機械装置の不具合 | おおはしひろと

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こんばんは。

おかげさまで、いろいろ忙しい毎日を過ごしております。私の給料に直結する忙しさなら、最高にうれしいのですが、そうでもないので、地道に頑張っております。


一昨日の水曜日。弊社の乾燥炉の熱風発生装置に不具合が発生しました。


詳細のことを書けないのですが、プラスチック容器に印刷をして、その印刷のインクを乾かすために、数分間、熱風が舞っているトンネル(乾燥炉)を通過させるのですが、その熱風を発生させる装置が故障したということです。


プラスチック容器の印刷工場において、一番に重要な装置は印刷機です。


二番目に重要な装置は、並列で、フレーム処理機・乾燥炉・コンプレッサー(空気圧縮機)です。


なぜに二番目かというと、これらの装置は、なくても事業が成り立つのですが、事業の領域が限定されてしまうので、幅広い御用命にお応えするために必要な装置なのです。


今回は、その「乾燥炉」が故障しました。


普通科高校を卒業し、法学部に進学した私にとって、乾燥炉を修理する技術は、中学校で学んだ「理科」の知識しかありません。


昨日の木曜日。意を決して、配電盤を見るべく、機械の封印を解きました。


配電盤を開けて、配線図を見て、理解できることといえば、プラスとマイナスとスイッチと抵抗の記号だけです。


それでも、リセットボタンがあるかもしれない、とか、わた埃が影響しているのかもしれない、とか、わずかな望みを抱きながら、いろいろと試しましたが、結局、改善しませんでした。


そして、取扱説明書に、メーカー様の電話番号が記載されていたので、ダメ元で電話をしてみました。


弊社にある熱風発生機は、20年以上を経過して、すでに廃番になっており、修理のパーツもない、とのこと。私が申し伝えた不具合を聞くに、もう直らないだろう。とのこと。


私は、暗澹たる気持ちになりました。


その直後、メーカー様から、思いがけない言葉が発せられました。


「点検だけなら、無償でやってます」


修理するパーツがないのだから、すでに修理は不可能。もしかしたら、私が確認できていない箇所を調整してくれて、直してもらえるかもしれないと思い、メーカー様に、持ち込むことにしました。



メーカー様は、京急蒲田駅の近くです。


大急ぎで、熱風発生機を取り外すことにしました。


設置されている位置から、ネジを外して、取り外すことは簡単(力作業ですが)でしたが、電気系統は、…です。


いのちがけの作業です(泣)。


本来は、資格がある人でなければ、触ることが許されない箇所です。


神様仏様!と祈りながら、神経を研ぎ澄ませて、幾度も指差し確認をして、三相電源とアース線を外しました。


今こうしてブログを書いているということは、生きて帰ってきたということです(笑)。


無事にメーカー様にお届けして、明けて本日金曜日。メーカー様より電話連絡がありました。


「リレーの接触の不具合を調整したら、なんとか動くようになりました」とのこと。


ダメ元でお願いしたのでしたが、まさかの修理完了。しかもロハ(=無料)。


小躍りしたい気持ちで、引き取りにお伺いしました。


ただ、すでに配線が摩耗しきっている状況らしいので、遠くない将来、完全にお釈迦になることを想定した方が良いと伝えられました。


お釈迦になってしまった時のために、今のラインナップの熱風発生機のカタログを頂戴しました。本当に良くしていただいたので、私が経営者なら、次も、このメーカー様の機械を購入したいです。


今夕、自社に持ち帰り、修繕していただいた機械を設置し直しました。


無事に作動しました(嬉)。


この熱風発生機に、どのくらいの余命があるのか分かりませんが、この機械の、長らえた寿命を大切にして、社業を盛り上げて、新しい機材を購入できる利益を出していきたいと思います。


今できることに、全力で取り組むのが私の信条です。

いつもブログにお越しくださり、本当にありがとうございます。