨を伝えると…

 

 

 

「徳サマは死ぬゆうたんか?!」

『死ぬ』のパワーワードに眼を見開きます。

クワッと。(☆Д☆)

 

 

 

死にタガリータのお初ですもの。

 

 

そりゃ徳サマが「死ぬ」っつったら

 

クワッ

っと眼を見開いちゃうよねー。

 

 

 

 

しまった!寝た子起こした!!

ってなる旦那殿。

 

 

お初はお大尽のとこへ

身請けの決まった身。

 

 

死んじゃうと

美味しいモノ食べられないゾ!

ゆめゆめ徳兵衛に近づくなかれ!!

改めてお初に釘さします。

 

 

 

旦那殿の釘さしなんぞ

どこ吹く風と聞き流すお初。

 

 

 

 

ソッと店先から外を眺めます。っとそこへ…

店の前の暗がりに佇む徳サマの姿を発見!

 

 

 

髷もボロボロだわ

着物もズタズタだわ

 

体も心も傷だらけのローラ!

みたいな姿に涙するお初。

(´;д;`)ウッ・・

 

 

 

「徳サマ…傷の手当はしたんか?」

気づかう姿が健気なんだじょ。

 

 

 

九平次があっちゃこっちゃで

「徳兵衛はワシから金を騙し取ろうとしたぞー」

っと言いふらしてる模様。

 

 

あんの野郎!!

ヽ(`皿´)ノキィィ──!!!!

 

 

 

公衆の面前で散々ッぱら

打ち据えられ

 

 

銀二貫も返せん!

男の面目も立たん!!

 

となった徳サマは

 

 

「今夜!おれは死ぬっ!!」ドン!!

覚悟決めてました。

 

 

 

 

 

お初に「ついて来るかい?」と問います。

どこからともなくマイトガイの歌声が。

 

 

 

 

徳サマよりも前から

心中バンザイ派のお初でしたんでね

 

 

徳サマが

いよいよ死ぬ覚悟を決めたと知ると

 

 

「そうか。死ぬ覚悟を決めたんか」

ちょっと嬉しそうデス。

 

 

 

 

お初の姿が見えないので

にわかにザワつき始めるお女郎衆。

 

 

「お初さまぁー!徳サマが出たら大変じゃ」

「店に入りゃんせぇー!」

 

 

出たら大変じゃ!!!

もはや物の怪あつかいの徳サマ。

 

 

 

とりあえず

店のモンに見つからんよーに

 

 

お初の打掛に隠れてお店に入り

縁の下にソッと潜入することに成功☆

( ´∀`)bグッ!

 

 

 

徳サマが縁の下へ入った刹那

「イャハハハハハハ!!!」

デカい声で笑い散らかしながら

ご機嫌さんで九平次登場。

 

 

 

 

「お初ぅ!今夜ワシと寝んかい」

ものすごい顔圧でグイグイ迫る九平次。

 

 

 

一切、返事しないお初デス。

そらそーだ。

 

徳サマ以外とは口きかないし

寝もしないスタンスだもの。

お初は。

 

 

しかも九平次は

徳サマをボロボロにしやがった

憎いこんちくしょう!だしね。

 

 

お初の怒りに

気づきもしない九平次は

お女郎衆相手に

 

 

徳サマの悪口言いまくります。

「銀二貫を騙し取ろうとしくさった!」

 

 

「あいつぁ商人の面汚しじゃ!!」

静かに怒りボルテージをアゲてくお初。

 

 

「騙りの罪で縛り首でカラスの餌食じゃ」

「お初と遊ぶ金欲しさに騙りをしたんじゃ」

「卑怯モンじゃ!」

「フ抜けじゃぁ!!」

「盗人じゃぁぁぁ!!」

 

 

 

言いたい放題の九平次。

 

 

さすがにムカついた徳サマが

「ちっくしょぉー!もっかい勝負じゃ!!」

 

 

 

 

 

縁の下から

はい出ようとしたところ…

 

 

 

 

 

 

 

 

お初にガッ!!っと足で制されて

「下がってろ」みたいな感じで

縁の下へ戻されちゃう。

 

 

 

お初の足技が光ってて

ちょぉー大好き。このシーン。

ィヵス♪d(・∀・`。)

 

 

 

徳サマを静かに縁の下へ戻らせ

お初の反撃開始っ!ゴーファイツ!!

 

 

 

「お前さまは徳サマと友達のハズ」

「そんなに罵って辱めてええんか?」

お初の問いかけに

 

 

 

「あんな奴 友達でも何でもないわい」

言い捨てる九平次。

 

 

ついでに

徳兵衛が死んだら

 

「ワシがねんごろにかわいがったる」

気安く肩をポンポンしながら言い放つ。

 

 

 

ちょ!九平次!

もぉやめとけ!やめとけ!

お初の顔!顔っ!!

 

 

 

 

九平次の言い草に

ブチ切れるお初。

 

 

 

「エラそうな口はたたかんもんじゃ」

「今回のことは誰かに騙されただけ」

 

 

暗に

てめぇが騙したんだろ?コラッ(ラ行巻き舌)

って念を言葉に込めるお初。

 

 

 

ねんごろにかわいがったる!

って言葉にもムカついてるんでね。

 

 

 

「ワシをかわいがる?」

「この初を かわいがったら お前を殺すで?」

 

 

殺したる!!承知か?」

お初の眼ヂカラにタジタジする九平次。

 

 

 

九平次を「畜生」呼ばわり。

 

 

ギィーーーー!!!ってなる九平次。

「ワシこそお前を叩っ殺したるぅ!!」

顔圧VS眼ヂカラ対決!!!|ョ゚Д゚ll))ウワァ…

 

 

 

 

2人の対決がもの凄まじいから

一瞬、お茶屋ってのを忘れそーに。

 

 

武士同士の真剣での立ち合いを

見守ってる気分になります。

このシーン。

 

 

 

「この天満屋のお初を殺してみぃ!」

「一生お前を祟って憑り殺したるっ!!!」

末代まで祟って憑り殺す宣言。

∑d(゚д゚*)イイヨー!!

 

 

 

 

「女郎の分際で客を愚弄するんか?」

お初につかみかかる九平次を

あわてて止める旦那殿。

 

 

 

このままじゃ事の収拾がつかない!

と、焦った旦那殿は

 

 

ゲザー(土下座の超うまい人)の

本領を発揮することにします。

 

 

 

見るがいい!!

これが旦那殿の土下座だゼ!!

 

 

 

九平次に向かって

アクロバティック土下座をカマし

 

「どうかお許しをっっ!!!」

許しを請います。

 

 

空気を読んだ店の女将も

旦那殿に続き

 

 

アクロバティック土下座をカマす!

「お願いでございます!九平次様!」

 

 

2人のゲザーの働きにより

なんとか

九平次の溜飲を下げることに成功。

 

2人とも乙ダヨー。

 

 

 

騒ぎを収めて

九平次&お町衆御一行様を

座敷に上げるゲザーの手腕。

 

一見の価値ありデス。

 

 

 

みんなが

いなくなったのを見計らって

縁の下から徳サマを出すお初。

 

 

「九平次めぇ~!叩き殺したい!」

っと怒り心頭の徳サマを

静かに諭します。

 

 

 

ワシらの望みは

 

「2人見事に死んで恋の手本になることじゃ」

徳サマに本願を思い出させるお初。

 

 

 

「皆さま、サラバでございます」

今生の別れのご挨拶をすましてから

 

 

喪服みたいな黒いお着物に

お召し替えして

 

 

お数珠をもって旅の支度はオゲッ!

旦那殿へのお詫びの手紙もオゲッ!

 

 

仕度を全て整えて…

 

 

いざ!曽根崎の森へ

しゅっぱつ!しんこぉー!!ヽ(`・Д・´)ノオー!

 

 

 

夜が明ける前に

必ず死んでみせる!!

 

 

 

急ぎ足で夜を駆けてく2人。

貼っときますね。一応。

 

 

 

 

 

曽根崎の森へ向かう道すがら

ちょいちょい

心が折れそうになる徳サマ。

 

 

 

死んだ体はカラスの餌食に…?

って心配には

 

体はカラスに喰われても魂は一緒!

励ますお初。

 

 

2人して地獄に堕ちるんじゃ…?

って心配には

 

 

札所で仏に拝んだからだいじょぶ!

勇気づけるお初。

 

 

「さぁ、徳サマ!参りましょ!!」

なんやかんやと

足が止まりがちな徳サマを鼓舞しつつ

やっと曽根崎の森へ到着。

 

 

ナイスな死に場所はないカナー?

と、探していると

おあつらえ向きな2本の松を発見☆

 

 

 

 

「ここにしましょ!」

1つの根から生える2本の松を

自分たちに見立てるお初。

 

 

 

 

トト様とカカ様に

先立つ親不孝を詫びて

 

 

 

松の木に自分たちの体をくくりつけて

さぁ!さっ!バッチ来い!な、お初。

 

 

あとは死ぬのみ!!

って段になって

 

 

 

またも怖気づく徳サマ。

 

 

愛しいお初の体に刃を突き立てられん!

と躊躇していると

 

 

2人の意地のため 恋の手本のため!

気持ちを奮い立たせるお初。

 

 

なおも

グズグズと思いきれない徳サマ。

 

 

っと、そこへ

 

2人の耳に

明け六つを知らせる鐘の音が。

 

 

 

 

いい加減焦れて

 

 

「徳サマ!夜が明けたら追っ手に捕まる!」

「生き恥さらしたいんか?!」

ちょぴっと脅しかけるお初。

 

 

やっと腹を決めます。

 

 

 

南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!

念仏を唱えながら

 

お初のノドへ刃を突き立てます。

出ない声で「うれしい」と喜び果てるお初。

 

 

すぐに後を追う徳サマ。

 

お初が持参した

カミソリでノドを掻っ切ってっと。

 

 

 

見事、本願成就を遂げた2人。

どぉーかあの世で夫婦になれますように!

 

 

スピード感あって

中だるみすることなく突っ走るので

 

 

心中を遂げた2人に

「よくやった!感動したっ!!」

( ゚Д゚ノノ゙☆パチパチパチパチ

 

っと

哀しみよりも

妙な爽快感を味わわせてもらえました。

 

 

 

リビドー(生への欲動)と

タナトス(死への欲動)が入り乱れる今作。

 

 

冒頭からキラキラ光る瞳で

『死』を見つめ続けるお初は

 

 

タナトスオーバードライブ!状態。

わー!お初ぅー!ガンバレ!!o(`・д・´)oガンバレ!!

 

っと

無事に死ねることを

願わずにはいられなくなります。

 

 

お初の願い通り

 

後の世になっても人々の口にのぼり

物の本にも書かれて

いつまでも、いつまでも

2人の名前は残りました。

 

 

よかったねぇ~。お初ぅ!

ヽ(*゚∀゚*)ノオメーーーー♪

 

 

 

 

 

あ、ちなみに

 

 

九平次の悪事は

ちゃぁーんと露見して

 

 

徳サマの叔父ごに

フルボッコにされましたとさ。

めでたし☆めでたし☆

 

 

 

 

それにしても

 

 

 

お初の打掛が流水紋に蝶々模様で

ちょぉーかわゆい!!!( ・∀・)イイ!!