2010年に撮影したロブションシェフ。
お料理を教えていただける機会があって幸せだったな。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私、恵比寿のレストラン ジョエルロブションが大好きです。
お店ではいろいろな出会いもあったし、たくさんのことを教えていただいたり感動をいただいたり。
私にとってとても大切なお店です。
先月ロブションシェフが亡くなったと知ったときは、本当に悲しかった。
ここ数年、デモンストレーション（ひそかに皆勤賞）のこともブログでご紹介していなかったし、「絶対書こう！」と思っていたガラディナーのことも書いてなかったし・・・。
上手く言えないのだけれど、あんなに素晴らしい感性に触れて、写真も撮ってるのに、なぜそれを書き残しておかなかったのだろう？と反省しました。
そんなわけで、感動したガラディナーの写真だけでも残しておこうと思います。（相当前のなのにすみません）
とろけるキノアをとじこ込めてフライに
スモーキーな匹お酢のソースを乗せて
このディナーはもう3年前。
お野菜だけのコースというなかなか斬新なものでした。
ということでお魚もお肉もなし。
私はベジタリアンではないし、絶対お肉とかたべたくなるんじゃないかなぁ。
物足りないんじゃないかなぁ。
と、ひそかに思っていましたが、それを裏切るお料理たちが出てきました。
ビーツ リンゴと合わせ、苦みのあるサラダと
グリーンマスタードのソルベと共に
そういえば数年前からレストランのお料理も軽くて胃がもたれないようなものが多くなっていたような気がします。
ロブションシェフ自身が歳をとられて、軽いのが心地よくなってきたのかな。なんて思っていましたが、体に良いフレンチを目指されていたのかもしれないな。
トマト 爽やかな酸味のボンボン
透明なジュレとハーモニー
これはとても印象深かったひと皿。
下敷いてある透明のジュレもトマト味だし、赤いボンボンはトマトのおいしいところだけぎゅっと詰まったかんじ。
どのお皿も手がかかっていて、あれ？お野菜ってこんな風に変身するの？
と驚きっぱなしでした。
プティポア ミントの香りとオニオンのママレードをまとわせ
なめらかなアーモンドのヴルーテを注いで
手をかけたものは、甘みが増していたり味が凝縮していたり。
組み合わせも絶妙。
お野菜と相当対話しないと出来上がらないものばかりだと思います。（才能のある人がストイックにならないとできないかんじ。）
オニオンのマーマレードなんて今まで味わったことのない凝縮感のある玉ねぎ味。
ホワイトアスパラガス 2種の調理法で仕上げ
黒にんにくと味噌・卵黄のソースをからめ
エスプレット唐辛子とシソの葉をアクセントに
このお皿あたりから、お肉もお魚もなくても大丈夫！と思えるようになってた。←トマトあたりまで鴨とか羊とか食べたくなるかも。と言ってました。
アーティチョーク なめらかなピュレとローストに
ターメリックの香るヒヨコ豆のカプチーノソース
食べても胃が重くはならないしそれでも満足感があるコースなんて本当に不思議。
ちなみに、ブイヨンも動物性のものは使っていなかったそう。
お野菜の力強さを感じたお料理でした。
シェフって想像を絶するほどすごい！！と心から思った日。
コシヒカリ米 サフランと海藻バターの風味でリゾットに
花野菜のクスクスを散らし、ピメントスとヒヨコ豆のジュをあしらって
この日はロブションシェフもいらっしゃって、お話する機会も。
お野菜の力をこんなに感じたのは初めて。
お野菜に対する考え方が変わりました。と言うと、とても喜んでくださいました。
「それに、健康にいいしね🎵」と笑顔で言ってくださったのがとても印象的。
余談ですが、私がフランス語を始めたとき、好きなワインの作り手やシェフに自分の言葉で感動を伝えたい。という思いがありました。
夢、叶ってたんだなぁ。と今になって思います。
メロン パッションフルーツと合わせ、ヨーグルトの結晶をまとったココナッツのソルベ、人参のスュックと共に
一緒に撮っていただいた写真は宝物💕(すみません。ここではアップしませんけど)
シェフの感性に少しでも触れられたことを本当に幸せに思います。
たくさんの驚きや幸せ、感動をいただきました。
そして素敵なお店とお料理を残してくださったことにも心から感謝を込めて。
とてもとても残念だけど、ロブションシェフの精神を継ぐお店がこれからも長く続いていってくれますように。
スタッフの皆さま、これからも頑張ってください。
実は今日、デモンストレーションに参加してきます。
それはまた後日ご報告させてください。
ところで・・・お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近ちょっとブログの更新が増えました。
「なんで書き残しておかなかったのだろう。」というのがいろいろあったのと、なんだかこのまま放っておくのももったいないな。と思ったのと、なんやかんやいろいろ思うところがありました。
前に「再開します」なんて書いておきながら続かなかったことがあるので軽々しく言えませんでしたが、ちょっとペースがつかめてきたのでまたゆるゆると更新していこうと思っています。
お付き合いしてくださると嬉しいです。
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