私に調色できない色味はない | おおはしひろと

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こんばんは。

久しぶりの更新になってしまって、本当に申し訳ありません。


6月末から、ご依頼を頂いていた案件で、いよいよ先週末から具体的になってきて、急展開で全力投球しました。


業界の勘というやつで、一世一代の大勝負の案件の一つと見立てました。


つまり、この案件を成功させれば、業界で頭角を表すことができそうだと。お話を頂いてから、休日や早朝・放課後など、寸暇を惜しんで、挑戦しました。


業界内で「この印刷は無理」とされている印刷。これを実現すれば、このジャンルの仕事を総取りすることができるのです。


本番直前まで、最善を尽くしましたが、なかなか納得がいくパフォーマンスが得られず、同業の大先輩に相談させて頂きました。


相談を持ちかけたとはいえ、回答は想定していて、「それは無理ですよ」というもの。その「無理」という単語を確認したいというだけの相談が、少し虚しいです。


業界として、「それは無理」ということであれば、そこに挑戦しようと思うのは、弱小企業のサガ。果敢に挑戦させて頂きました。



黒い容器に、赤色の印刷をするというのが、今回のミッション。上述の映像の赤色がターゲットの色味です。


業界の常識で、赤色インクは、透過率が高く、被写体の色味を透かしてしまうので、黒色などの、強めの色味の地肌においては、インクの色味をそのまま発色させることが難しいのです。


黒地に、赤色のペンで書いて、色味が発色しない原理です。


しかしながら、赤インクといっても、黒色の地に発色させることができるインクもあるはずです。私には未体験ゾーンですが。

その、黒色の地肌でも赤色を発色できるインクを調合しようと、大量にインクを消費して、インクの特性を研究しました。



7月7日13時の予定で、お取引先さまが来社されると聞いていて、直前まで、インクの配合を調整して、ターゲットに近づけるように、努力しました。



新商品なので、映像を公開することができないのですが、提出期限の時刻の1時間前のインクの調合が神がかっていて、ターゲットとする色見本への査定をクリアしました。



黒色の容器への印刷は、苦労することも多いですが、需要がとても多いように感じるので、引き続き、全力で関わろうと思います。

私は、弊社の印刷において「調色できない色味はない」と豪語してきました。

今回、上記の、その豪語が揺らぎましたが、土壇場で、私自身が納得がいく色味が表現できました。

明日も、お客様御要望にお答えできるように、頑張ります。

いつもブログにおこしくださり、本当にありがとうございます。