当たり前のことですけど、テニスのことでももちろんそうです。
月曜日、藤井コーチのクラスの方と、合同でゲーム大会をしました。C5、C6のクラスを合同に、ワタシも入ってダブルスを4ゲーム先取でいくつか行いました。
藤井クラスの方は、サインプレーを使ってダブルスをされていました。
ワタシはそれを知っていたんですけどね。こないだ藤井コーチと組んだ時もサーブをどっちに入れるかは打ち合わせてからゲームしましたし、この合同ゲームも2度目。
さて、サインプレーはなぜ始まったかというと。
相手リターンのパターンを崩すため
リターナーを心理的に翻弄するため
より早いポイント獲得のため
といったところでしょうか。
ワタシが最初にこういったものに触れたのは、オーストラリアン・フォーメーションからでした。
いま、ほとんど行われないですよね。
Iフォーメーションの前には結構プロでもやってましたけど。
オーストラリアン・フォーメーションは、前衛がサーバーと同じサイドに入り、片サイドをガラ空きの状態でサーブをスタートする形。
クロスリターンが強烈で、サーブ&ボレーでもステイバックでも先に優位をとられてしまう場合、レシーバーから見てクロスサイドにあらかじめボレーヤーを立たせてプレッシャーをかけ、得意なコースを封じてしまう、という作戦でした。
Iフォーメーションはその発展型で、サインプレーによって前衛はセンターラインにしゃがんでかまえ、サーブがはいったとたんに左右に変化して陣形をつくる、というもの。
1988年ウインブルドン決勝でノボトナ・スコバ組がこれを使ってジョーダン・スマイリー組を破り優勝したところからワタシの目に留まりました。
この試合、リターンはほとんどミスさせられており、やすやすとサービスキープしていた気がします。
そんな特殊な陣形にも、オーソドックス(通常陣形)とはまた別の弱点があり、相手ペアがそれにはまれば機能しづらくなる、ということがあります。
オーソドックスにもロブが抜けたり、アングルショットで相手を一人コート外に出して、返球コースを限定させるような策がいろいろあると思います。
オーストラリアン・フォーメーションはクロスへのロブが落とし穴になります。サーバーは自然、ストレートケアにいくため、サーブを打った場所に残らないのがほとんどだから。
Iフォーメーションは難しいですが、セーフティーゾーンと呼ばれるコートの幅で中央から2/3の範囲よりも外側にコントロールしてリターンすることができれば、あとは普通にラリーが始まります。または強烈なボールでセンターへ低めに引っ叩く。
要するに変化する陣形は、その変化の逆を突こうという作戦を立てるべきなんです。
オーソドックスなら、サーブ&ボレーの相手には強く打たないように足元やアングルへリターンすべきだし、ロブリターンで一気に崩すことも可能かもしれません。また前に来ない雁行陣なら、深いボールを送ることでラリーのペースはお互いに時間ができる形になり、どちらが有利とは言い難くなります。
知っておかないと、というのは、たとえばサーブ&ボレーもやったことがない人には対策はたて難くなると思います。実際にやってみて成功したりミスしたりする中で相手もきっとこんなボールは苦手だろうと想像がつくようになります。変化する陣形も然り。
慣れ親しんだ形を崩すことは、とくに試合などにおいてもっとも怖いことだと思いますが、練習するときには、いろいろなことにチャレンジすることでプレーの幅が広がるだけでなく、そうやって攻めてくる相手がいたとしても、その人にも苦手があったり、プレッシャーと戦いながら攻めてくることを知るはずです。
雁行陣から並行陣になかなか移行できないという方も多いのは、相手が打ったボールはワンバウンドまでしっかり見れた方が打ち返しやすいと思っているからでは?
ボレーはとかく判断と反応に素早さが求められるので、勇気を持って前に出て、あっさりミスしたりするともうイヤになっちゃうかもしれませんが、強烈なボールはワンバウンドの方が打ちづらかったりします。押されてコースが狙えない。でポーチに引っかかったり。
ボレーはがんばって成功させれば、相手前衛がポーチに出れるかどうかの判断する時間も短くでき、確率は低くなります。そしてまたいいリターンが返ると出れるようになったりして、全体のレベルは上がっていきます。
スクールのコートではみなさんが同じレベル、という安心感の中でゲームができますが、試合に出ればもしかしたらその大会で優勝して県代表、なんていうペアと対戦する可能性だってあります。それでもなんとか戦うのであれば、自分のテニスに幅をもたせて、武器を作っておくほうがお得だと思います!