猫背で出かけよう冬の空。日向と日陰。デブ猫が歩いている。おしりふって。僕は歩く。駅に行かなくちゃ。デブ猫が歩いている。どーやら僕から逃げているつもりのよーだ。電信柱のまわりを双子の男の子がグルグルまわってる。色違いのコート着て。僕は歩く。ギターケースしょって。鼻水をすすって。駅の手前、本屋に寄って『ヒメアノ~ル』5巻を買わなくちゃ。こづかいがあとわずかだ。走り出せ常磐線。僕を乗せて。