昨日の晩御飯も、またまた冷蔵庫や冷凍庫の中にあるものだけで準備しました。豚ミンチを解凍し作ったのは久々の英国料理。
スコッチエッグ with デミグラス風ソース
日本でもスコッチエッグというのは誰でも知っているお料理。けど、それはハンバーグの種でゆで卵を包んで、パン粉をつけて揚げた料理と思われがちです。少なくとも私は英国とこうして深く関わるまではそう思っていました。
“ある意味それは間違ってはいません!”
しかし、本家本元の英国ではハンバーグの種ではなく、ソーセージを作るのに使う種・ソーセージミートというものでゆで卵を包み、パン粉をまぶし揚げたりオーブンで焼いたりしたものをスコッチエッグと呼んでいます。
以前にもこのブログで記事 にしましたが、イギリスのソーセージと言うのは日本で売っているウインナーと呼ばれるドイツ風のソーセージとは違い、腸詰の中身は生肉が入っているんです。
腸詰のスキンを破って中身だけ取り出し、そのソーセージの肉でゆで卵を包んで作るのが英国のスコッチエッグです。
ただ、“ある意味それは間違ってはいない”と言うのは、そのソーセージミートというものには野菜や果物やハーブ、それにパン粉などが加えられていて、100%肉ではなくハンバーグの種のようなものだからです。
どんな経路でこの料理が日本に伝わったのかは知りませんが、日本にはソーセージミートなるものが一般的には売っていないので、似たようなものでハンバーグの種を使って作ったのが、第一号のスコッチエッグだったのではないかと想像します。
このソーセージミート、スコッチエッグの他にソーセージロール にも使われるし、ローストチキン のお腹に詰めるスタッフィングにもよく使われます。また、これを使って焼いたソーセージパイなどという料理もあります。
イギリスやアメリカには、腸に詰めてソーセージにする以前のソーセージミートだけが別売りされています。しかし、挽肉より質の悪い肉が使われているのは明らかで、私はだから、豚ミンチに自分の好みの風味をつけてソーセージミート風にしスコッチエッグを作っています。
<材料 大4個分>
卵...4個
小麦粉...適宜
(肉種)
豚ミンチ...400g
たまねぎ、極々細かくみじん切り...大さじ2~3(たまねぎ約1/4個分)
にんにく、みじん切り...1~2かけ
パセリ、みじん切り...大さじ1
溶き卵...1/2個分
パン粉...大さじ4~5
レモンの皮...小さじ1/2
レモン汁...小さじ1
ドライタイム...小さじ1
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
(衣)
小麦粉...適宜
溶き卵...1個+肉種に使った残り
牛乳...大さじ1
パン粉...適宜
揚げ油...適宜
(デミグラス風ソース)
コンソメスープ...250~300ml
ケチャップ...大さじ2
トマトペースト...大さじ1
リー&ペリンウスターシャーソース...大さじ1
塩こしょう...適宜
<作り方>
1.卵を固ゆでし、殻を剥く。
2.肉種を作る。肉種の材料を全てボールに入れ、手で練りが出るまでしっかりと混ぜ合わせる。
3.1の卵の表面を軽く湿らせ小麦粉をまぶし、2の肉種で卵を包む。肉全体に小麦粉をまぶし、牛乳を加えてよく溶いた溶き卵にくぐらせてから、パン粉を全体にしっかりまぶす。
4.衣を付けたスコッチエッグをホイルで包み、冷蔵庫で30分以上寝かせる。(ここで溶き卵とパン粉は捨てないように注意!)
5.4のスコッチエッグを再び溶き卵にくぐらせパン粉をまぶす。(2度衣をつけ分厚くすることで、外に漏れる肉汁が少なく柔らかく揚げることが出来ます。)
6.油を熱しスコッチエッグを揚げる。
肉種が豚肉である上にかなり大きいので、肉の芯までしっかり調理されるように、転がしたり、立てたりしながら揚げます。
7.ソースを作る。スープ、ケチャップ、トマトペースト、ウスターシャーソースを小鍋に入れ火にかけて、水分が減りとろみがつくまで煮詰める。塩こしょうで調味する。
出来上がったスコッチをエッグを2つに割ってみると、今回は卵をゆでる時に数回転がしたからか黄身が平均に真ん中に来て、まずまず満足ゆく出来上がりでした。
夕べは本当は和食でスコッチエッグを主菜にしたかったのですが、日中、ハプニング があり、またまた簡単に準備できる洋物でごまかすことになりました。
スコッチエッグの付け合せには、先日雑誌でみたワイルドライスを使ったライスサラダ。雑誌のレシピの味付けがえらくボーリングだったので、ドレッシングは私のオリジナルのものにしました。
スコッチエッグにたっぷりソースをかけて、ハ~~~イ、召し上がれ!
しかし食い物にうるさいうちの旦那曰く、スコッチエッグもソースもばっちり美味しいけれど、肉種に良い味がついているので、これにソースをかけるとどちらの味も台無しする、とか。で、旦那はソースをかけずに食べていました。
スコッチエッグはソーセージロールやベイビーキッシュ などと共に、イギリスではピクニックのお弁当には欠かせないものの1つです。あと、バッフェスタイルのパーティーでも必ず見かけます。
4つ作った残りの2個は、今日旦那が会社に持って行きました。ハヤシライス同様、上司と半分こしてお昼に食べるんでしょう。