この週末、愛知県半田市にある「ギャラリー蔵のまち」で開催されている「手ぶくろを買いに 創作展」に行ってきました。

この展示会は、「ごんぎつね」で有名な新美南吉の童話「手ぶくろを買いに」をテーマにした絵画展で、妻も作品を出品いたしました。

$TEACHERS ”OFF”LINE-ギャラリー蔵のまち

私自身は「手ぶくろを買いに」を読んだことがなく、「ごんぎつね」の方が馴染み深いのですが、妻とそのお友達二人は、そろって「手ぶくろを買いに」の方がよく知っていて、教科書で習ったと言っていました。

この辺は世代的な違いなのでしょうか。

それはさておき、築150年近い旧宅の一室に飾られた作品の数々は、どれもなかなか趣があり、いい世界観を作り出していました。

近くに行かれることがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

その後、一行はすぐ近くの「酒の文化館」へ。

$TEACHERS ”OFF”LINE-酒の文化館

半田市には「ミツカン」の本社がありますが、もともとは酒造りの盛んな土地で、同じ米を原料とする酢づくりも、それと同じ流れで盛んだったようです。

米づくりの流れについて、一通り説明を受けた後、酒の試飲があり、計4種類ほどをぐびぐびといただき、少しほろ酔いに。流行のフルーティーなお酒とは少し違った、しっかりとした味が印象的でした。

その後は、タクシーに乗って「新美南吉記念館」へ。

$TEACHERS ”OFF”LINE-新美南吉記念館

中には、新美南吉の遺品、生原稿などが展示されていました。

彼は若くして病を患い、亡くなったのは29歳。

代表作「ごんぎつね」を執筆したのは17歳だったそうです。

今生きていたら98歳。ずいぶんと昔の人のように思えますが、実は生きていてもなんら不思議ではない時代の人なんですね。

「ごんぎつね」は、1950年代から教科書に採用され始め、現在は5社ある国語の教科書すべてに掲載されています。

ある意味で、これほど日本人に知られている作品というのは、他にないかもしれません。

ちなみに、記念館には「ごんぎつね」の各場面のジオラマも飾られていました。

$TEACHERS ”OFF”LINE-ごんぎつね

上はラストシーン。兵十がごんを撃ってしまった後、栗を見つけて愕然とし、火縄銃を落とすところです。

なんとも愛らしいジオラマ。でも、ちょっと兵十のちょんまげ頭が、波平さんみたいで、笑ってしまいました。(記念館の人、すみません!)

のどかだけど、とても文化的で、温かみに溢れた街・半田。

今年10月には、30台もの山車がずらりと並ぶ「半田山車祭り」が開催されるそうです。

行ってみたいなぁ。
先日、弊社が10周年を迎えたことを書きましたが、そのことでちょっとだけ「自慢」をさせてください

10周年を迎えた日の翌日、私が夕方事務所に戻ると、素敵な花が届いておりました。

元・弊社スタッフだった澤田氏から届いたものです。

もうビックリです。目

よく覚えてくれていたものだなぁと、大大大大感激しました。

$TEACHERS ”OFF”LINE-澤田氏からの花
これがその花。さすが芸術系大学を出ただけあって、センスがいいぞ!(笑)
あ、写真は少しくすんでいますが、実物はもっと色鮮やかです。

彼が辞めてから、まもなく1年近くになりますが、今は某出版社で子ども向けの教材づくりに携わっています。

非常に文章能力が高く、弊社ではどんな仕事も起用にこなしていた澤田ですが、何しろコンテクストとは会社の規模が違うこともあって、「組織の論理」に苦労をしているんじゃないだろうか・・・と、心配したりもしています。

何はともあれ、会社を去った人から、こんな温かい贈り物をいただけるなんて、嬉しいじゃありませんか。ちょっと自慢したくもなるものです。

さあ、11年目のスタート、がんばるぞ!!

と俄然、ヤル気になった単純な社長でした。かお
今日、2012年1月28日で、会社を設立してからちょうど10年となりました。

何とか、10年という一つの節目を迎えられたのも、多くの方々のご支援があったからで、心より感謝しております。

思い返せば、本当にいろいろなことがありました。

設立早々、あてにしていた雑誌の仕事が消えた時は、まだ若かったこともあって、目の前が真っ暗になり、立ち直るまでかなりの時間を要しました。

その後は、運にも恵まれて、とにかく仕事が増える一方。気が付けば自宅の外にオフィスを構え、人を雇い、日々せわしく走り回る日が続きました。

忙しかった時期は、年末年始やお盆を含めて年に3日しか休めなかった年もありました。

山もあれば谷もあり、来る人もいれば、去る人もいて、とにかく1年1年の密度が濃く、日々自分が試されている実感がありました。

最初は書籍関係だけでしたが、次第にWeb制作を手がけ、映像制作を手がけ、さらに3年前には自社運営のサイト「Teachers Online-先生のミカタウェブ-」も開設しました。

少しずつ、自分のやりたいことが形になってきたという実感があります。

これから会社は11年目の第一歩を踏み出しますが、とにかく少しでも分かりやすい文章、役立つコンテンツを手がけ、人に「喜んでもらえる」ような、そんな会社にしていきたいと、心を新たにしております。

最後に、これまで会社を支えてくださった取引先の方々、叱咤激励してくれた友人、そして不安定な自分を支えてくれた妻に、感謝の言葉を申し上げます。

本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

2012年1月28日
株式会社コンテクスト 佐藤 明彦