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イギリス人家庭では、今晩のごはん、何にしょうかいなぁ．．．と悩むと、面倒だからコレ！と作るのがコテージパイ（またはシェパーズパイ）。
日本人家庭の肉じゃがと同じ！材料もほぼ同じなら味も似てます。考えるのが面倒だからで作っても家族から苦情が出ない、みんな大好きな家庭料理ってのも肉じゃがと同じです。
そのイギリス家庭料理の代表にちょっと手を加えると、まるで別物料理な美味しいご馳走になります！
今日はその手の加え方を、詳しいレシピでご紹介いたします。
コテージパイ with グレービー
昨日のイギリス人家庭の奥様（＝わたい）は、まさに今晩のごはん、何にしょうかいな．．．と悩み、コテパイしかないわ！で作りました。
コロッケをそのままで食べるのとソースを付けて食べるのでは、やっぱソースでしっとりさせた方が食べやすいじゃないですか。ジャガイモだけだとどうもドライで重い。
日本で呼ぶポテトグランや、一時期流行ったスコップコロッケってのも、美味しいけれど食べている内にドライで重くなってくる。コテージパイも同じです。
そのコテージパイにグレービーを作ってかけると、しっとりで一気に食べやすくなります。私のようにジャガイモがあまり好きじゃない者でも、グレービー付きだと絶対おかわりする。
以前にもグレービー付きのコテージパイ、もしくはシェパーズパイの作り方をご紹介したと思うんですが、今日は詳細なレシピにして、その作り方を改めてご紹介しようと思います。
＜材料 ３～４人分＞
（マッシュポテト）
メークイン．．．６００ｇ（男爵のマッシュはもちもちで広げ難いのでメークインがオススメ）
バター．．．１５ｇ程度
牛乳．．．５０ｍｌ＋
塩、ブラックペッパー．．．適宜
（フィリング）
ミンチ肉、合い挽きでも牛でも、豚でもチキンでも．．．３５０ｇ
オリーブオイル．．．適宜（なければサラダ油でもバターでもマーガリンでも）
たまねぎ、粗みじん切り．．．中１個
ニンニク、粗みじん切り．．．２～３かけ
セロリ、細かく刻む．．．１本（オプショナル）
水．．．５００ｍｌ
赤ワイン．．．大さじ１～２（オプショナル）
固形コンソメ．．．２個
トマトピューレ．．．大さじ２（お子さんのいる家庭ならケチャップでも良いです）
リーペリン．．．大さじ１（なければ日本のウスターソース）
ドライハーブ、オレガノ、セージ、タイムなどの組み合わせ★．．．小さじ１
ナツメグ．．．小さじ１
ブラックペッパー．．．適宜（たっぷりが美味しい！）
ローリエ．．．１葉（なければ省略可）
小麦粉．．．大さじ１
（その他）
細切りチーズ．．．適宜
水溶き片栗粉またはコーンスターチ．．．適宜
塩．．．必要に応じて
＜作り方＞
１．マッシュポテトを作る。ジャガイモの皮を剥き３～４ｃｍ角に切ってぬめりを洗い流す。鍋にたっぷりの水と共に入れ火にかけ、潰れる寸前までしっかり茹でる。
２．１をざるに空け水切りしたら、再び鍋に戻してマッシャーでしっかり潰す。バター、牛乳、塩、ブラックペッパーを加え、極々弱火にかけながら木べらでクリーミーなマッシュになるまでよく混ぜわせる。
３．フィリングを作る。油を引かずにフライパンを熱しミンチ肉を炒める。完全に火が通ったら、ボウルを受けたざるに空け、余分な脂肪を取り除く。（ミンチは国産、輸入に関わらず、手間でもこうするとより美味しいコテージパイが作れます！）
４．フライパンの汚れをペーパーで拭き取り、オリーブオイルを熱してたまねぎ、ニンニク、セロリを炒める。野菜がしんなりしたら、先に炒めて脂肪抜きしたミンチを戻す。
５．４に水、赤ワイン、固形コンソメ、トマトピューレ、リーペリン、ドライハーブ、ナツメグ、ブラックペッパー、ローリエを加えて煮立てる。
★ドライハーブはイタリアンハーブ単品小さじ１でも良いです。組み合わせて使う場合は、オレガノ、セージ、タイム、ローズマリー、バジルなどから３～４品を選んでくださいませ。但し、タイムだけはひとつまみ！これを入れ過ぎると絶対に美味しいコテージパイは作れません。
６．７～８分弱火で煮たらボウルを受けたざるに空け、具とソースを分ける。具はフライパンに戻し、ソースは小鍋に移す。
７．フライパンに戻した具をふたたび弱火にかける。小麦粉と分けたソースの内お玉１杯分ほどを加え、混ぜながら１～２分炒めてとろみをつける。
８．フィリングをオーブン調理可能な耐熱皿に移し、マッシュポテトをその上に広げすっぽり包む。（マッシュポテトは冷めると広げ難いので、フィリングを作ってからジャガイモを茹でても良いですよ。）
９．ジャガイモの上に細切りチーズをトッピングし、２００度で予熱を済ませたオーブンで２５～３０分焼く。
１０．コテージパイの焼き上がりに合わせ、小鍋に移したソースを煮立てる。水溶き片栗粉またはコーンスターチでとろみをつけ、必要に応じて塩で味を調える。
ハイ、焼き上がりました！
今晩のごはん、何にしょうかいな．．．と悩み、コテパイしかないわ！で作ったおなじみのイギリス家庭料理ですが、グレービー付きにしたことで一気にご馳走になりました。
お皿に取り分け、ほうれん草のガリバタ炒めを添え、たっぷりのグレービーをかけました。
おなじみの家庭料理ですが、おなじみの料理だからいつもと同じように美味しく作りたい。そのためには、やっぱ私は日本のウスターソースでは妥協できず、切らしていたのでわざわざリーペリンを買って来てまで作りました。
やっぱ、これを使うと、イギリス料理は断然美味しくなる！アメリカの料理番組を観てても、‘ウスターシャイヤーソース’と米語発音で呼びながらこのソースを使うことが多い。
昨日、旦那はお腹を壊していました。なもんで、コテージパイと献立を決めたものの、犬達と散歩しながら、冷ご飯の残りで雑炊に変更して上げようかなぁ．．．と考えたの。
帰宅し、真っ先に、コテージパイを作るって言ったけど、あんた今日ピーピードンドン、ピーヒャララやから、雑炊に変更して上げようか？って聞くと、いや、絶対にコテージパイ！雑炊なんか食べたくない！と言われた。
腹を壊してても芋は食いたいエゲレス人！
それでもさすがにお腹を壊していた旦那は、写真のポーションを食べた後、いつものようにおかわりをすることはありませんでした。
私はグレービー付きのコテージパイが大好きなので、しっかりおかわりしたわん。よぉ食うなぁと旦那に呆れられながら．．．
コテージパイはそんなことで１人前強残りました。明日、お腹が治ったらまたお昼にレンチンで旦那が食べるだろうと思っていたら、１０時頃、お腹治ったし．．．と言い、夜食に全部食べちゃいました。
大丈夫かっ！って心配してたんですが、今朝はお腹もすっかり治ったみたい。エゲレス人にとってジャガイモは腹薬にもなるってのを初めて知ったワン！
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