6月9日まで行われた欧州議会選挙。
日本のメディアは、しれっとしか伝えていませんが、大規模な地殻変動が起きました。
まず、フランスでは与党の支持が壊滅的。ルペン率いるRN(国民連合)が3倍差で勝利。
これを受けてマクロン大統領は国民議会(下院に相当)を解散することを表明。
マクロン仏大統領、下院の解散ー欧州議会選で惨敗:2024.6.10ブルムバーグ
ルペンさんが率いる国民連合の主張は反移民であり、反EUですらある。
要するに、反グローバリズム、国家主権をフランス人の元に取り戻そうというものです。
BREAKING: Marine Le Pen’s anti-immigration nationalist party has clobbered President Macron’s party in the French EU Elections. pic.twitter.com/BQ5qMKXGLe
— Leading Report (@LeadingReport) June 9, 2024
影響はこんなものでは済みません。
ドイツはシュルツ首相が率いる社会民主党が第3位へ転落。
野党の第一党にAFD(ドイツのための選択肢)が2位へ躍進したのでした。
新聞は極右と表現する政党。反移民、反EU,反カーボンニュートラル。
European elections projections show AfD as second party in Germany, a historic result. In Austria far right is in charge, in Greece and other countries conservatives are flying. The time has come to take back what is ours.pic.twitter.com/llO1G1iRIw
— RadioGenoa (@RadioGenoa) June 9, 2024
ベルギーでも「極右」政党が躍進し、デゥクロー首相が辞任を表明
BREAKING: Belgium's globalist Prime Minister Alex De Croo unexpectedly RESIGNS after a brutal EU election.
— End Wokeness (@EndWokeness) June 9, 2024
Right-wing parties swept the floor. pic.twitter.com/DyKIZpiqTA
全体の選挙結果の予想では、まだ親EUが過半数を占めそうなのですが、
確実に反EUが大躍進しました。
EUは長らく財政的に緊縮。移民の受け入れの押し付けにうんざりしています。
ドイツではAfD(ドイツのための選択肢)支持者が反移民を唱える議員に罰金を科したり。
中国のスパイ容疑をかけられて投獄されたりしています。
ドイツ、中国スパイ容疑で男性を拘束:2024.4.23産経新聞
何度も刑事告訴を喰らうトランプ元大統領に重なります。
英国では7月に選挙が行われる。
元ブレグジット党、現在のReformUKがどこまで支持を伸ばすのか。
この反グローバリズムの流れは日本にも影響を与えそうです。