愛、アムール | ベルのブログ

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観た映画や、読んだ小説などの感想を勝手気ままに書いてます。

月曜日の朝は、毎週

 

平日の昼間からゴロォゴロォ~

あーあ、オヤジがトム・クルーズだったらなぁ。

と、『ずん』の飯尾氏の

現実逃避シリーズが頭の中を回ります。

 

 

あぁ、寒い(>△<)!!

と、起き出した矢先に…

 

 

 

 

ムスメ(8歳)が

「ママ…ゴボゴボゴボッ!!!」

エクソシストのリーガンのように

嘔吐いたしまして…。

 

本日はおやすみぃ!!

 

 

でも、熱のために

私が側にいないと泣くので

何も出来ず…。

 

 

寝ているムスメの傍らで

本読むか、映画観るかしかないわけです。

 

 

なので、かなり前にブックオフで

購入したまま放置プレイをしていた

「愛、アムール」を鑑賞いたしました。

 

監督はミヒャエル・ハネケ。

 

 

そうです。

あの「ピアニスト」のハネケ。

 

ピアニストの感想はコチラ

 

 

 

「愛、アムール」いきます!

あ、今回はネタバレ全開で

いかせていただきます!!

 

 

ざっくり申しますと

老老介護の行く末・ハネケ版!!

 

みたいなお話しでございました。

 

 

パリのアパルトマンに住む夫婦

ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と

アンヌ(エマニュエル・リヴァ)。

 

 

とっても仲良しです。

元・音楽教師だったお2人。

 

 

教え子のコンサートへ2人で出かけたりして

充実した老後生活送っている模様。

ステキなパリジャンとパリジェンヌ。

 

 

そこへ突如として奥さまアンヌが

病魔に侵されちゃって…

生活が一変します。

 

脳梗塞だかなんだか

血管が詰まっちゃったので

入院して手術をするんだけど

 

 

アンヌの右半身に麻痺が残っちゃう!

それからジョルジュの献身的な

介護生活が始まります。

 

共に80代のお2人。

 

介護シーンは…リアルです。

 

 

うわぁ。

いずれ来る現実だぁ。

 

と、早くも心が折れかけます。

 

ちっ!ハネケめっ!!

 

 

相変わらず

人の心を引っ掻いてくるわい!!!

 

 

てか、夫婦2人の演技が巧すぎる!

 

 

うわぁ!!!

 

 

ってなるけど、2人の演技に

グッとつかまれちゃって

観るのをやめることが出来ません!!!

 

 

最初のうちは

半身麻痺だけで

小気味よくお喋りしてたアンヌ。

 

 

このアンヌの声が、いーい声なんです。

耳に心地いい声。

 

 

でも……

次第に顔半分も麻痺してきちゃって

お喋りがうまくできなくなっちゃう。

 

 

そのうち寝たきりになって

とうとう痴呆の症状も出てくるんです。

 

 

坂道を転がるように悪くなるアンヌ。

 

 

ここら辺は苦しかったなぁ。

観ていて。

 

 

ジョルジュの言うことも聞かなくなり

とうとうアンヌに張り手をかますジョルジュ。

 

 

ここで、ジョルジュは

「もうダメだ…」

って思っちゃったのかな。

 

 

喋れなくなったアンヌに

自分の子供のころの話しをしてあげて

唐突に、枕をアンヌの顔に押し付けて

永眠させます。

 

 

そして、自分も薬か何かを飲んで

天に召されます。

 

 

 

重いお話しだったんだけど

ピアニストの時ほど衝撃が残らない!

 

 

愛があるからこそ

最愛の人を楽にしてあげた!

 

究極の愛!!!!

 

と、私は感じたからかもです。

 

ジーンズ・ブルースでも

修羅雪姫・怨み恋歌でも

芽衣子が最愛の人を

楽にしてあげてたもの!

 

 

でも、やっぱり心にズーーンと

来るものがあります…。

 

 

介護シーンがねぇ。

ふぅーーーーーーーーーー(p_-)

です。

 

看護師にアンヌが

身体を洗ってもらうシーンとか。

 

観ててツラかった…。

 

 

老体をおしげもなく晒す

エマニュエル・リヴァの役者魂!

 

 

 

 

この映画の好きなところは

ほぼ音楽ないので

生活音がリアルに聞こえるところ。

 

 

水を飲む音も

ゴクリッ。

って聞こえるほどです。

 

ジョルジュとアンヌの食事シーンは

お腹がすいてたら食べたくなっちゃうな。

って、ほどリアルな音がします。

なんだかよく分からないけど

ちょっとおいしそうな朝ごはん。

 

 

あ、ちなみに

ジョルジュ・アンヌの娘役で

イザベル・ユペール出てます。

少ない登場シーンでも

キッチリ心を掴まれます。

 

イザベルもホント巧いよねぇー!

いいよねぇーー!!!

 

 

ハネケにしては

優しい終わり方だったけど…

 

 

月曜日のハネケ(あ、なんか月曜日のユカみたい)。

なかなかの劇薬でした。

 

 

 

やっぱり野良猫ロック観ればよかった…。