晩御飯の献立は毎日、旦那の好きなものを優先にして決めています。が、昨日は旦那の好みを無視し、私の食べたいものや好きなものばかり作りました。
肉厚のハンバーグは旦那も大好きですが、その横に大雑把に盛られているのは、旦那がドン引きするケチャップで和えたスパゲッティ・ナポリタンです！
ペペロンチーノがスパゲッティの中で一番美味しいとは思うけれど、ナポリタンは日本人の私には、ペペロンチーノにはない懐かしい美味しさがあって、大好きなのです。
でも、昨日私が一番食べたかったのは、ハンバーグでもナポリタンでもない、このお寿司だったのです。
ポールウインナーロール
私の母は昭和２年生まれ。和食はなんでも作れたけれど、洋食や中華は未知の世界でした。その母が当時では高齢出産の３５才で私を産み、しかも時代は高度成長期。海外の食べ物がどんどん日本に入って来て、お友達の若いお母さん達はそれを晩御飯に作る。
学校でその料理の名前を聞くと、うちに帰って母に作ってくれと強請る私。母は苦労したと思う。本を見たり、テレビのお料理番組を観て、曲がりながらも私のために作ってくれていました。
でも、市販の素やソースが利用できるものは、私みたいにゼロから作るってことはなかった。から揚げも、ミートソースも、グラタンも、みな市販品でした。餃子だって、私は子供の頃手作り物は食べたことがない。我が家の餃子と言うと、この眠眠食品のせみ餃子でした。
先週スーパーで、崎陽軒のシュウマイを目にしたので、買ってレンチンしてお昼ご飯にしようと手に取ったのね。したらその横にこの眠食のせみ餃子が並んでいて、シュウマイを元に戻し、懐かしさでこれを買って焼きました。これ、１０個入って６８円！その値段にも魅かれた。
父や兄は一切目を向けなかった餃子ですが、母と私には普通に美味しくて、毎回最後１個になると、２人とも食べたいのを我慢して譲り合いしていたほど。母が要らないと言うと、ラッキー！で食べていたのに．．．
その懐かしい餃子が６個でギヴアップでした。
たれに至っては味見の段階でNG。こんなに脂っこくて不味かった？いや、味は今も昔も変わっていないのだと思う。私の舌が肥えちゃったのが原因でしょう。
食べなかったら良かった。食べなかったら、永遠に美味しい母が焼いてくれる餃子だったのにと思うと、悲しくなりました。
眠眠だからみんみんせみで、せみ餃子！？面白いネーミングのこの餃子は、どうやら関西限定らしいです。関西限定と言うと、伊藤ハムのポールウインナーもそうらしい。私も東京に３年暮らしていましたが、これが東京では売っていないってのを知らなんだ！
魚肉ソーセージ同様に、ケーシングの代わりにフィルムに詰まったポールウインナー。その味は魚ニソに似ているようで全然別物です。魚ニソはペーストっぽい粘りがありますが、ポールウインナーはもう少しドライ。塩分や旨味も魚ニソより強く、値段は２倍以上する。
魚ニソはポテトサラダに入れると美味しいので常備していますが、そのまま食べると私が魚ニソを嫌う理由は、このポールウインナーの味と比較してしまうからだと思います。
そのままおやつやおつまみに食べても、ホットドッグにしても美味しい。私が一番好きな食べ方は、焼いてマヨネーズをたっぷりつける。
せみ餃子のように、昔は美味しかったのに今食べるとなんじゃこりゃなものが結構あるけれど、ポールウインナーだけは昔も今も、飽きの来ない美味しさ。大好きです。
そのポールウインナーを使って、私が昨日作ったのがポールウインナーロール。
子供の頃、ポールウインナーのみ、たくあんのみ、キュウリのみの３色の巻きずしを、ちょくちょく母がお弁当に入れてくれました。旦那のお弁当にと思いポールウインナーを買ったら、そのことを思い出し、サラダ巻きが作ってみたくなったのです。
私は寿司を巻くのが下手なので、１合のご飯で２本巻けない。水を少な目に１．５合ご飯を炊きました。寿司酢は酢、白砂糖各大さじ３と塩小さじ１弱を混ぜ、６００Wのレンジで１分ちょっと煮切っています。
キュウリは冷めた寿司酢にしばらく漬け、出汁巻きは卵２個に白だし、水、砂糖で焼いています。
マヨネーズをご飯に絞りだし、サラダ菜を載せたらその上にも絞りだして、ポールウインナー、キュウリ、出汁巻きを載せて巻きました。
母がこのお寿司を見たら、あんた、具を載せる順番をちゃんと決めておかないから、１本めと２本目の切り口が全然ちがうものになってしまうんやでっ！と、絶対指摘するでしょう。
ポールウインナーのお寿司を作ると旦那に言うと嫌な顔をされました。一晩に一袋おやつに食ってしまったこともある人が、なんでやねん！ 出来上がって味見をさせると、ご飯も、キュウリも、出汁巻きも美味しとコメント。ポールウインナーはと聞くと、ノーコメント！
こりゃ食べないなと思ったので、旦那にはオーブンチップスを準備しました。やっぱり２切れ食べただけで、後は芋に食らいついていた！
ハンバーグの肉種はこちらのレシピで作り、こちらの焼き方で焼いています。ソースは水６００ｍｌ、固形コンソメ２個、ケチャップ大さじ４、ウスターソース大さじ２、赤ワイン大さじ２、ブラックペッパー、ローレル１葉を半量になるまで煮詰めたものです。
焼けたハンバーグをこのソースで数分煮たら、デミグラス缶を使わなくてもこんなに濃厚なソースに。
ケチャップべたべたのナポリタンも好きですが、私の好みは昭和時代のチンケな喫茶店で食べていた、ちょっとドライな感じのナポリタン。レシピはこちらです。ちなみにケチャップスパゲッティにドン引きする旦那でも、これは美味しく食べてくれます。
これにコールスロー、ロースティッドガーリックスープと、私の食べたいものや好きなものばかりが食卓に並んだ晩御飯。大満足でした。
関西以外にお住いの方、こちらにお越しの際には、ぜひ、ポールウインナーを買ってみてください。私の様にファンになること間違いなし。普通のスーパーだと４００円以上しますが、業スーやドンキーだと３００円くらいで買えます。
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１月２６日（土）１３：００～
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２月のお料理講習は下記の日程で行います。
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