2026年1月22日 4:38
米投資会社バークシャー・ハザウェイによる米食品大手クラフト・ハインツ(KHC)株式の売却検討が21日明らかになった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が主導した投資案件だったが株価は長期低迷し、バフェット氏も失策と認める。新最高経営責任者(CEO)のグレッグ・アベル氏が投資先の整理に着手した。
KHCが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、バークシャーが保有するKHC普通株式、約3億2500万株の売り出し登録を開示した。発行済み株式数の27.5%に相当する。米メディアが伝えた専門家の声によると、今回の開示は必ずしも短期間での全株売却を示唆するものではないが、徐々に持ち分を減らしていくとみられている。
21日の米株式市場でKHC株は急落し、一時前日比7%安となった。筆頭株主であるバークシャーによる売却で株式需給の緩みが意識された。
バークシャーはブラジル系投資ファンドの3Gキャピタルと組み、旧ハインツを2013年に買収・非公開化した。ハインツが15年に旧クラフト・フーズと合併してKHCが発足する際にも主導的な役割を担った。
ただ、KHCは10年間で株価が7割下落した。バフェット氏は19年、合併の相乗効果を見誤り「ハインツにカネを払いすぎた」と米メディアに述べ、投資は失敗だったと認めた。25年には保有するKHC株について減損処理を実施していた。
バフェット氏を継いで1月にCEOに就任したアベル氏が、事実上の投資撤退を引き受ける。アベル氏は従来、上場株の銘柄選定などには直接携わってこなかったが、CEOとして投資ポートフォリオ全体の運用責任も担うことになった。
2月後半にも公表予定の年次報告書に添える「株主への手紙」では、今回初めてアベル氏が筆を執る予定だ。世界中の投資家が注目したバフェット氏の手紙から代替わりして、アベル氏がどのようなメッセージを発信するのか関心が高まっている。







