「感情を大切にしましょう。」
私は、この言葉を否定しない。
悲しい時には悲しめばいい。
腹が立った時には怒ってもいい。
感情は、人が生きる上で欠かせないものだから。
でも私は、ある時から思うようになった。
感情は大事だけど、それだけでは前に進まない。
「悲しい。」
「辛い。」
そんな感情だけを握りしめていたら、
きっと私は、今も同じ場所で苦しみ続けていたと思う。
でも、
「この感情は何を教えてくれているのだろう。」
そう問いかけたから、
私は境界線を引くことを覚えた。
距離を置くことを覚えた。
そして、自分の人生を取り戻すことができた。
私はよく、
「冷たいね。」
と思われることがある。
でも実際は違う。
私は感情を切り捨てているのではない。
感情を感じたあと、
「では、どうすれば前へ進めるだろう。」
そこまで考えたいだけなのだ。
最近、自分が建設的な会話を好む理由がわかった。
私は、
「大変だったね。」
だけでは終われない。
もちろん、その一言は嬉しい。
でも、その次に、
「じゃあ、これからどうしよう。」
という話がしたい。
それは相手を否定したいからではない。
感情が伝えようとしている意味を受け取りたいからだ。
感情は、消すものでも、抑え込むものでもない。
私にとって感情は、
「少し立ち止まって、自分を見つめてみよう。」
そう教えてくれるサインなのだ。
だから私は、
感情に振り回されるのではなく、
感情から学ぶことを覚えた。
悲しみは、
私に「境界線」の大切さを教えてくれた。
怒りは、
私に「自分を守ること」の大切さを教えてくれた。
そして今では、
感情は敵ではなく、
人生の方向を教えてくれる案内人のような存在だと思っている。
